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人が好きだけど苦手。難しさを感じる理由はコレだった。

みんながあたり前にできることも、ぼっちフリーランスちーたーの場合は、結構な勇気や踏ん張りが必要だったりします。
特に、人相手のこととなれば、相当な心理的負担を感じます。

誰かに会うとなると、気心知れた昔からの友達であったとしても、嬉しい反面、少し憂鬱な気分になります。
まして、仕事でお客さんに会うとなれば、関係性の良いお客さんであったとしても、猛烈に気が重いです。
なので、義務もないのに、自ら連絡するようなことは、滅多にありません。

苦手な相手の時は、心に相当な武装をしてから会うことになります。
一方で、好きな相手、大切な相手であったとしても、今度は、その相手に
「不快な思いをさせないだろうか」
「一緒に楽しい時間を過ごしてもらえるだろうか」
とプレッシャーを感じ、少し不安になります。
ちーたーにとって、「人と会う」とは、ちょっとした戦場に行くような感じです。
(人と話すのは楽しいですし、嫌いなわけではないですが、緊張します。)

自意識過剰だと思うかもしれません。
でも、頭で考えるより先に、反射的にそんな状態になり、身体がこわばります。
考え過ぎなのではなくて、無意識的な反応なんです。
むしろ、冷静になって、
「そんなに大変なことが待っているわけではない」
と頭で考えることで、自分を落ち着かせます。

何より電話が苦手です。
相手の表情も見えず、自分も声でしか伝えられない。
とはいえ、出たとこ勝負。
心理的ハードルが高過ぎです。

相手が誰であったとしても、着信があった瞬間に、恐怖を感じます。
いったい何の用事なのか、起こりうる展開を予想し、深呼吸をしてからでないと電話に出られません。
お店の予約などですら、事前に何と話すかのシミュレーションを簡単にし、
覚悟を決めてからでないと、電話をかけることができません。

いつもこんな感じなのですが、いざ人と会えば、あっけらかんと明るく話しています。
冗談も言いながら、基本的にはよく笑っています。
嘘でもなんでもなく、無理をしているわけでもなく、その場はそれなりに楽しく過ごしているんです。
(状況によっては、そうでない時もありますが。)
なので、外から見れば、普通の人だと思います。

でも、相手と別れ、1人になると、途端にスイッチが切れ、肩の荷が下りたように、どっと疲れが出ます。
何事もなく、無事に終わってよかったと、ほっとします。
その一方で、
「あの時は、こう言った方がよかった。」
「あの言い方は、少し誤解を招いたかもしれない。」
「あの時の反応は、もしかしたら、こう感じていたのかもしれない。」
「あの時は。。。」
と、自動的に頭の中で1人反省会が始まり、うまく立ち振る舞えなかったことに罪悪感を抱き、落ち込みます。

このように、人と会うとなると、会う前から会った後まで、ずっとその相手のことに意識を向け、思考をめぐらしているので、猛烈にエネルギーを消耗します。

1日の間に、誰かと会う約束を何件も入れることができる人は、ちーたーからすると超人です。
お店やサロンのハシゴはできますが、人のハシゴは心理的に相当ハードなので、身がもちません。
(人と接するにしても、自分がお客さんの場合は、多少気が楽です。)

「誰に頼まれたわけでもないのに、何をそんなに神経をすり減らしているのか?」と自分でも謎ですが、無意識にそうなってしまうので、仕方ありません。
ただ、こんなことばかりしていると、自分がつぶれてしまう気がしたので、その対策として、公私ともに人と会う機会を減らし(特に、苦手な人は避ける)、意識的に深く考えないようにすること、開き直ることを覚えました。
そうしたら、随分と生きやすくなりました。



周りを見ても、人と関わるだけで、こんなにエネルギーを消耗している人は、あまりいないように感じます。相当、燃費が悪いです。
ただ、ちーたーも一見、そうは見られないので、きっと同じような人が、少なからずいるのではないかと思います。

こんな性分を、自分でも不思議に思っていましたが、最近、「これだろうな」と思ったのが「HSP」です。

前から言葉は知っていましたが、一般的に「敏感」とか「繊細」といった言葉でまとめられるので、
「デリケートとか、傷つきやすいとか、そういうのとはちょっと違う」
と思い、あまりあてはまらない気がしていました。

でも、ふとした時に、改めて気になり、「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」という本を読んだ時に、まさにこれだと確信しました。
(ちなみに、刺激を求めるHSP。)

HSPのセルフチェック・テストは、アメリカ人のエレイン・アーロンという人が作ったものが一般的らしいのですが(おそらく、以前ちーたーが見たのもこれ)、デンマーク人のこの本の著者は、このテストの質問内容が精密ではないことを指摘し、独自にテストを作成しています。
なので、これまでにHSPのセルフチェック・テストをやってみて、「なんだか、イマイチ。。。」と思った人は、こちらのテストならしっくりくるかもしれません。

ちーたーは、この本を読んだ時、ついに自分の理解者が現れたような気がして心が明るくなりました。
HSPは、ただ傷つきやすく、面倒なだけの「腫れ物のような人間」ではなく、むしろ人格や感情が豊かで、特別な才能が備わっている可能性すらあるようです。
そんなポジティブな側面を知って嬉しくなりました。

この本を読んで、「やっぱりそうなんだ」と思った重要ポイントは、「HSPの人は、ストレスフルな環境下だと、普通の人よりもパフォーマンスが悪くなり、逆に、環境が整っていると、普通の人よりもむしろ、パフォーマンスが良くなる。」ということです。

ここまで読んで、
「もしかしたら自分もHSPかも。」
と思った人は、自分の性質を受け入れ、人を含めた環境を整えることで、もっと生きやすく、そして、今まで以上に能力も発揮できるかもしれません。

ここから人生が変わる可能性は、まだまだ十分にありそうです。

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