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メーカー研究職とモチベーション

メーカー研究職、モチベ

メーカーで働く研究者がモチベーションを維持して研究に打ち込むことは非常に難しいと思います。

企業に居るという肩書と、時間中出勤していることに対して給料が支払われるからです。

会社の同期、大学時代の同期、先輩方など、僕の周囲の人たちも、
同じことを思っているようです。

努力しても待遇は大きくは変わらないから会社に行くだけでいい、と。

仕事にモチベーションは…

一般論


仕事にモチベーションは不要だとよく言われます。
そういった書籍が数えきれないほど出版されていますし、
ネット上にも記事がゴロゴロ転がっています。

そもそも、モチベーションとは何か。
一旦定義づけしておきます。

ビジネス用語としてのモチベーションは、
あたりまえのことをあたりまえに行うだけでなく、
それ以上の行動を取るために必要な心の動き、意欲

です。

これを踏まえると、
「あたりまえのことをあたりまえに実行する」ことが仕事の、
ルーティンワーク的な仕事をこなすためには、
モチベーションは必要ないことがわかります。

そういった仕事である場合、必要なのは、
仕事をこなす技術を高める(=あたりまえのレベルを上げる)
ことだと言えます。

むしろモチベーションで動こうとすると、
仕事にムラが出てしんどくなるかもしれないですね。


研究職

しかし、研究職においては、モチベーションは必須!
だと僕は考えています。

研究活動には、高いクリエイティビティが要求されます。

クリエイティブであるためには、
情報を集め、考え、実験する、そしてまた考える、、
と、知的な活動をとり続けなければなりません。

特に「考える」部分の扱いが難しく、
仕事中にだけ考えれば答えが出るわけではないと思っています。

面白いアイデアが降りてくるときというのは、
リラックスしているとき、全然仕事と関係のない活動をしているときだったりしますよね。

研究に対するモチベーションがなければ、
このアイデアが降りてくるタイミングを逃してしまいます。

また、ビジネス用語としての定義に沿っても、
仕事中以外にもアイデアを探している(意識的にせよ、無意識的にせよ)
のは、あたりまえ以上の行動にあたると思います。


モチベーションなく取り組むとどうなるか。

極端な話かもしれませんが、
上司や先輩に指示された実験だけをこなす
”作業者”になってしまいます。

(それでも研究職として雇ってもらえるのでしょうが、
研究はしてないよね、、、と思ってしまいます。)

ただ、やっぱり研究職でも、
あたりまえのレベルを高める努力も必要です。
業務は研究だけじゃなく、色々な雑務もありますからね。


ちょっと話がそれましたが、
研究職に関しては、モチベーション、必要だよね
と思っています。


モチベーションを持つには?

では、どうやってモチベーションを持てばいいか
もしくは、維持していくか
という点についてです。

僕は以下のように提案させてもらいます。

①キャリアプランの一部に研究での成果を組み込む

出世するために、研究で成果を出したい
別部署に移るために、特許を書きたい など
目標を持てば、自ずとモチベーションは高まります。

②成し遂げたい自分の世界を持つ

入社前にはESや面接で様々なビジョンを描いていたじゃないですか。
あれです。
自分のビジョン、世界観を持てば、モチベーションも変わります。

③研究テーマ・研究活動自体を好きになる

好きになる努力は必要ですね。
今のテーマが面白くならないなら、別のチームに移るなど工夫も必要かもしれません。

④成長を感じる仕組みづくり

昨日の自分よりも今日の自分は良くなっている、
この感覚があれば毎日に生きがいを持てます。

ただ、それを感じられる方法が難しい。
日記をつけたり、寝る前に瞑想の時間を作ったり、言葉で書くのは簡単ですが実際に続けるのは大変だと思います。

続けられる仕組みを作りたいですね。。

⑤体調管理ができている

これは実感ベースなんですが、
体調が良くないとやる気もモチベーションも上がりません。

以下、少し毛色が変わります。

⑥好奇心を否定されない

環境も大事です。
自分が面白いと思ったものを他人から面白くないと否定されるのは応えます。
若手が環境づくりをできるわけではないかもしれませんが、自分は、人の好奇心を否定しないと決めておくのがいいかもしれません。

⑦やりたいことにすぐ取り掛かれる

これも環境。
「やりたい」と思うのは感情です。
感情は変わりやすいもの。
だから、気が変わる前にやらせてあげる、やらせてもらえる、そんな環境が重要です。


まとめ

研究職にモチベーションは必要。
モチベーションを持つ方法は7点。

一旦記事にしてみたものの、僕自身、このテーマについてまだまだ練ることができていないので、これからも考え続けます。


研究職の皆様がよりよい生活、よりよい研究を送れることを切に願いながら。

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