藍染コードバン三折長財布
皆様こんばんは。
年明け早々時間に追われ追い越され、山積みになったやる事が雪崩を起こし、もう3月も目前だというのに今年初投稿とは驚きですね〜。
そんな驚きの日々の中、作品が完成しましたので写真で綴ります。
藍染工程
準備工程
内装仕立て
外装仕立て
最終工程
外周全て編み終えて(3度目の筋肉痛)最後の一辺を手縫いし小端磨きして、、、
完成です(白目)
藍染コードバン三折長財布
画像は以上となります。
苦行に次ぐ苦行、難所に次ぐ難所、私のフィルターを通してお客様の拘りをありったけ詰め込んだ財布が完成しました。
先ずはコードバン、とにかく難しい素材です。
普通の革と違って吟面が無い(伸びやすい&染色後の処理が大変)
床面側がもはや異素材のような繊維構造(漉きにくい)
地の目が取りにくい(型入れしにくい)
という短所を全てクリアしなければなりません。
一見綺麗に出来てるようでも、吟面が無い事と地の目が取りにくい事をちゃんと理解して仕立てないと長年の使用でボロが出ます。
その辺りを無視して作ってあるモノをチラホラ見かけますけども。
藍染、これは素材のみ本格的なモノを使っております。
藍を液体染料化させる事を建てると言いますが、今まで革に試した方法では今回のが最適解かと思いました。
コードバンの表面処理の手間と合わさって強烈な難易度となりました。
シニュー糸、これもなかなか大変な糸でして。
撚り糸と違いこちらで1から撚る必要がある上に、撚りが解けやすく絡まりやすい為、綺麗に縫う為には一針づつに使う神経が大きいです。
しかし強度は抜群です。
エキゾチックレザーのインレイ、これは元々アウトレイでオーダーされたのですが端の処理、革が捲れるリスク、見た目の高級感、コードバンとのバランスを考慮してインレイを提案させて頂きました。
九つのクロス全ての縫い代を肉盛りし、全ての形を揃えて、デザイン重視の形に手縫いの穴をバランス良く開けるのが難行でした。
メキシカンバスケットウィーブ、ダブルやトリプルの倍は手間が掛かります。
途中で革を継ぎたくないので長〜いレースで編むのが大変でした。
それでもさすがに一か所だけ継いでおります、見た目には全く分かりませんが。
全体的にはなるだけ分厚く、というオーダーでしたがマチ等はある程度薄くないと使うのに支障が大きいのでお札入れ、カード入れ、外装を普段より分厚く仕立てております。
トッピングを全部乗せつつも上手くまとまるように料理する、というような大変さのあるウォレットでした、料理は一切出来ませんが。
今回も良いオーダーを有難う御座いました!!
休む間もなく次の仕事に着手します。
それでは皆様また会う日まで。
宜しければサポート下さいませ。 日々より良いモノづくりの為に切磋琢磨し邁進して参ります!