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あなたとハチミツとの出会いは「一期一会」|米田 望さん

FRESH CHEESE Delivery(オンラインショップ)や& CHEESE STANDで取り扱っているプロダクトの生産者をインスタライブにお招きしプロダクトにこめた想いを語ってもらう「&なCraftsmanとProducts」を9月から毎週配信していました。第4回目のゲストは、父・髙橋正利さんが岩手県で採蜜したハチミツを販売する「巣鴨養蜂園」の米田望さん。「養蜂について知らないことだらけ」という代表の藤川真至が、米田さんに1から10まで、養蜂のイロハを教えてもらいました。(インスタライブ配信日:2020年10月2日)

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岩手県でハチミツを作っているのに「巣鴨」なワケ

――CHEESE STANDのスタッフではちみつマイスターの資格をもっている大石結子から米田さんを紹介していただいたのが始まりですよね。簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか!(藤川、以下同)

父の髙橋正利が養蜂をやっていて、娘の私はそのハチミツを皆さんにお届けすることを仕事にしています。私も大石さんと同じくはちみつマイスターなので、ハチミツの講座をやったり、養蜂家の娘たちが集まって写真展をやったりとか、養蜂に関わることをいろいろやっています。

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――巣鴨で養蜂をやられているのかな、とか思う方もいると思うのですが、お名前も含めて、巣鴨養蜂園の成り立ちを教えてください。

そうなんです!「巣鴨でやってるの?」ってよく聞かれます(笑)。

父が巣鴨養蜂園を開業したのが2015年の4月。それまで39年間、東京消防庁で消防士をしていました。消防士として銀座に勤務していたころに、そこでたまたま「銀座で養蜂やりませんか?」という「銀座ミツバチプロジェクト」の新聞広告を見たんです。

それを見て養蜂に興味を持った父が銀座ミツバチプロジェクトの第1期生になったのがきっかけです。当時、父が住んでいたのが巣鴨の一軒家で、そのベランダでハチを飼い始めるようになったんです。家族から見ても「どんどんでハマってるなぁ」という感じで。でもまさか実際にやると思ってなかった(笑)。

それから、父の故郷が岩手県の西和賀町だったので、「ここならいいハチミツがとれるんじゃないか」と、消防庁を早期退職して養蜂家になったんです。

ですので、今は巣鴨で養蜂はしてませんが、養蜂を始めた巣鴨から「巣鴨養蜂園」なんです。それに巣鴨はよく知られた街なので、わかりやすいかなとも思っています。

――やっぱり、東京の巣鴨が関係していたんですね。でも、巣鴨で普通にハチミツを採取できるんですね。

そうそう。いま、都市養蜂ってはやってるんですよ。ベランダで飼ってたのはニホンミツバチっていう種類のハチで、いろんなお花の蜜を集めてくるんですよ。すごい簡単ですってわけではないんだけど、巣鴨のような都市でも養蜂はできちゃうんです。

――すごい! じつは、養蜂のことはぜんぜん知らないので、この機会にいろいろと教えてください!

インスタライブ用_米田さん

ハチたちにハチミツ専用の部屋を用意

――養蜂家さんは、農家さんって言っていいのかしら? 毎日の仕事ってどんなことをやるんですか?

養蜂家って、酪農家さんとか、養鶏家さんと同じように、生き物を飼ってそこから恩恵を受けていから畜産業になるんですね。だから、農家さんとはちょっと違うんです。

養蜂家は、オンシーズンとオフシーズンでやること違います。ハチミツを採ってるオンシーズンに関しては、日の出の前から作業するんです。それは、日が出て気温が高くなってくるとハチたちが活動し始めるからで、日が出るから準備をするんです。

蜂場(ほうじょう)にハチの巣箱を20、30箱まとめておいておくんですけど、それが自宅の隣にあるわけではないんです。その日にいく蜂場では、巣の内見といって、箱の中を卵を産んでいるかとか、蜜をためているかとか、病気になってないかとかを点検するんです。

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巣箱の中は2階建てみたいな2段構造になっていて、1段に8~9枚の板が入っているんです。それを1枚ずつ30箱確認するのでかなり大変です。プラス、ハチミツが採れる時期だと、板から抜いたハチミツを遠心分離機にかけたりするんですけど、ウチはそれを日が落ちてからやっているかな。

1階と2階の部屋は、下のイラストの真ん中にあるような隔王板という女王ハチを隔離で分かれているんです。写真の竹ひごみたいな板です。これを2段にしている真ん中に入れているんです。

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――女王バチは、大きいのでこの隙間を通れないということですか?

その通りです、さすが! ミツバチは、女王バチしか卵を産まないので、女王バチを下の部屋に入れておくと、下の部屋でしか卵を産まなくなるんですね。上の部屋では、働きバチたちがハチミツだけを溜めていくんです。

子育て部屋は糞尿も溜まるし温度も高くなるので、隔王板をしないと下の写真の左のように黒くなっちゃうんです。右は、隔王板した場合のハチミツ専用の部屋の蜂枠です。ずいぶん違いますよね。

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左の隔王板をしなかった方の蜂枠の上の方は、すこしハチミツが入っていますよね。一般的な養蜂家さんは、この部分に溜まっているハチミツも採るんですが、ウチでは採らずに、上の部屋のハチミツだけを使っているので、澄んだきれいなハチミツになると思っています。

オフシーズンはミツバチを岩手から千葉に移す

――今は、オフシーズンなんですか?

いまはオフの時期の準備ですね。岩手県西和賀町は、すごい寒い地域なんで、雪もすごい降るんです。岩手県内でも一番降るような地域でなので、ミツバチたちが冬を越せないんです。だから、冬の間は、巣箱を全部千葉に運んで、千葉で越冬させてます。

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巣箱の出入口をふさいで、トラックで何往復かして運ぶんです。

冬眠状態じゃないですけど、寒くなるとおとなしくなってあんまり動かなくなるんです。じっさい10℃を切ると、小さいミツバチたちは、巣箱から出ると体が固くなっちゃって、帰ってこれなくなるんです。

いまは、冬の間の巣箱を置いておく場所の草刈りだったりとかをして準備をしている時期ですね。オフシーズンでも千葉で蜂場の管理をしたり、次のシーズンのために巣箱を直したりしたりを、オンシーズンとは別の仕事ってのがあります。だから、その時期は父も東京に帰っているんです。

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自由人(蜂)な二ホンミツバチの養蜂は難しい

――ミツバチにもいくつか種類があるんですか?

ハチミツを採るためのハチには、日本ではニホンミツバチとセイヨウミツバチって2種類があるんです。私たちがCHEESE STANDさんで販売していただいているハチミツは、セイヨウミツバチが採るんですよ。セイヨウミツバチは、イタリアとかから輸入しているので、もともと寒い冬を越すのが苦手なんです。いっぽうの日本の在来種であるニホンミツバチなら寒くても冬が越せるんですよ。

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――それぞれのハチ採りやすいミツは違うんですか?

ニホンミツバチは基本的に百花蜜っていって、そのときに採れるいろんな花の蜜を採ってくるんです。ブレンドハチミツですね。セイヨウミツバチは、単蜜といって、アカシヤとかトチのように、同じ花からも蜜を採ってくるですね。習性が違うんです。

セイヨウミツバチには、訪花の一定性というのがあって、蜜をだしている花があったら、その蜜が枯れるまで採り続けるです。もちろんハウスで飼っているわけではないから、まったく別の花の蜜が入っていないというわけではないですが、基本的には同じ花の蜜を採り続ける習性があるんです。

二ホンミツバチは、逆にいろんなところにいっちゃうんです。

――セイヨウミツバチと二ホンミツバチの見た目の違いってありますか?

セイヨウミツバチですね。見分け方は、二ホンミツバチの方が黒い筋が入っていて、全体てきに黒っぽいんです。この中央の細長くて大きいのが女王バチです。

――すごい勉強になる。そうすると、養蜂家さんとしては、狙っている花の近くに巣場を作るわけですね。

そうですそうです。花が近いところとか、風向きとかで飛びやすいとか、時期を見て選んでいく感じです。

それを、ぜんぶ一人で父がやっているんですよ。

――本当に大変な仕事ですよね。これまで以上に、ハチミツを大事にしないとって思います。

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知らないことばかりのスズメバチの生態

――ミツバチの寿命はどれくらいですか?

まわりは働きバチで、働きバチの寿命は1カ月ぐらいと短命なんです。女王バチの寿命は3年くらいです。

――ミツバチは刺してきませんか?

ミツバチは、刺さないっていう人もいるんですけど、けっこう父は刺されてます(笑)。ミツバチはすごく頭が良くて、父のことを絶対覚えてるんですよ。匂いとかでかな。採蜜のときに私も作業しに行くんですけど、基本的に私は東京にいて、いつもは作業を手伝ってないから、あまり寄ってこない。だけど父は結構寄ってきたりして、機嫌が悪い時は刺されたりします。たぶん、ハチミツってきほんは、ミツバチたちのごはんだから、蜜を採っていく盗人みたいなイメージだと思う(笑)。

基本的にミツバチは攻撃的ではないので、私たちが何か嫌なことをすると刺してくるんです。だけど、ミツバチは1度刺すと針が折れて死んじゃうんですね。それはかわいそうだから、なるべく刺されないようにしています。

――ハチミツのあの粘度って、花から蜜を採る時からあの粘度なんですか?

花から採った蜜の糖度は10度くらいで、採ったばかりのころはシャバシャバなんです。それをハチの羽で乾かしたり、ハチが持つ消化酵素によって糖化が進み、最終的には80度くらいになるんです。

――80度! すごいですね。

そうです。これで計測して80度以上になると、ハチミツとして出荷できるんです。養蜂家にとってほっとする瞬間なんです。

ミツバチたちは、蜜蓋といって、これ以上水分が飛ばないように蓋をして、ベストの状態にして貯蔵して、冬とか動けなくなったときにごはんとして食べるんです。

――この巣枠の六角形って、もともとこういうきれいな形で作られたものが売っているんですか?

自分たちできれいな六角形の部屋の密集を作ってます。だけど養蜂家は、もともと形が半分くらいできている巣板を使っています。というのも巣を作るのにもすっごいミツバチに労力と時間がかかるんです。ハチミツもいっぱい使うんですよ。でうすので養蜂家としては、ハチミツを効率よくとりたいっていうのもあるので、ある程度形ができた巣板を使っているわけです。

この六角形は、どんな方向から力がかかっても崩れにくいかったりして、とても理にかなってるんです。

――年間どれくらいハチミツが採れるんですか?

ウチは、25㎏くらいの一斗缶が100缶弱なので、2トンくらいかな。でもこれを父ひとりなのでやっているので、大丈夫か心配です(笑)。

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――ハチミツを遠心分離器にかけると、こんなにきれいになるんですね。

それは、ハチミツ専用の巣枠から採っているというのもあるんですけど、もうひとつウチの特徴としては、遠心分離機を蜂場から持って帰ってきて、作業場で行うことですね。

一般的な養蜂家さんは、蜂場に遠心分離機を積んだトラックで乗りつけて、その場でバンバン遠心分離器にかける方もいるんですが、そうするとどうしてもミツバチもいっしょに遠心分離器にかかってしまうんです。そうするとミツバチは死んじゃうわけでかわいそうだし、衛生的でもないので、巣箱から巣枠を取りだして持ち帰って作業するようにするようにしてるんです。

それで、カラになった蜜枠を蜜箱に戻して、またミツバチたちに蜜を溜めてもらうんです。

ヴィーガンでも食べる人はわかれるハチミツ

――今回のインスタライブは、たくさんコメントで質問が来ているので、できる限り答えてもらいたいんですが、いいですか・

もちろんです!

――1枚の巣枠は、どれくらでハチミツとして採れるようになるんですか?

季節によっては1日で蜜を溜めてくることもあります。そこから、ハチミツになるまでに種類や時期によって出来上がるまでの時間は違いますね。エサがなければ、溜めていたハチミツを食べてしまうことがあるので、期間はまちまちです。

――ミツバチや養蜂に外敵っていますか?

熊ですね。

――熊!? くまのプーさんの世界ですね!

そうそう。今年は熊の被害がすごかったですよ。

今年は、東京もそうだったですけど、梅雨が長かったじゃないですか。そうすると熊の食べ物がなくなってしまって、蜂場をあらしにくるんです。電柵とかをしているんですけど、それを乗り越えてはいってきちゃうんですよね。

――ほかに外敵はあるんですか?

あとは、スズメバチですね。スズメバチは、雑食で昆虫とかも食べちゃうんです。さらにミツバチも食べてしまうので、蜂場はスズメバチにとっては効率よく狩りができる絶好の場所になるんですね。もう入れ食い状態です。

だから、私たちはそのスズメバチを一匹一匹、虫取り網で獲っています。スズメバチって蜂場にご飯食べにきてるから、ミツバチのことしか見てないの。こっちに襲ってこないから虫取り網でもう本当にひょうひょうすくっています。

――それめっちゃ大変ですね。

そうなんです。だからために私の子どもたちも手伝いにきてくれるんです。長男や次男はめっちゃ獲ってくれます。――養蜂の歴史ってどれくらいなんですか?

日本に近代養蜂が入ってきたのは江戸時代って言われています。養蜂自体は、ピラミッドの中の壁画から見つかってるぐらい古いものなんですよ。キリスト教の普及とともに、それこそ教会ってキャンドルが必要じゃないですか。キャンドルの蜜ろうが必要でハチを飼っていたというのも言われています。

だから養蜂のことを調べていくと、すごくおもしろいんですよ。日本に入ってきたのも暖かい九州からだったりします。

――ハチミツは畜産って言ってましたけど、ヴィーガンの方は、ハチミツをどうされているんでしょうか?

ヴィーガンの方のなかでも考え方がいろいろとあって、ミツバチが集めたものを搾取しているということで、食べないという方もいます。一方で、ミツバチを殺していてるわけじゃないし、むしろ養蜂家がハチを守っているから食べるわっていう方もいます。

――宗教によって食べられないという方は?

あまり聞かないですね。

――ハチミツの値段の違いは、どういうところで出るんですか?

二ホンミツバチのハチミツは高いですね。日本の在来種である二ホンミツバチは、数が少ないですし、習性も自由人というか自由蜂というか、飼いならすのが難しいんです。それにとっても敏感ちゃんで、隣で布団叩きしていたら巣箱に戻ってこないとかいうこともありました。

あとは、やっぱり採り方とかじゃないですかね。私たちも、1斗缶20缶採れるハチミツもあれば、2、3缶しか採れないハチミツの種類もあって、そこで差をつけてもいいんですが、養蜂家がやる仕事は、かわらないというか、集めてくれているのはミツバチたちなんで、そこは値段を変えていないですね。

――二ホンミツバチとセイヨウミツバチの採ってきたハチミツで味は違うんですか?

ありますよ。 養蜂家は食べればわかりますし、ハチミツに詳しい人が食べてもわかるんじゃないかま。全然タイプが違うんですよ。ニホンミツバチのハチミツは、テクスチャーがサラサラしているんですよ。

――体内の消化酵素が違うからとかですか?

それもあるみたいですよ。二ホンミツバチのハチミツには酵素が多いっていわれてて、ハチミツがぶくぶく発酵したりとかもするんです。味が絶妙に深みがあったりとか、フルーティーだったりとか。百花蜜といっても、地域によって採れる蜜が違うので、この味っていうのは決まってないんだけど、やっぱり特徴がありますね。それこそ、同じ地域でも二ホンミツバチとセイヨウミツバチでは、まったく味が違いますよ。

養蜂への転身は意外と困難??

――養蜂するのにどんな許可が必要なんですか?

養蜂に免許はいらないんですけど、かならず地域の畜産課に届け出をしなければいけないんです。毎年、いくつの箱を飼育するかというのを届けるんです。

その届け出も、蜂場が近接すると、蜜源植物の過密といっているんですけど、植物に対してハチミツが採れなくなるんですね。ですから、この蜂場はできませんよ、と言われるんです。

ミツバチも病気になるので、年に1度、お医者さんに観てもらわないといけないんですが、その結果を自治体に届け出しないといけないんです。

ですから、養蜂家に新規参入する場合は、そこを気を付けないと行けないんですね。いざ巣箱を用意しても、置けないというのがあるんです。

――それじゃあ、米田さんのお父さんも新規参入のときに大変だったんじゃないですか?

大変だったんですよ。東京都内は自由にできるんですけど、地方に行けば行くほど、養蜂を生業にしている方にとっては、縄張り意識というか、ハチミツを取られちゃうっていう意識が強くて、もめたりとかはありました。土地まで買ったのに、だめ、来ないでみたいなことですね。

――農家と消費者のつながり方って、今後ECサイトとかも含めてどうなっていくと思いますか?

私たちのような小さい養蜂家さんって、なかなか養蜂だけでは食べなくて。農業やられていたりするんです。

それは売る場所がなかったり、お客様に直接届ける機会がやっぱりないことが多いんです。そういう地方の方にとっては、産直サイトとかはすごい嬉しいなっていうのは誰も素直にあると思います。

大きな業者さんに卸すとなると、単価がものすごい下がっちゃうし、どんなにこだわって作っても、全部一緒に混ぜて岩手県のハチミツって出ちゃうんですね。

私は、それが嫌だから、お客様に直接届けられるようなECサイトやマルシェに参加するようなことを大切にしてきたんですよね。私も岩手にいて養蜂を手伝ってもいいですけど、私が東京にいて販売することで販路ができることもある。それはウチのこだわりっていっていいと思うんです。始めて5年経ちますけどけっこういろんな方に食べていただけるようになりましたから。

ミルキーなリコッタは強めのハチミツも受け止める

――リコッタには、クリとかの濃い味のほうがある気がしてます。

ハチミツの種類によって相性があると思いますよ。とくにCHEESE STANDさんのチーズはミルク感が強いので、パンチの効いたハチミツもあうと思います。

――スティックタイプのハチミツもいいですよね。1本100円。うちのお店でもすごく人気で、リコッタとスティックタイプのハチミツを持って、代々木公園に散歩にいかれてますよ。いま食べてるけど本当においしい。

リコッタのおいしい食べ方をよく聞かれるんですけど、リコッタにハチミツかけるのが一番おいしいですって、米田さんのハチミツを指さしながら紹介していますよ。

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ええ~、うれしい! リコッタにハチミツは鉄板ですね。

――加熱や非加熱では違いがあるんですか?

加熱によって栄養価が損なわれたりしないこということが専門家の先生の研究でわかっているんですが、やっぱり加熱すると香りがなくなってしまう印象があります。

あとは、非加熱だと結晶がでてしまうことが多いんですよね。日本では結晶ができるのを嫌うので、そうすると加熱処理したものになりますよね。とくに百貨店とかでは、結晶がでると返品されたりするそうですよ。ウチは百貨店で販売してないので、そのあたりは大丈夫なんですが。

アカシヤだったらハンガリー、マヌカだったらニュージーランドとか。国によって採れるハチミツが違いますよね。

ハチミツも当たり年があるんですよ。私たちでも、今年のは去年よりも良かったとかというのはありますから。だから、私はいつも言っているんですけど「ハチミツは一期一会」。その年においしいと思ったら、その時買わないと、来年同じ養蜂家さんから同じ種類買ってもおいしいとは限らないんです。

――そういえば、スポーツ選手とかにも提供されてますよね。

そうですね。ハチミツって消化しないでそのまま吸収できる、つまりエネルギーを使わないで栄養として取り入れることができるんです。運動前とか運動後とかに筋肉が分解しないようにハチミツを摂るんです。

――ハチミツを選ぶ時にどこを見たらいいんですか?

ガンガン聞くのがいいですよ。ハチミツって、表示に書いてあるものだけだとわかりかねる部分がすごく多いので、そういうのは聞かないとわからない。それも養蜂家さんとか、信頼できるお店とかに聞くといいと思いますよ!

あとは、ぜひ旅行とか行って道の駅とかで地元のハチミツを見つけたら、ぜひ買ってあげてほしいです。

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CHEESE STANDの「出来たてリコッタ」にそのままかけておいしい巣鴨養蜂園のはちみつをwebストアで販売中です。「あかしあ」「クロバナエンジュ」「菩提樹」からお選びいただけます。

巣鴨養蜂園のサイトでももちろんハチミツは購入できます。

文・構成=江六前一郎

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次回の「&なCraftsmanとProducts」は、「オリーバシクラ」の ルーチョ・スケンバリさんです。CHEESE STANDのnoteをフォローしていただいて、次回もお見逃しないようにしてくださいね!

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