シェフの7日間日記 初日
ボナセーラ シェフですよ。初日の今回は「777」に、ちなんだお話。
家族旅行でラスベガスへ行きました。たしか、シーザスパレスだったと記憶しています。親たちはもちろんカジノへ。シェフは未成年だったので「見るだけだよ」と念を押されてプラプラしていました。人はまばらです。
おや。こんなところにコインが。
どうも、システムは簡単で、コインを入れてボタンを押すだけのようです。ふ〜〜んと思いながらおもむろに拾ったコインを入れ、ボタンを押しました。
ピロリーン♪
派手な音とともに、止めどなくコインが落ちてきました。茫然と見つめていたら屈強なセキュリティが近づいて来てこう言ったとさ。
「How old are you ?」
シェフはなぜか得意げに「アイムセブンティーンイヤーズオールド!」と答えました。なぜ得意気だったのか。それはヒヤリングできた!という喜びと完璧に答えられた!という満足感ですね。
ただ、状況が悪い。親たち共々謎の地下通路へしょっぴかれ、謎の小部屋で説教です。当然です。
デスクに置かれたPCを指差し「ここに君の名前をリストアップした。次は捕まえるからね」みたいなことを言われました。
半ベソで、とぼとぼ来た道を戻ります。屈強なセキュリティが「It's yours.」と声をかけてきました。さっき大当たりして出たコインの入ったカップでした。よく覚えてませんが、なんならウィンクしてたかもしれません…
こんな、映画みたいな話ってあるんか!?
エディ・マーフィーか!?
そのコインは親に没収されましたが、アメリカってすげえなぁ!とセブンティーンのシェフは感動してアメリカにどんどんカブれていくのでした。
今宵はこの辺で。また明日。