みんな、笑顔を、ただただ待っている。
ここ数日連続して、家族のためにつくす人に接したりそんな人の様子を聞いたり、SNS通じて知ったりしています。
むすめのお引越ししてしまうお友達と最後に一緒に遊んだら
「よい思い出を作ってくださって感謝します。」
と言っていただきました。
介護していたご家族が施設に入所することになり
「間違いなくこれでよかったんだ」と思いながらもいろんな思いが入り混じり、涙を流している友人もいます。
新しい場所で。新しい環境で。
また笑顔が出ますように。
そんな気持ちに触れて、わたしも思い出すことがあります。
母が長い入院生活だったころのこと。
母からは笑顔がなくなっていました。
感情の起伏はあるんだけど、怒るか、泣くか。
付き添っているわたしの方も疲弊してしまい、母につらくあたることもあったと思います。
今日は笑ってくれるかな。機嫌、悪くないかな。
病室のドアに手をかけるたびに、面会に行くたびに、緊張して心が震えました。
そして、ああまた今日もだめだったと帰っていく。そんな繰り返し。
でも、ある日。たった一度。
母が、もとの母のように、おだやかにベッドから起き上がり
「ウェディングドレス、一緒に見に行けなくてごめんね。おかあさんの夢やったのにな」
と話し始めた日がありました。
その日は本当に穏やかで、ドレスのカタログを一緒に見て、笑顔も出て、夢のような時間でした。
そして最後帰るとき、夜眠れなくなっていた母は軽い睡眠薬を処方されていたのですが「これを飲むと頭がぼーっとしてしんどくなるからのみたくない」と言いました。
でもそのまま帰るときっとのまないと思ったわたしは「もうすぐ寝る時間だし、お願いだからのんで」と半ば無理やりにのませたのでした。
それが今、一番後悔していること。
本当にあの日は調子がよかった。
おだやかな気持ちを本人も感じていたに違いない。
だから、もう少しきっとそのままでいたかったのだろう。
どうしてのませたのかな、どうして後でのむという言葉を信じなかったのかな。
今でも時々思います。
笑顔が出た母がうれしくて、駅へ向かう帰り道、父と兄に電話して興奮気味に話したことも覚えています。
父も次の日期待して会いにいったことでしょう。
でももうそこに笑顔はなかった、あの日、たった一日だったんです。
みんな、大切な人の笑顔を、ただただ、待っている。
笑ってくれるだけで、それだけでもう、いい。
そう願っているあなたも、笑顔でいてほしい。
私は違ったから、そう思ったことが、チアーズ!をスタートさせたきっかけだったとまた思い出させてもらっている数日です。
家族を思うあなたが。
いまとてもしんどい状態にあるあなたが。
心から笑顔になれますように。
(だってあなたの笑顔を待っているひとも、同じようにきっといる!)
そして笑顔の連鎖が起こりますように。
西宮発ポジティブアロマ・チアーズ!
松本真規子
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