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アイキッド先生への道② ~ヘルメット製作編~

それでは実際の製作風景を写真と共に振り返ります。
ヘルメットやパーツの基本情報に関してはこちらの序章をまずお読み下さい。

その他コスプレに必要なアイテムに関してはこちらの記事で。

ヘルメット準備〜パーツばらし

今回用意したのはこちら、【Schutt AIR XP】の赤いやつです。

インナー部破損ありの物をメルカリでゲットしました。ジョーパッド(耳当て部)の破損ですが、ここは元々使いませんので問題ナシです。

アメフトヘルメットなんて初めて間近で見るし、色々構造を確認しながら外せるパーツを全て外します。

ヤスリがけ〜下地処理

外し終えたら耐水性のサンドペーパー(ダイソー)で塗装を落としていきます。

ヤスリをかけた所と元の所でこれだけ差が出ます。

ステッカー等がなかなか剥がれなかったので、60番とかでガッシガシ落としてその後400→800→1200とかだったかと思います。
60番とかで全体をヤスったんですが、塗装後よーく見たら跡が残ったとこあるのであまり乱雑にするのはやめましょうw
まあ番手変えて均していけば消えますが、無駄なキズはつけない方がいいですねw

とは言えツルツルすぎると塗装下地として不十分(目に見えないザラザラが大事)なのでキレイにしすぎないようにしましょう。
1500や2000番手を使うのはやりすぎです。

だいたい全体をかけ終わったのがこちら↓↓↓

ここにプラサフ(サーフェイサー)という下地を吹き付けます。

グレー・白・その他、と色がありますがグレーがベターかな?
白だとその後のブルーがより鮮やかに明るくなると思うので、この辺のさじ加減は好みです。

ちなみに書き忘れましたが、大きなキズや凹みがある物を入手した場合パテ埋めなども必要なのでそこは適宜やりましょう。
前提としてなるべくキレイな物を入手するのがラクですが。

あ、でも頭頂部などの換気穴をパテで塞いでおくとラインを入れる際に仕上げやすいかもしれません…。
好みと目指したいクオリティで決めましょう。

何回かに分けて乾かしつつ吹き付けます。
プラサフ後はこんな感じ。

完全に乾いたら再度ペーパー(800とか)をかけて軽く表面を足付けします。
やり過ぎたら下地が出るので要注意!

塗装〜光沢処理

さていよいよ本塗装に入ります。

色や種類の選択が悩ましいですが、これは完全に自分の好みや主観になってきます。
自分はこれを間違えまくって時間とお金を死ぬ程ムダにしました…。
しかも塗膜が薄く容易にキズや下地見えが出るという始末。。。

しっかりした物にしたい人は車用塗装スプレー(プラサフ・カラー・仕上げ用クリアー)を使う方がいいんじゃないでしょうか。
自分は…正に無駄なこだわりを見せてしまい、プラモ用スプレー(クレオス・タミヤ)を使いました。
塗膜が薄いのはその影響もあるはず?

まあ美術館に飾る調度品じゃないので、そこは気にし過ぎないようにしましょうw

あくまで自分の変遷を書くと…
まずクレオスのキャラクターブルー。

薄く縫って乾いたら重ね塗り、を繰り返します

キレイな青ですがやけに爽やかというか深みがありません。
なので次はコバルトブルー…↓↓↓

だいぶ良くなりましたがまだ青々しいというか、紫や赤味成分が足りない気がする…。

で、最終的に行き着いたのがタミヤのレーシングブルー!
(缶スプレーの方なので、同じ名前でも瓶のとは色味が違うはずです)

これだ!というくらい納得の色になりましたw
初めからこれにすれば良かった…。

実は一番最初に車用のソフト99【ホンダスーパーソニックパール】とこれで悩んでいました。
見本だと暗く濃い目だったので除外したんですが、直感を信じれば良かった。。

ソフト99も名前がめちゃくちゃ惹かれましたねw
ホンダスーパー…と来ればポンザーならあの曲が浮かぶし、続くソニックでメガドラの某ハリネズミが思い浮かぶのでw
耐久性や容量・価格も踏まえたらソフト99にしとけば良かった気がしないでもないです(いまさら)

まあタミヤも先生と関わり深いのでヨシ!としますw

で、この後にクリアー(光沢)を吹き付けたら塗装は終わりです。

クレオスのクリアースプレー

一応自分はクリア乾燥後にタミヤのコンパウンド(細目・仕上げ目)で磨きましたが、そこまでしなくても良かった気がします。
というか元々薄い塗膜(クリアー層)が、僅かながらに余計薄くなってしまったかもしれません(本末転倒)

コンパウンドまで済んだ状態がこれです↓↓↓

差があるようなないような?

それではいよいよキモになる部分、黄色と白のセンターラインへ進みます。

センターライン

ここからが最大の難関であり、見栄えの出来を決めるところです。
色んなやり方があると思いますが、自分はなんのスキルも道具もないので基本全部フリーハンド(人力)です。
そんなんでいいの?というくらい雑に見えますが、そんなんでも仕上がりはそこそこになったので参考にしてみて下さい。

まずは額の部分のパーツを黒ビニールテープなどで覆います。

そしてそれをヘルメットに取り付け、その幅より大きめにマスキングテープを貼り付けます。
このマスキングが型紙になる予定。
粗悪なテープだと後で剥がれにくい上塗装を痛めるので注意しましょう。

そしてラインを入れていくんですが、これをどうするか散々悩みました。
フリーハンドでもなんとかキレイに出来ないか、と。

思いついてやってみたのがこれ。
太めの紐(伸縮しないやつ)をあてがいカーブを修正しながらマスキングで留めていく、です。

紐なのである程度キレイなカーブやラインを描きながら沿っていってくれてるはず。
留め終えたらそれに沿ってペンで線を引く、を繰り返します。

一応穴の部分なども書き写しておきます。
で、全部終えたのがこれ。

これを慎重に剥がしていき…工作用紙等に貼り付けます。

が、貼る段階でシワやよれが酷いです。。。
こんなんで大丈夫か?と半泣きになりましたがとりあえず進めます。

型紙をハサミで切り、それに合わせて予め用意したカッティグシートを切り出します…。

切り出し終えたらいよいよ貼っていきましょう。

黄色の方の剥離紙の先の方だけを剥がして、位置を調整しながら片側の端を貼ります。
位置が決まったら数cm(5cm以内くらい)ずつ剥離紙を剥がしては切り、ヘルメットに貼るを繰り返していきます。
必ず少しづつ分けて貼る、というのがポイントです。

途中で慣れてきましたが、本来は位置決めの後からシートを適度に引っ張りながら貼るべきでした。
張力をかけてシートが伸びることでシワが寄らず貼れるので…。
最初これが分からず、穴の上で戸惑ってしまったためシワが目立つ感じになりました。

剥がしてやり直すか迷いましたが、剥がす際に薄い塗膜が持っていかれそうだったので上からもう一度貼ることにしてみました。
これは貼り方が分かってるのでそこそこ上手く出来ました。

引っ張りながら貼ると恐らく外側に細かいシワが出るくらいで済むので、そのシワを外に向けて押し出してあげるとシワが消えます。

二回目の貼り付け後がこれです!

かなりリカバリーは出来たんじゃないでしょうか?
実物はもう少し穴の位置感が出てますが、じっくり見ないと気にならないと思うのでこのまま進みますw

センターラインとしてのまっすぐ感なども、フリーハンドの前工程からすればそこそこキレイなんじゃないかな?

組み立て〜最終調整

ここまで来れば後は各パーツの取り付けです。
元の金具をヘルメットに戻したらまずはチンストラップ。

そしてフェイスガードを取り付けるのですが、額の黒い部分を挟む必要があるのでネジ穴を開けましょう。

予め結束バンド加工したフェイスガード

と、ここで問題発生…。
カッティングシートの貼り方がまずかったのか位置がセンターからズレたのか、片側の白部分が黒パーツの幅を超えている事態に。。。
黒パーツの幅内にギリギリ収まらないと見た目の違和感が凄くなります。

カッティングシートは面倒すぎてもう戻りたくないので、急遽黒パーツを覆っているビニールテープを少しだけ(1~2mm)伸ばして幅を増長させましたw

そうして無事にフェイスガードの取付完了。
あとはアイシールドのみ!

用意したアイシールド、元の形はこんなです(公式販売ページより)

TWO MINUTESさんでも売っています

しかし、より元のオークリー社製に近づけるため、ステッカー部分と底面の出っ張り部分をグラインダーで削りなめらか(そこそこ)にしました。

ヤスリと手でやれなくもないだろうけど、固いので多分死ぬ程労力がいります。
最低でもリューターとかが無ければ手を出さない方が無難です。

ミラー面(表)に当たるとキズがついちゃいますしね…。
でも上手くやれるとかなりそっくりになります!

固定が上手くいくか不安でしたが、隙間に差し込むだけで意外とガッチリはまってくれたのでこれはこのままにしてます。

ヘルメット内部に関しては人それぞれで、固定方法やクッションを考える必要があります。
自分は初めから付いてた緩衝パッドをほぼそのまま使う形にしました。

いらない部分だけ切って、両面テープタイプのマジックテープで固定です。

これで顔の高さも割としっくりいったので、あとはチンストラップでしっかり固定します。

そして試着してみたのがこちら!!

様々な不安点や気になる所はありましたが、見た目は充分に似てるのではないでしょうか…!?
まあやっぱり塗膜が弱くて金具が当たったとことかが既に剥げて下地のコバルトブルーとかが見えてますが…(まだ持ち出してもないのに)

とは言え自分で作ってるから補修の仕方も解ってますし、あまりに至るところ痛んだら修全するくらいのスタンスでいいかなとw

夢にまで見たあのヘルメット(というかアイキッド先生)が側にある満足感や充足感を楽しみたいと思いますw

ファングッズとしてのヘルメットとしてはこれで完成です。
しかしもしコスプレをがっつりやるとなるとヘルメット以外に手甲(リストガード)なども必要になってきます。

なので次の記事ではリストガード部や他に必要なものについて書こうと思いますw
もし良ければもう少しお付き合いください。


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