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17歳、留学、HSP。

私は高校卒業後の17歳終わりに、
アメリカ西海岸、カリフォルニア州にある、
サンディエゴという海の街に留学をしていたことがある。
今思えば、この留学の選択は、
昨年知って救われた、HSP(HSS型HSP)
という気質に関係していたのではないかと
今は感じている。

高校3年生、17歳の私は進路を決める時
2つの選択肢に悩んだ。

グラフィックデザインを学ぶために
専門学校へ行くか、アメリカ留学か。

絵を描くことが小さい頃から大好きで
高校生の時にはパソコンで絵を描く事が
増えていた。
もっと色んな技術を学びたい。
単純にそんな理由で専門学校に行きたかった
んだと思う。

そしてもう1つ。アメリカ留学。
私は中学生くらいから、映画や音楽から
アメリカという国にすごく惹かれていた。
特にインディアンに興味があった。
そこから興味は広がり、日本じゃない、
違う世界を見てみたいと思った。
まず留学したいという最初のきっかけは
これだった。

当時4年付き合っていた彼氏もいたから、
それもあって、私は専門学校の締切の
ギリギリまで、迷いに迷いに迷いに迷った。

そして私はアメリカ留学を選んだ。
学校は自分で探し、電話をして話を
進めて行った。
留学は語学留学という形で。
世界中から色んな国の人が語学を学びに来る、
語学学校を選んだ。

でも親には申し訳ないが、語学を学ぶ気は
あまりなくて、、、

私が留学を決めたのは、

「ちゃんと自分を持ちたい」
「Yes No はっきり言えるようになりたい」
「強くなりたい」
「自分を試したい」

そんな理由だった。

「自分を成長させたい」という理由が
1番強かった。
なぜ17歳の高校生が、そんなことを
考えたのか。

それはきっとそれまでの自分が

人に合わせすぎてる。
周りが気になる。
断れない。
自分を抑えて我慢している。

そんな自分に気付いていたから。

17歳の私には
「優しいね」はもううんざりだった。


当時の私は自分に嫌気がさしていた。
優しいなんて何にもいい事ない。
言われる、その瞬間だけ褒められてうれしい。
優しいは好かれもするけど、
誰かへの優しさは、またそれをよく思わない、
他の誰かに嫌われもしたから。

自分を押し殺して我慢して、
出来ないふりもして、
時にはできるふりもして、
やりたくないこともやって、
できるだけ期待に応えた。

明るくて元気で、誰にでも平等で、優しい。

17歳まで私は、自分が周りに
そう期待されてると思っていた。
でも自分から見た、私は
優しいんじゃなくて、ただ弱かった。

留学を決めたのは、なにより
そんな自分を変えたい。
それが一番の理由だった。

実際、留学してどうだったか。
はるかに強くなったと思う。
大きな収穫だったと思う。

留学先にもたくさんモンスターがいたから
辛い思いもした。沢山泣いたこともあった。
今みたいにLINEなんてなかったし、
iPhoneなかったし、電話代が
馬鹿みたいに高かった時代だから
友達とは手紙、電話はしても5分。
言葉も通じない。周りは宇宙人みたいな
感覚だった。最初は本当に孤独だったから。

でも楽しかったこともたくさんある。
今でも繋がっている出会いもあった。
知らなかった世界が知れた。
新しい自分も知った。
孤独だった分、自分とたくさん話せた。
ひとりも平気になった。
免許取り立てで日本と逆走行のアメリカで
ちゃんと運転もできた。
ネイティブの白人女性と口喧嘩もできた。
中指立てられて、
ちゃんと中指立て返した(笑)
1人でサーフィンも毎日行った。
言葉も通じない、頼れる人もいない、
不安な場所で、私はひとりでもちゃんと
できるんだって、自分に自信がついた。

留学が終わってから3年間くらいは
お金を貯めては、サンディエゴに行って
しばらくステイする生活を繰り返した。
そんな経験ができた。
あの選択でよかったって思えてる。

気にしいは変わらない。
考えすぎるのも。
人に気を使うのも。
17歳の頃の悩みは、今もなお健在だが
今はそんな自分も好きでいられてる。

HSPという繊細すぎる、気にしすぎる
こんな気質のいたずらか、おかげか、
私は17歳にして、知らない世界へ
ひとり旅立つことができた。
それが何より自信にはなってる。
ああ、これはHSPというより
HSS型がだいぶ作用してたかな。

この気質に悩まされ続けてはいるけど、
これも今の私を作るには無くてはならない
経験だった気がする。
ただやはり、若さのパワーはすごい。
そのパワーにまかせて、そこにのれて
ラッキーだったなと今は思う。

今思えば、わたしの10代後半は
羽根が抜け落ちながら、
岩にぶつかりながらも、
大きく翼を広げて自由に空を飛んでいたな。
ああ、あの頃のわたしの空は広かった。

留学時代の思い出はまたあの頃の
思い出を呼び起こしながら、
描き綴りたいと思う。
西海岸の空と海と風が、
たまらなく大好きだった。
苦くて、新鮮で、冒険だった、素敵な思い出。
また記憶を呼び起こしたいと思う。

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