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手紙

手紙を書いた。3回目の手紙。
もっともっと書きたい事はあった。
5年間ちょっとの想い。
省略して省略して
それでも3枚になった。

明日渡せるだろうか。
ちゃんと目を見て話せるだろうか。

今日あの人を見た。
もう、あの場所で
あの人を見る事はない。

あの人だけではない。

あの場所も、あの場所も
想い出がいっぱい過ぎて。

もう最後。
この場所もこの場所も。
そう思ったら胸がいっぱいに、なった。

小さな私が
たぶんまだここにいたんだ。

あまり小学校に良い思い出はなかった。

なんの取り柄もなく
褒められる事もなく

どちらかと言えば、要らない人間だった。

誰かに認められたかった。

それでも6年の時の先生は、
認めてくれた。
今も、大切にしている言葉がある。
大切だから、誰にも言わない。

私はあの人に認めて欲しかったのかな。

もう学校は卒業できるのかな。
小さな自分は、もうここには
いられないから。

もうここに
いなくても良いから。

もう、夢も見ないかな。

学校を彷徨う夢を。

さびしいけど
ここから卒業します。

ありがとう。
愛しているよ。
自分の事も。
そして…

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