見出し画像

「徹底的に数字で考える」要点まとめ

目次

「数字で考える」ことはなぜ必要か?
「数字が苦手」な人は存在しない
「仮説は思いきり」

「数字で考える」ことはなぜ必要か?

ずばり「仕事ができる人」になることができるからです。
多くの人は「仕事ができる」人間になりたいと感じていると思います。
では仕事ができるとはどういうことでしょうか?

本書での「仕事ができること」は、
「だれかに数字では語れないことを提供すること」です。

少し支離滅裂な感じがするかと思いますがまず、これを最初に頭に入れてください。

数字で語れないこと、たくさんあると思います。
例えば感動、喜び、ときめき、安らぎ、数字で測れませんよね。
あなた史上何番目という表現はできるかもしれませんが、あなたの感動とわたしの感動どちらが大きいか、なんてことは当然比べられません。

これら数字で語れないものを仕事で提供することができるようになったとき、あなたは会ったことのない誰かの人生を豊かにできるようになっています。これが本書での仕事ができるビジネスパーソンの定義です。

ではどうやったらなれるのでしょう?

仕事ができる人に共通しているスキルを理解し、備えることができればいいのです。
この共通しているスキル獲得への第一歩が「数字で考える」ことなのです。

「ヒト・モノ・カネ」を動かす
これができる人に共通しているスキルです。
「ヒト・モノ・カネ」を動かす力を身に着けることができれば、仕事ができるようになる、というわけです。

この能力を因数分解すると大きく3つに分けることができます。
1 問題解決できる
2 説得ができる
3 信頼される

軸は2番の説得ができること。
説得するためにはその人自身が信頼されていなければいけませんし、信頼されるためには問題解決ができるようなメリットを与えてくれる人でなければなりません。カネ・モノを動かすにも結局はヒトを最初に動かしていくわけですから「ヒト・モノ・カネを動かす」に直結してくるのが説得ができることとなるわけです。

説得するために必要なツールが「仮説」です。
仮説を立てて話すことでぐっと説得をしやすくなります。

仮説というのはデータを元に立てるため、数字を使いますよね。

つまり、本書の「徹底的に数字で考える」とは仮説を使って「ヒト・モノ・カネを動かす」力を身に着け、「数字で語れないことを提供できる人材=仕事ができる人」になろうということなのです。

「数字が苦手」な人は存在しない

「数字、苦手なんです」という方、あなたが苦手なのは数字ではありません。
なぜって数字は言葉だからです。
「?」が浮かぶ方はためしに「売り上げ」の計算方法を出してみてください。

「売り上げ=利益-費用」

ですよね。
これは言葉ですよね?それとひき算です。

それでは、もっとビジネスっぽい「ある企業のひとりあたりの生産性」の計算方法はどうでしょうか。

「ある企業のひとりあたりの生産性=
その企業が生み出す総付加価値(円)÷従業員数(人)」


ほらほら、言葉ですよね?
数字というのは考え方のことをさすものなんです。
つまり「数字が苦手」と言っている人は「考えることが苦手だ」と言っていることになり、これはただのサボり、めんどくさがりだと言っていることになってしまいます。

また、ビジネスで使う計算は基本的に四則演算(+-×÷)くらい。
たし算・ひき算・かけ算・わり算、小学生で習うものばかりで難しいことは何ひとつない。
数字が苦手と言っている方は数字が苦手という言い訳を使って、考えることから逃げている事実をいますぐ認めるべきなのです。

仮説を立てるとき

前パラグラフでご紹介の通り「数字で考える」の9割は数字を触る前にあります。残りの1割は四則演算で数字を使いますからね。
9割はこの仮説を立てるとき、どのデータを使い、どのデータを捨てるのかを決める力、「判断する」ことにあります。
数字が苦手という人、PDCAが回せない人は圧倒的にこれができません。
仮説を立てられない人に足りないことはたったひとつ、「ひとつに決める勇気」です。

例えば、恋愛でPDCAを回してみます。

気になる女性ともっと仲良くなりたい

趣味をキーワードにした会話をしてみよう(Plan)

やってみた(Do)

相手の反応が悪かった(Check)

仲良くなるまで趣味の会話は避けよう(Action)

では仕事をキーワードにした会話をしてみよう(Plan)

やってみた(Do)

このPDCAの中で仮説をたてる箇所は(Action)と2度目の(Plan)です。

反応が悪かった、というデータを元に「趣味の会話はあまり心地よくなかったのだろう」と仮の事実によって原因を明確にしています。

しかし、ここで「会話の内容が悪かったのではなく他の原因で興味がなさそうにしていたのではないか?」考えてしまいだすのが仮説が立てられない人です。
こうなってしまうと「何か気に障ることを会話の前に言ってしまったのではないか?それとも今日の服装が?いや、自分の口臭が?それとも、、、」となりキリがなくなってしまうのです。

仮説を立てるときは「正解がどうかわからないけれどえいやっとひとつに決める」こと。
もし違ったとしてらすぐに違うPDCAを回していけばいいのです。
くよくよとデータを眺めながら無駄な試行錯誤をしている間に何回PDCAが回せることでしょう。

これを繰り返していくうち、数字で考えることができるようになり、より多くのビジネスパーソンが誰かの人生を豊かにしてくれることを願っています。

~余談~
本書では具体的なエクセル活用術など実際にビジネスにそのまま活かせる記述もありましたが本記事では概念的な箇所だけをまとめさせていただきました。先週公開しました「イシューからはじめよ」でアウトプット精度は60%でよいそこから時間をかけてあげていくよりも0から違うアウトプットを出して方が成長率が高い、といった内容と似ているなと思いました。
今回は私の言葉ですごくがっとまとめて書いてしまったのですがコメントやアドバイスなどいただけると嬉しいです。
最近きのこ栽培始めました。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?