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二千字とラーメン

無事に2000字を超える私小説を書き上げることが出来た。この半年の中でも抜群に1つ成長した気がする。随時noteにあげるつもりだ。

今日はセンター分け、黒ぶちメガネ、ヘッドホン、イヤーカフ、買ったばかりの古着T、6月の中でも随一に機嫌がよかったが、
どこか風邪っぽい気がする。帰り際に店員さんと軽くお喋りした時に喉はガスガス、鼻声、目も開かない。ここ数日を頑張り過ぎた。思えば5月のGW頃から自分の思うがままに駆け抜けてる気がする。2週に1度の弾丸衝動旅行。新しい知識の蓄え。それに合わせ、身体から溢れでる感情の文字起こし。どこにもいかないと退屈から抜け出したいという感情しか湧かなかったはずだ。退屈なまま一日が終わるようなことがなかったはずだ。ポジもネガも引っ括めて駆け抜けて青春だろうか。20代1年生にしてようやく自己のアイデンティティが確立出来たのかもしれない。

書店を後にし階段を降りると無性にラーメンが食べたくなった。ふと体育会系のクラスメイトと話してたことを思い出す。「俺、熱っぽいなって思ったら、丸源ラーメンでチャーハン付けてバカ食いするんや!その後めっちゃ寝るんや!ほんまエグいて!」
いや、絶対こんな口調じゃない。でもその行為の話だけは確かに間違ってないはず。

帰り道にあるラーメン屋でラーメンとチャーハンを頼んだ。濃厚な豚骨ラーメン。程よい辛さの高菜チャーハン。ひたすら無心にかき込んだ。にゃんたこ姉さん?しーなちゃん?が言っていた「太ることとか気にせず好きな飯をガツガツ食えるって死にたくない証拠だよ」がフラッシュバックする。飯を食えない時期を何度か経験してる僕だからこそ、身をもって実感する。
通路を挟んだ隣の中肉中背のサラリーマン風の男が追いシナチクを頼むのが聞こえてきた。僕も最初頼むか悩んだ、負けてられない。続けて僕もオーダーする。
「替え玉と追いシナチクお願いします。」
勢い任せで腹に溜め込んだ。美味しかった。
ご飯は何処で誰と食べるのが大切とは言うがそれは食事に向かう感情が大切なのだろう。1人で食べるご飯も同じ、早く食べて早く退店しようと言う気持ちは先行することなく明るく食べたい。言わずもがな友達や大勢で囲んで食べるご飯のほうが美味しいが。
そして欠かさない「いただきます、ごちそうさま」。初めて一緒にご飯食べる人はここだけ見てしまう。どんなきっかけで知り合った男友達でも、1度きりの女の子でも、食べ方が下手くそ、テーブルマナーが上手じゃない、そんなことよりも見てしまうのだ。僕らは少なからず学校給食で学んだはずじゃないか。言えないのが悪いとかは特別思わないが、聞こえると「お!可愛い!」って思って見てる。

全部を食べ終わった所で丁度良く満腹感がやってきた。店を出ると今度は何故か家に帰りたくなくなった。昨日の衝動旅行に行く前の自分に戻ってしまいそうで、前の悶々とした感情が再び襲ってきそうで。
だからもう少し、あと少しでも公園から離れないために、さっきまでの感情を文字起こすことにした。ここまでで約1200字。2000字を感情の爆発だけで書くにはここから800字が佳境なのだ。もっと思考を張り巡らせたいもんですな。

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