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面接で失敗しなくなる心構えや事前準備とは?おすすめの対策方法を紹介!【理系学生に送る】

就活コラム

こんにちは、企業研究者のくりぷとバイオ(@cryptobiotech)です。

前回は『OB訪問』に関してお伝えしましたが、今回は『面接』に関する内容です!

■そもそも面接って何を見られているの?(企業人がついつい見てしまうポイントは?)
■面接での失敗を防ぐには、事前にどんな準備をすればいいの?

今回は、こんなお悩みを解決する記事を用意しました。

ここで解説する内容を把握してもらえれば、

■企業人から「ぜひ弊社に来てほしい!」と思われる学生像
■『面接の心構えや事前準備』に関する情報

がわかります。

就活生の皆さんにとっては釈迦に説法かもしれませんが、『面接は就活で最も重要な関門』です。

自分なりの対策を練って面接に臨めるならそれに越したことはありませんが、日々の研究で時間がないあなたにとっては、できるだけ短い時間で面接対策をしたいですよね。

当記事はそういったニーズにお応えできるよう執筆しましたので、ぜひ最後までご一読ください!

なお『グループディスカッション』については、個人面接や集団面接とは対策がやや異なるため、そちらに関しては下記記事でまとめてあります。

当記事をご覧になった後に、是非ご一読ください!

< 関連記事 >
就活の面接で実際に聞かれる内容と勝ち抜くための考え方【一次・グループディスカッション編】



■ そもそも面接って何を見られているの?【企業人がついつい気にしてしまう点】

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まず面接の事前準備について説明する前に『そもそも面接って何を見られているの?』ということを解説しますね。

大学時代の旧友で人事部配属になった知り合いがいるのですが、その方から『面接ではこういう所をつい見ちゃうよね』と教えてもらったポイントは以下の通りです。

①:面接での言動がESや研究概要の内容と一致しているか?
②:自分の価値観や考えを“定量的な情報”と共に語れているか?
③:問われた質問に対してしっかり答えられているか?
④:身だしなみが整っているか?
⑤:ストレス耐性があるか?

上記に関して1つずつ説明していきますね。

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1. 面接での言動がESや研究概要の内容と一致しているか?
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あなたが事前に提出した『書類(履歴書やES、研究概要)』に準じた回答が、面接でもちゃんと聞けるかどうかをチェックしているようです。

「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、要するに『実際に会って感じた印象』『書類から判断できる印象』がズレていると困惑されるということ。

私も実際に体験したことがあるのですが、

✓ 実際にOB訪問で会って感じた就活生の印象
✓ その就活生が書いたESから推測できる印象

が大きくズレていることがたまにあります。

なんでこんなに印象がズレるのかと気になっていたのですが、OB訪問を何度も何度も受けてわかったこととして、

✓ 自己分析が足りていない就活生(自分が何者か、自分でもわかっていない)
✓ ネット上の『良い文章(内定者ESなど)』を拝借して(パクって)書類作成した就活生

は上記のようなズレ(≒違和感)を抱く傾向にあります。

上記のような就活生は、

「ESにはこう書いてあるけど、実際になんでこれをやろうと思ったの?」
「これをやったのは良いけど、どうしてその方法を選択しようと思ったの?」

という深堀する質問をこちらがすると、途端に回答がたどたどしくなることも。

書類はいくらでも自分を大きく魅せることが可能ですが、面接では等身大の自分が見られます。

事前提出する書類の『信憑性』が担保できているかを今一度確認しておきましょう!


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2. 自分の価値観や考えを“定量的な情報”と共に語れているか?
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『発言が定量的情報に基づいているか?』は面接において重要なポイントです。

定量的情報って何?と思われるかもしれませんが、ここでいう定量的情報は『実績を数値化した情報』を意味します。

例えば『学生時代に最も力を入れたことは?』という質問に対して、

就活生A:研究です。誰よりも頑張りました。
就活生B:研究です。毎日12時間以上取り組み、学会発表は4回、筆頭論文も2報出しました。これは同期の中では最も優れた成果です。

と回答した学生がいたら、より高評価を受けるのはBさんです。

「え、もしかしたらAさんの方が良い結果出しているかもしれないじゃん」

と言いたくなる気持ちは確かにわかりますが、Aさんのような回答だと以下のような『確認質問』が追加で必要になってしまうんですよね…。

面接官:学生時代に最も力を入れたことは?
就活生:研究です。誰よりも頑張りました。
面接官:(誰よりも頑張ったってどれくらい…?)それはどれくらい頑張られたのですか?
就活生:10時間くらいですね。
面接官:(Bさんより少ないじゃん…!)ではその頑張りがどれくらいの成果に繋がったのですか?
就活生:論文は出していないのですが、学会発表は1回です!
面接官:(Bさんより少ないじゃん…!最初からそう言ってほしいのに…。)

『確認質問』は就活生の価値観や考え方を把握する質問とは異なり、本質的な情報には繋がりません。

それゆえAさんを深く理解する質問をする時間がなくなり『もっと聞きたいことがあったのに』と不完全燃焼で面接が終わるリスクも。

結果としてそれは『あの就活生はよくわからなかった…』に繋がり、お祈りされてしまう可能性があります。

それゆえ面接では、定量的情報に基づいた回答ができているか?を意識して臨むのが良いと思います。

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3. 問われた質問に対してしっかり答えられているか?
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『質問に対して正しく答えられているか』は面接官がよく見るポイントとのこと。

『正しく答えられているか?』は『面接官が期待している回答をせよ』ということではなく、なぜ?で聞かれたら「~だからです」と答えられているかを意味します。

この記事をご覧になっているあなたも例えば、ご友人と話していて『いやその回答、今の質問と全然内容噛み合ってないけど』と思ったことはないでしょうか?

ここで言っているのはまさにそれで、相手の言った内容を理解しないまま『多分こういうことだろう』と解釈して回答するのは良くない、ということです。

仮に面接で『まずいぞ…いま質問された内容を聞き取れなかった』となった場合、大事なのは『とりあえず答える』ではなく『聞き返す』です。

仕事でもそうですが、上司の指示を『よくわからないまま』引き受けて進めると大惨事を招くことがあります。

『わからない状態』でとりあえず進めてしまう性格ではないかは、面接で評価されていると考えておくのがベターですね。

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4. 身だしなみが整っているか?
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釈迦に説法かもしれませんが、面接において、身だしなみは評価されています。

就活生の時は私もあまり意識していませんでしたが、企業人になった今、『身だしなみは大事』と断言できます。

なぜなら企業人になると、社外で会う方からは『〇〇会社の■■さん』という目で見られるからです。

仮にあなたが社外の方と会った際、身だしなみが整ってなかったとすると、

■■さんは身だしなみを整えられないのか?

ではなく、

〇〇会社は社員に身だしなみを整えることすら教えられないのか?

と会社の評価が下がります…。

たとえば研究開発系の職種だと毎日スーツで社外の人と会うことはありませんが、だからこそ社外の方と会う時はビシッと身だしなみを整えるべき。

これは面接の時も同じで、面接は何十回もやるものではないですよね。

『身だしなみを整えるべき』と予めわかっている時は、これでもか!というくらい身だしなみを整えて臨むのが吉。

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5. ストレス耐性があるか?
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『ストレス耐性がどれくらいあるか?』は、できる限り面接で確認するようにしているとのこと。

「どうやってストレス耐性を確認するのか?」
「圧迫面接でもしてるの…?」

と思われるかもしれませんが、以下のような質問で推し量るようです。

・研究室内に嫌いな人はいるか?その人とはどう接しているか?
・仮に嫌いな人と一緒に仕事をしなければならなくなったらどうするか?
・やりたくないことを強いられた時にどう対処するか?
・やりたくないことを強いられた時、どれくらいの期間なら我慢できるか?

会社に雇用されて働くということは、時には『やりたくないこと』も仕事としてやらなければならないことを意味します。

『やりたくないこと』は誰しもがやりたくないですが、『やりません』が許されないことも多々あります。

そのような状況下でどう行動するか?は、個々人の価値観がよくわかる重要な問いですよね。

実際に私も就活生の頃は上記の質問を複数企業からされたので、どのように答えるべきか準備しておくのが良いと思います。


■ 当日の失敗を防ぐための心構えと事前準備って?

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本項では、

『当日の面接までに準備しておくべきことは?』
『面接で失敗しないための心構えとは?』

について解説しますね。

当日の失敗を防ぐための心構えと、面接前にしておいた方が良い事前準備は以下の通りです。

①:自分が企業に提出した書類を隅々まで何度も読み返す
②:採用側の質問を予測しよう
③:研究室内の仲間やOB/OG訪問で「模擬面接」を実施しよう

1つずつ説明していきますね。

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1. 自分が企業に提出した書類を隅々まで何度も読み返す
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面接の事前準備として『あなたが企業に提出した資料』を隅から隅まで何度も読み返しましょう。

なぜなら企業側は基本的に、あなたから提出された書類を元に質問を考えるからです。

私が就活生の頃、同期と『面接で聞かれた質問』を共有し合って気づいたことですが、面接での質問は、

✓あなたの書類から考えた質問
✓企業側がどの就活生にも聞こうと事前に用意した質問

の2つに大別されます。

企業は『あなたのことが知りたい』と思って質問をし、『あなたの答え』からどんな人なのか(会社が求めている人財か?など)を判断します。

それゆえ実際のところ、あなたの書類内容から質問されることがほとんどです。

ネットで『質問集』を探す前に、まず提出した書類の内容を全て頭に入れることから取り組みましょう!


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2. 採用側の質問を予測しよう
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自分の資料内容を頭に入れた後は『採用側が聞いてくるであろう質問』を予測しましょう。

面接は『全く予測不可能な質問』ばかりが来るわけではなく、ある程度は質問パターンが決まっています。

今のご時世、実際にどのような質問が来るかはネット上で情報を探せば大体わかると言っても過言ではありません…!(時事ネタは除く)

したがって『こういう質問なら自分はこうやって答える』という予測回答を、ネットで調べつつできるだけ多く作っておきましょう。

私は先輩からもらった『面接で聞かれた質問集』『ネットから得た情報』をexcelにまとめて印刷して、就活中は常に持ち歩いていました。

英語の試験前に単語帳を何度も見直すように、予測質問も何度も見直し、スラスラ回答が出てくるまで自問自答していましたね。

ただ予測質問に対する回答は、一語一句暗記するのではなく、どんな角度で質問されても答えられるように自分の頭の中を整理しておくことが大事。

一語一句暗記しようとすると、その通りに話せないと逆にパニックになって失敗してしまうので…。

あと自分のESや研究概要の内容に『なぜ?』を何度も繰り返して深堀していくことも重要。

例えばESに書いてある内容に対して、

✓なぜ自分は○○業界志望なのか?
✓なぜ自分は他の業界ではダメなのか?
✓なぜ自分は研究職にこだわりたいのか?
✓なぜ○○分野に挑戦したいと思っているのか?

と、徹底的に自分を質問攻めしていくと自己分析にもなりますし大変おすすめです。

面接で大事なのは『受けが良さそうな回答』ではなく『本心から出てくる回答』をすることなので、『なぜ?』を繰り返すと本心からの回答をしやすくなりますよ。

ちなみに余談ですが面接対策として、私が『実際に面接で聞かれた質問』を別記事にてまとめておりますので、下記記事も面接前に是非ご活用ください!

<関連記事>
研究職の面接で実際に聞かれた質問およびその質問に対する回答のコツ【技術面接編】
 <関連記事>
研究職の最終面接で聞かれた24個の質問まとめ



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3. 研究室内の仲間やOB/OG訪問で「模擬面接」を実施しよう
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提出書類の内容を理解し、予測質問集もつくったら、実際に研究室内の仲間やOB/OG訪問で『模擬面接』をするのがおすすめ。

模擬面接というと『コンコン、失礼しますっっ!!ガチャ』みたいな演技を含めるイメージがありますが、そこまでやらなくても良いです笑

ここで言う模擬面接とは『ESや研究概要を見てもらい、それに基づいて質問をしてもらう』ということですね。

模擬面接での質問内容は本番でも聞かれることがあり、例えば私は以下の質問を実際に聞かれましたね。

✓ 研究の課題を○○で解決したって書いてあるけど、なんでそのやり方にしたの?
✓ なんで君は「ボトムアップ式」のテーマ提案が好きなの?
✓ なんで研究室の後輩の面倒を積極的に見ようと思っているの?

あと元々excelにメモしてあった予測質問が、実際に知り合いから聞かれることもありました。

が、excelにメモしただけでは回答が全然出てこず、 回答の暗記だけでは意味がないということも併せて悟りました。

模擬面接なんてやっても無駄!と思う方は、騙されたと思って3回やってみてください。

面接官も『人』なので、相手とのコミュニケーションを意識した面接にするには、事前練習は特に有効ですよ。

面接は『慣れ』が大事。

面接を繰り返せば慣れてきますが、実践だけでなく、社会人(OB・OGなど)や教授、キャリアセンター、または家族など、頼れる人にはどんどん頼った方が良いですね。

もし頼れる人がいなければ、友達や研究室の先輩などでもとにかく模擬面接をやってもらいましょう。

『頭で考えているのと、人に話すのでは結構違う』ということがわかるだけでも大きな収穫になりますので。


■ 面接の緊張をほぐすためには実践あるのみ!(アドリブは最終手段)

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というわけで『面接で見られているポイント』『面接の心構え・事前準備』に関して解説しました。

面接は事前にどれだけ準備できるかが肝で、面接で上手い受け答えができる人は、事前準備を徹底してやっています。

当然全ての質問を予測することは困難かもしれませんが、事前準備をすればするほど予測率が20%、40%、60%…と上がっていきます。

面接で聞かれる質問が事前に想定できていた方が、間違いなく適切な回答ができる可能性は上がりますよね。

『アドリブは最終手段』という意識を持って、周りのライバルよりも事前準備はみっちりとやっておきましょう!

ご一読ありがとうございました!