何もしない

現代を生きている人間にとって、「何もしない」という事は逆に難しいように感じる。

基本的に「何かをしなくてはならない」と感じるようにプログラムを書き換えられてしまっているかのようだ。
見えないが、確かに存在する何者かによって。

現在は大学の後期期間中である。
今までと比較して段違いに忙しい。課題やレポートがひっきりなしに自分の前に現れては消え、また現れては消えていく。

平日は忙しいからこそ、せめて休日くらいは勉強から離れようと心掛けている。触れない日というものは必要だと信じている。

筋トレをしたり、麻雀をしたり、小説を読んだり、自炊をしたりする。
それらと同様に「なにもしない」ことにトライしてみている。

「何もしない」
SNSも開かないし、何かを学ぶこともしないし、スマホも触らない。
ただそこに生存することを目的として、過ごしてみる。
最初は良い。初めの数分間はそれもできる。
しかし、10分経つか経たないかのうちに、なんだか落ち着かない気分になる。息が詰まるとでもいうのだろうか。とにかく、その状態を保つことが難しくなってくる。

勉強から離れてリラックスしようという目的で「何もしない」ことを試しているのに、逆に少しばかりストレスに感じているような。
何もしない事に幾何かの焦りを感じている様では、余裕があるとは言えないな。
空白を楽しめるようになりたいものである。