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三浦春馬さんを語ろう。 21歳 男らしい青年に

19歳のオーバーワークで仕事量を少しセーブしてもらったのが効いたのがこの年なのか、21歳は少々余裕のスケジュール。

震災でエンタメ系の話題が減ったこともあり、21歳の春馬くんを最初に見たのは映画「東京公園」のポスターでした。

映画『東京公園』の光司

6月18日公開、撮影は昨年の11月頃なので、スクリーンの中は20歳の春馬くん。義理の姉(小西真奈美さん)と、亡くなった友人の元彼女(榮倉奈々さん)と、不思議な依頼で隠し撮りをすることになった女性(井川遥さん)の3人の女性の間で、揺れ動いていくカメラマン志望の大学生、志田光司役。

女心に鈍感な「ほんと、ぼーっとしてるよね」的な無頓着な表情から、ちょっとした仕草や一言で心動き、男らしく成長していく姿が、ちょうど昨年までの「かわいい」20歳から、急に男っぽくなった21歳の春馬くんとリンク。

小西真奈美さんとの2人のシーン、見ているこちらも息ができなくなるような数分間。フレンチキスだけでカットがかかると聞いていたのにかからなく、そのままアイコンタクトで続けた一発OKシーンだったと。
そんな演技ができちゃうのか。大人だな、、。

舞台挨拶で照れまくっている姿に、あ、やっぱり変わらないかも。

「女優さんのリズムに合わせ、特に小西さんに引っ張ってもらった」という春馬くんに対し

小西:わたしのほうこそ、三浦さんに引っ張ってもらったような気がしています。三浦さんは何でも受け止めてくださるような、大きな器の方なんですよね。
井川:わたしも三浦さんを見ていて、どんな方にも同じ距離感で話しかけられていて、静かなリーダーという印象を受けました。「オレについて来い!」ということではなく、逆に受身でいられるところに懐の深さを感じたというか。(シネマトウデイ

一時期春馬くんは「今まで演じた中で「光司」が一番素の自分に近い。のんびりしているんです」と話していたことがあるけれど、単純にのんびり、という意味だけでなく、共演した女優さんたちの言葉の方が良く表しているんじゃないかと思います。

ゆったりとした時間と綺麗な光、観る人の想像力に任せるような余韻のあるストーリーと映像の中で、春馬くんは光を反射しているかのように景色の中で輝いていたり、光を吸収しているかのように景色に溶け込んだり。

そして、毎度のことながら、女優さんをとても綺麗に引き立たせてくれる。

なんだか不思議な空気感だけど、とても心地よい。
ああ、映画っていいな。スクリーンの春馬くん、いいな。
と、当時まだ震災の色が濃かった時に、ほっこりした作品。

第64回ロカルノ国際映画祭にて金豹賞審査員特別賞を受賞。11月には監督と一緒に台北金馬映画祭にも参加。海外ではだいぶ評価が高かったけれど、日本ではあまり話題にならなかったように思います。映画に対する評価基準が違うのかしら?


ドラマ『陽はまた昇る』

7月から9月(テレビ朝日木曜21:00)のドラマは警察学校の生徒役。お顔もふっくら、体もがっしり、髪も短く、急に凛々しくなりました。

いかにも「今どきの若者」で就活がうまくいかず、安定を求めて警察官になった宮田英二役。特に警察官に思い入れがあったわけではないので、目標も覚悟もなく、厳しい規律や理不尽な訓練に反発したり腐ったり、優しさが優って怒られたり。
幼少期から警察官になることを決め、そのために頑張ってきた湯原(池松壮亮さん)との温度差が大きく、最初は対立するも徐々にお互いに持っていない面を認めあい、成長していく、というストーリー。

元々は、佐藤浩市さん演じる訳ありで第一線を退いて教官になった遠野一行の現役警察官時代のドラマの続編なので、主演は佐藤浩市さんで、教官の過去に関わるストーリーもあり。3人が主役のようなドラマでした。

教官役の佐藤浩一さんの影響を強く受けた、と度々語っていたけれど、池松くんの影響も大きかったと思うのです。(ライオンキングの伝説のヤングシンバだったとnoteで知りました。どなたの記事だったか、ありがとうございます。)ごくせんの時もそうだったけど、同世代の俳優さんとの共演があると物凄く刺激をもらい、自分にない部分を見つけては、自分なりに取り入れてグーンと成長しているように思います。

脚本の井上由美子さんは「14才の母」「サムライハイスクール」から3本目。仲間思いで一本気、彼女のわがままに振り回されたり、お年寄りや子供に優しく、何かとよく涙を流す。ちょっと大人になった春馬くんの素質も活かされた、21歳等身大の役柄。安心してみていられるいい役、いいドラマでした。

野生児と動物好きが発揮されたDVD

ドラマの前、春にマレーシアのボルネオ島で撮影が行われた、佐藤健さんとのDVD第二弾「HT〜赤道の真下で、鍋をつつく〜」が11月に発売。

ジャングルの中をキョロキョロ、野生児ぶりを発揮して道草ばかりで、虫嫌いな佐藤健さんに急かされていたり。ボルケーノ(泥の沼)では顔に泥塗って、しまいには全身泥だらけに。大人になったね、と思っていたけど、やっぱりやんちゃ。

かと思えば、子供のほっぺについているご飯粒を取ってあげたり、オラウータンの子供に瞬間で懐かれ甘えられていたり。一瞬でその場の風景に溶け込んで、子供にも動物にもスッと馴染んで楽しんでしまう、不思議な人だ。

話は飛びますが、この頃(20歳かも)動物園にロケに行く番組がありました。大きなカンガルーが大人しく後をついてきたり、ペンギンが春馬くんにとても懐いていつの間にか抱っこしていたり、膝にペンギンを抱いたままアナグマの赤ちゃんが腕をよじ登るなんてことも。

動物と子供は人の本質を見抜く、というけれど、犬や猫ならまだしも、ここまでいろんな動物に自然に懐かれ、まるで昔から飼っているみたいに抱っこできる人も珍しい。よほどピュアで邪気がないんでしょうね。

イベントとお酒

この年の秋冬はテレビはCM中心で、春馬くんはイベント三昧。

10月の学園祭(多分5校)に続き、11月はDVD発売記念のハイタッチ会。
そして、12月は再びAAAとハンサムライブ。

21歳になり、少しお酒の味を覚えたのか、お酒話題が出ること多々。昨年20歳の時も「初めて監督とお酒を飲みながら語れて嬉しかった。」など、お酒話題は出ていましたが、この頃は「ほぼ毎日お酒を飲んでいる」なんて話も。

18歳、19歳の頃は一人だけ打ち上げに参加できなかったり、みんなが飲んでいても仲間に入れなかったり、寂しそうな時があったので、よほど嬉しいんだろうな、と思って見ていました。

11月に翌年3月からの地球ゴージャス Vol.12「海盗セブン」の発表、吉本新喜劇の舞台にゲスト出演、テレビ番組出演などがあり、一緒にいる(飲む)機会が多かったのか、岸谷さんや寺脇さんから酔っ払った姿の話などを暴露されたことも。
「あまり強くはなく、すぐ眠くなってしまう。」「酔うと目がとろーんとして可愛い」、「酔っぱらってうどんを2杯注文していた」などなど。なんとなく、目に浮かびますね。

年明けは舞台稽古で、3月から舞台「海盗セブン」が始まったのでした。

青年期

21歳になって急に男っぽく、少年から青年になった感がある春馬くん。21歳の夏が、一番ふっくら精悍な時期でした。撮影、撮影、ロケ、取材、と続いていたこれまでと比べ、いろんな人と飲んだり話したり、普通の青年っぽい時間も増えたのかな?と思いながら見ていた年。

ここから25歳まで、見るたびに雰囲気が変わって行ったように思います。






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この内容は以前「三浦春馬さんを語ろう。13年間の思い出とこれから」を書いた際、大幅に削った私の記憶と思い出です。個人的な見解になりますこと、ご了承ください。

17歳から年齢別に綴っています。
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一部分の抜粋は誤解を招く表現もございます。
引用、転載の際は事前にご連絡いただけましたら幸いです。

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