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癒しのブルーベリータルト

大粒のブルーベリーを使って作るブルーベリータルトのご紹介です。近所のスーパーで購入した、こちらのブルーベリーは1箱で1kgを、12ユーロで購入することができました。

産地はポルトガル産です。甘味と酸味のバランスが絶妙でそのまま食べられるブルーベリーはおいしいですよね。

みずみずしくて、口の中で弾ける食感のブルーベリーをたっぷり使って作るタルトは、僕の大好物です。


✅【材料と分量】直径18cmのタルト型

ブルーベリー(飾り用) 150〜160g
ブルーベリー(アーモンドクリーム用) 50g

〈パート・シュクレー〉
無塩バター 60g
粉糖 35g
全卵 25g
アーモンドパウダー 20g
薄力粉 100g

〈クレーム・ダマンド〉
無塩バター 50g
粉糖 50g
コーンスターチ 3g
全卵 50g
アーモンドパウダー 50g

〈ブルーベリーピューレー〉
ブルーベリー 120g
グラニュー糖 20g
レモン果汁 3g 板ゼラチン 
1g(冷凍のブルーベリーを使用する際は2gに増やします)

グラン・マルニエ

1:パート・シュクレを作る


それでは、早速タルト生地から作っていきます。

タルト生地を作る上でまず重要なポイントは、バターを必ず室温に戻しておくことです。

フランスで家でタルト生地作る時は室温が安定しているこの5月から6月に作るととても作りやすいですね。

ゴムベラを使ってバターを軽く練ってから粉糖を加えます。

使用する前の粉糖は、ダマになっていることがよくあるので、一度振ってからバターと合わせましたが、この時点でゴムベラでバターとしっかりすり合わせるので面倒なら振らなくてもいいと思います。

バターと粉糖をしっかり混ぜ合わせてから解きほぐしておいた全卵を4~5回に分けて加えていきます。

全卵は必ず常温のものを使用します。卵が冷たいと室温のバターと合わせるときに分離する原因になるからです。また全卵はしっかり解きほぐしておきましょう。

しっかりほぐれていないと、溶き卵が一気に流れてしまい、そのまま混ぜてしまうと、これもまた分離する原因になるからです。

溶き卵とバターがしっかり混ざったの確認できたら、少しずつ次の溶き卵を加えると言う工程を繰り返します。

地味な作業ですが、とても大事な工程です。少量のレシピなので、僕はゴムベラを使って混ぜていますが、ホイッパーで混ぜた方が混ぜやすいと思います。

とにかくここでは分離しないように注意してください。分離をごまかすのに、途中で小麦粉を加えてしまうと仕上がりの食感が硬くなってしまうので注意しましょう。

このようにマヨネーズのような状態になったらオッケーです。

アーモンドパウダーを入れます。アーモンドパウダーがなければ薄力粉に置き換えても全く問題ありません。今回は香ばしい香りを少しでも強調したかったので、アーモンドパウダーを加えました。

アーモンドパウダーをしっかり混ぜ合わせたら、あらかじめ振っておいた薄力粉を加えます。

初めから勢いよく混ぜると薄力粉が飛び散ってしまうので、初めはゴムベラで切るように少しずつ混ぜます。

ある程度混ぜたところで、ゴムベラで上から押し付けるようにして生地をまとめます。

生地がまとまったらラップの上に移動させます。生地を四角く、そして平らに形を整えます。ラップで包んで冷蔵庫の中で1時間休ませます。

2:アーモンドクリームを作る

パートシュクレ生地を休ませている間に、アーモンドクリームを準備します。

アーモンドクリームの作り方で注意する点はパートシュクレとほとんど同じです。

室温に戻したバターを練った後、振った粉糖を加えてしっかりしっかり練り合わせます。

アーモンドクリームはパートシュクレ同様に、バターは必ず室温に戻しておきます。

コーンスターチをほんの少量加えていますが、材料は全て同じ分量で合わせて作るのが、アーモンドクリームの基本的なレシピです。

はじめは先ほど作ったパート・シュクレ同様にバターと粉糖をしっかり混ぜ合わせます。

こちらの溶き卵も常温に戻してあるもので、しっかり解きほぐしています。

手作業だと少しずつ加えて、しっかりバターと混ぜ合わせるは先程のパートシュクレと同じですね。

少しずつ加えてバターに少しずつ溶き卵をつなぎます。

僕はゴムベラで混ぜてますが、アーモンドクリームはホイッパーを使ったほうが方が混ぜやすいです。

ちょっと半分意地になってゴムベラで一生懸命混ぜていますが、、結構大変なのでほんとゴムベラはお勧めしません。

溶き卵を全部加えたら最後にアーモンドパウダーを加えてしっかり混ぜ合わせます。すべての材料を合わせたら、こちらも1時間ほど冷蔵庫で休ませてください。

3:ブルーベリーのピューレを作る

続いて作るのは、タルトの上に塗るブルーベリーのピューレです。今回は沢山フレッシュのブルーベリーがあるので、フレッシュを使いますが、冷凍のブルーベリーでもちろん代用することもできます。

冷凍のブルーベリーを使う場合は、必ず解凍してから出てきた水分しっかり拭き取ってた後に調理工程を行ってください。

作り方は、ブルーベリーとグラニュー糖を中火にかけます。

鍋の中でゴムベラなどを使ってブルーベリーを潰します。少量で作る場合はこのやり方でいいと思いますが、たくさん作る場合はあらかじめミキサーなので、ピューレにしてから鍋にかけた方が作業がしやすいです。

ブルーベリーをつぶしてブルーベリーから出てきた水分とグラニュー糖を合わせて軽く煮詰めます。冷凍のブルーベリーを使えば、ゴムベラで軽く押しつぶすだけで簡単にピューレ状になってくれます。

液体が半分位に煮詰まったところで、レモン果汁を加えて一煮立ちさせます。

軽くとろみが付いたら別の容器に移して、ミキサーにかけます。分量が少量なので、ハンドミキサーでブルーベリーをピューレ状にします。

あらかじめ冷水でふやかし、水気を切った板ゼラチンを加えてから、なめらかになるまでハンドミキサーにかけます。

別の容器に移して、冷蔵庫で3時間ほど冷やして、一度固めます。

4:パート・シュクレをのばす

冷蔵庫で休ませパートシュクレを伸ばします。

冷蔵庫から出したばかりだと生地はバターのように固いので、始めはを麺棒使って上から押し付けるようにして少しずつ生地をほぐします。

それと、作業台と麺棒に生地がくっつかないように打ち粉の強力粉は忘れないでください。

生地を伸ばすときは、一気に伸ばすのではなく、生地の角度を変えながら少しずつ伸ばします。

夏場など室温が高い場合、素早く作業を行わないと生地が垂れやすく、扱いにくいので、タルト型にはめる前に、冷蔵庫もしくは冷凍庫で、5分ほど休ませてあげると作業がしやすくなります。

今回のタルト型大きさは違う18cmです。

生地をタルト型にはめるときは、外側の生地を持ち上げて角が決まるように、指で優しく角を押しながら少しずつ型にはめます。

麺棒を使って余分な生地を取り除きます。

余分な生地は、1つにまとめて冷凍保存できるので、次回作る際に取っておくこともできますし、再び同じように伸ばしてお好みのクッキー型で抜いて、クッキーとして仕上げて、楽しむこともできます。

形を整えるのにタルト型の側面の生地を指でしっかり押し付けると、再び余分な部分が出てくるので、包丁で切りとります。

最後は、フォークで生地全体に穴を開けます。

焼く前に冷凍庫で20分ほど休ませると、きれいに焼き上がりやすいです。

170°Cに設定したオーブンでパートシュクレを15分〜17分間焼きます。

焼き上がりが心配な方は、タルトストーンを乗せて焼けば形がしっかり保てます。

ここでは、焼き色をつけるまで焼かずに、方から外しても、形が保てるほどの半焼きの状態まで焼きます。

オーブンから出したら、ケーキクーラーの上に置いて粗熱を取ります。今回は20分休ませました。

あら熱が取れたらタルト型を外し、カラ焼きしたタルト生地にアーモンドクリームを入れます。

5:アーモンドクリームをタルト生地に入れる。

冷蔵庫から出したばかりのアーモンドクリームはバターのように固いので、室温で10分ほど置いてからゴムベラで柔らかくなめらかになるまで解してあります。

きれいに形に詰めやすくするために、アーモンドクリームを絞り袋に入れてから、タルト型に絞り出す方がきれいに素早くタルト生地にアーモンドクリームを入れることができます。

でもタルト生地1台のために、わざわざ絞り袋を使って洗い物増やすのも嫌なので、僕は直接ゴムベラで少し面倒ですが、アーモンドクリームを平らに均します。

力任せにアーモンドクリームをタルト生地の中で伸ばすことがないように、必ずアーモンドクリームは柔らかく解しておく事は大切なことです。

そこまで神経質になる事はありませんが、まぁできるだけ均一な厚みになるように、アーモンドクリームは伸ばしましょう。

アーモンドクリームの中に入れるブルーベリーですが、冷凍のブルーベリーを使う場合は、必ず解凍させてから、キッチンペーパーなどで水分を拭き取ってからブルーベリーをアーモンドクリームの中に入れます。大体均一な間隔で並ぶように入れました。

6・タルトを焼いてブルーベリーピューレをぬる

再び170°Cのオーブンで17分間焼きます。

オーブンから出したら、タルトが熱々のうちに、オレンジリキュールのグランマルニエを、表面に軽く染み込ませました。お好みでキルシュなども良いですし、なくても全然おいしい仕上がりになるのでご心配なく。

30分以上ケーキ、クーラーの上においてあら熱を取っておきます。

冷蔵庫で冷やし固めた、ブルーベリーのピューレをタルト生地の表面に塗ります。ブルーベリーのピューレはゴムベラを使ってしっかりほぐしてください。

タルト生地の上に流してきれいに平らに均します。

ブルーベリーのピューレの中にはゼラチンを入れているので、冷蔵庫に入れて適度な硬さに再び冷やし固まり、ピューレがダレる事は無いのでたっぷりブルーベリーのピューレは表面に乗ります。

時間のある方は、仕上げのブルーベリーを乗せる前に30分ほど冷蔵庫に入れてピューレを冷やし固めると、仕上げの工程がしやすくなります。

ここまでできたら後はブルーベリーを表面に乗せるだけです。

乗せる順番に特にこだわりはありませんが、僕は粒の大きいブルーベリーを外側に並べてから徐々に小さい形のブルーベリーが内側になるように並べました。のせる時も、ブルーベリーの同じ面が表面になるようにすると、きれいな仕上がりになりやすいと思います。

こういったお菓子作りの最後の仕上げや、フルーツを乗せる工程って、何か好きなんですよね。

複雑なのはあんまり好きじゃないんですが、シンプルにきれいに仕上げ工程が、無心になれて、心が落ち着きますよね。

ブルーベリーを全て乗せたら、冷蔵庫で30分ほど休ませるとブルーベリーのピューレが適度に固まって、カットするときに断面の形がきれいに保ちやすくなります。

タルトは出来立てがとってもおいしいですが、紹介したレシピは蓋をして三日間、冷蔵庫で保管することができ、おいしいタルトの食感も損なわれずに最後まで美味しく召し上がることができます。

こんな感じできれいな断面のタルトってほんと魅力的ですよね。

イチゴやマンゴー、フランボワーズなど、様鮮やかな色のフルーツタルトも魅力的ですが、単色のブルーベリーのタルトも見てて、とても癒されます。

一人暮らしでカロリーも健康も気にしなければ、この大きさのタルトだったら、ほんと1人で独り占めしたいですよね。もちろん、家族みんなで仲良く分けて食べましたけどね。

タルトの心地よい食感に、アーモンドクリームのコク、そしてフレッシュのブルーベリーの適度な酸味と甘味が一体となるブルーベリータルトは僕のお気に入りです。

他にも僕の料理を紹介していますので、参考にしていただけると嬉しいです。

https://youtu.be/TztxyyaOzn4

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Chef Ichi

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