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自分の「好き」を大切に。相手の「好き」も大切に。

noteで次々上がってくるおすすめや関連などの他の方の記事を読んでは「♡」を押していたら、「noteをたくさんの幸せで満たしてくれてありがとう」的なお礼の言葉が届き、100回、200回、300回、、、と♡を押した回数に応じてバッジがもらえました。

今までHPを作ったり、FBページ運営したり、色々やってきましたが、他の方の記事に「いいね」とか「スキ」を押して褒めてもらえたことって初めて。

自分の好きなことを自由に表現して、誰かの好きなことや思いに共感することで表彰してもらえるなんて素敵ですね。noteのこの文化、とっても好きです。

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昔、数年間ライターをしていたことがあるのですが、時々心に余裕のある時に2chで「エゴサ」というものをやっていました。「世の中はどんな反応なのかな?」という市場調査を兼ねて。私は人物紹介やデータを元に企画ページを作るなど、楽しい記事を主に書いていたので叩かれることは少なかったのですが、大きなイベントや有名選手の批評を書いていた知人はそれはそれは厳しい目にあっていました。

実際は記事を公表する前に広報さんを通して本人にも内容の確認許可を取ることが通常だし、確認不要の記事だったとしてもそんなに広い世界ではないので、その後本人に会うのは当然のこと。
「この前の記事、厳しいっすねー」とか「参考にしますよ」なんて本人から言われることも多く、お互いの信頼の元に書いた愛ある批評や、批判というよりはライター目線でのアドバイスだったと思います。

途中からWEB媒体が発達して、記者名を出さない記事が増えました。大概マニアックなファンが書いているので、他のことも同時進行で見ながら書いているライターより詳しい面もあり、一時「WEBが発達したら職業ライターは必要なくなるかも」などとも言われたのですが、結局今でも彼らの仕事はなくなっていません。

書き手の名前が公表される記事は、書く側もそれなりに覚悟とプライドを持って書いているので、記事にも説得力があるのだと思います。

ここ数年、どんどんWEBニュースで誰が書いたのか分からない記事が出回り、コメント欄にはかつての2chのような批判コメントが増えているように思います。

昔の2chのように、噂話をしたい人だけが集まって言い合うならそれはそれで良いと思うのですが、正しい情報を知りたくて見るニュース欄やお金を出して買う雑誌にまでこのような無責任記事が増え、何が正しくて何がフェイクニュースなのか、一般の人では見分けがつかない。その上、どう見ても褒める記事より批評批判の方が数が多い。これって、どうなんだろう?と最近思います。

ニュースや有料で販売する雑誌の記事にするなら、きちんと本人にも了承をとって愛のある批評を書かないと、後から名誉毀損で訴えて勝ったとしても、その人についてしまった印象は消えないし、嘘の情報を信じてしまった人の価値も下げます。何より、書かれた人は名前と顔を出す以上ある程度覚悟を持っているとはいえ、結構きついものです。

この「顔が見えなければ何を言ってもいい」的な大人の行動が、子供達のSNSイジメに繋がっているのではないかとも思うのです。

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日本人は愛情の表現が下手だ、と言われますが、「好き」の表現も少ないように思います。

初めてアメリカに行った時、ハイウェイをボロボロの車でガンガンにロックをかけノリノリでノロノロ運転のお兄さんを見かけ、衝撃を受けました。このタイプの方、アメリカでは結構な頻度で、ドイツでも何人か出会いました。日本だったら「こんな凹みだらけの古い車」となりそうなのに、関係ないんですよね。

一時期、帰国子女とハーフの集まり団体に混ざっていたことがあるのですが、「私はこれが好き」「あなたのこれ素敵ね」の言葉が多く、居心地の良い場所でした。

今、私の周りは日本人でも比較的そんな方が集まっていますが、過去には結構苦い経験があります。

一番言われたのは高校から始めたバンドに関して。特に父から
「ライブハウスなんてろくでもない人が集まる場所だ。」
「そんな見た目の奴らはろくなもんじゃない。」とブーイングの嵐。
お固い父には理解してもらえなくても仕方ないな、と諦めていましたが。

続いて、バンド仲間からも私の好きなバンドに関してはボロカス状態。当時、私が好きなバンドは音楽評論家からの評価が低かったので、雑誌を読んだ彼らが真似していたのです。本当に、子供は大人の真似をするものですね。
「文句があるなら私に言わないで、直接本人に言って」と、よく言い返していたものです。おかげ様でメンタルは相当鍛えられました。

お花だったら、薔薇が好き、チューリップが好き、ダリアが好き、カーネーションが好き。赤い花が好き、黄色の方が好き、って、好みが違っても誰も反対しないし、それを言うのに引け目を感じる人もいないと思うのです。

あなたの赤いチューリップ綺麗ね。
あなたのピンクの薔薇も素敵ね。
私はピンクのダリアが一番好きだけど、夏はひまわりが一番好き!

それと同じように、あらゆるものに関して自分の「好き」を大事に、自由に表現することって、とても幸せなことだと思うのです。そして、他の方の「好き」を聞いて共感して嬉しくなったり、知らないことを知って世界が広がったり。

そんな日常の方が、批判を見るより圧倒的に幸せ。

このnoteの中のように、SNS もリアル社会も、「好き」が溢れる世の中であってほしいと思います。







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