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コーヒースタンドの皮を被ったバー「ジャナイコーヒー」惹きつける仕掛け

恵比寿の秘密基地ジャナイコーヒー

小さい頃、秘密基地や廃墟に惹きつけられた人は多いでしょう。

雑木林を抜けた先にある風景がきれいに見える丘。実は花火が見えるホテルの一室。自分だけが知っている特別な場所。

そんな場所が好きな方に、おすすめのコーヒースタンドがあります。恵比寿の「JANAI COFFEE(ジャナイコーヒー)」。そこは恵比寿駅から徒歩五分の場所にある小さなコーヒースタンドです。

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この看板が見えてきたら、階段を降りるだけ。おいしいコーヒーが楽しめます。

…ではなく。

このお店の売りはコーヒーじゃないんです。(もちろんコーヒーはおいしいです。結構深煎りでコクがあってコーヒー好きにはたまりません。)

ジャナイコーヒーのホームページのある謎を解くと、秘密の扉に通してもらえます。その奥には、さわやかでオーガニックなコーヒースタンドからは想像もつかないムーディなバーがあります。

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なるほど…。コーヒーじゃないというのはこういうことだったのか。こういう粋なおもてなし的精神、素敵です。

この日は一番乗りで、バーテンダーのお兄さんがSNSでバズって予約がいっぱいになっちゃったんですよ、と話してくれた。


おそらく目にした人も多いこちらのツイート。ジャナイコーヒーの魅力を素敵に伝えているので見てない方はぜひ見てみてください。

確かにその後もゾロゾロとお客さんが入ってきました。客層は様々で、サブカル系のカップルから、仕事終わりのお姉さん、美容師のお兄さんまで幅広かったです。一人のお客さんもいて、バーの敷居が高いと感じる方でも入りやすそうです。

カフェならではのコーヒーカクテル

出されるお酒も斬新で、コーヒーを使ったカクテルが売りです。

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こちらはジャナイカプチーノ。(カプチーノじゃないんだろうなぁ。)これは、お酒とは思えないくらいのカフェオレっぷりです。お前、本当にアルコールか?と疑惑のまなざしを投げかけたくなるような飲みやすさ。

うーん。このやさしい甘さに垣間見える苦さの片鱗。男性に例えるならば(?)、あどけなさの残る幼馴染。昔と変わらない優しさで、彼はあなたに微笑みかけます。

しかしある時、彼はあなたに見せなかった表情をちらつかせるようになります。それはどこか憂いを帯びていて、これまで見たことのなかった表情にあなたは惹きつけられて病まないでしょう。

妄想はここまで。この一杯で虜になってしまったので、もう一杯。お次はオトナコーヒーギュウニュウ。

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こっちの方がお酒っぽさがありました。こっちは氷までコーヒーでできている、こだわりの一杯。前日の夜から仕込みをしているとのことで、手間がかけられています。

コーヒーのほろ苦さがお酒とマッチ!ラムがとてもおいしいです。男性に例えるならば…憧れの上司といったところです。

いつもは無表情で寡黙。しかし分からないことは丁寧に教えてくれ、あなたの成長を陰ながら応援しています。

ある日残業であなたは上司と二人きりに。そこには眠気で船を漕ぐ彼の姿が。あなたは彼の寝顔が普段と比べて子供っぽいことに気が付きます。

子供のころから慣れ親しんでいたはずのコーヒー牛乳。大人になってお酒を飲むようになってからはあまり飲まなくなってしまったかもしれません。

しかし、大人になってから飲むコーヒー牛乳には、飲みなれた甘さの中にアルコールのほろ苦さが加わり、懐かしさを加速させてくれるでしょう。

今回紹介したドリンクのほかにもフルコースやレモンサワーがあり、幅広い好みの人が楽しめます。ボトルワインをパケ買いできるシステムもあります。酒豪の人は大喜びですね。

ホスピタリティがすごい

バーテンダーの方、スタッフの方、どの方も笑顔で話しかけてくれてうれしい気持ちになれます。なんてことない雑談を今日あった人と出来る幸せ。

バーやカフェならではの距離感ではないでしょうか。飲み物を楽しむだけでなくコミュニケーションの場としても最適です。

おいしかったです!と一言、勇気を出して伝えてみてください。カクテルの秘話が聞けちゃうかもしれません。

内装がムーディ

何といっても雰囲気のいいこの内装。コーヒースタンドとのギャップにはハートを射抜かれます。

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薄暗い雰囲気と相対するビビッドな客席の色も、「映え」をシッカリ意識しています。さすが恵比寿のバー。この空間にいるだけで自分が素晴らしい存在であるかのように思えます。もっと言えば、現実逃避にはぴったりですね。

ところで、おしゃれな空間には必ず冒頭の画像のような謎の草の壁がありますね。あれ、うちにも置いたらオシャレになるのでしょうか。虫が出た時、絶対に見失いそうですが(笑)。

帰りはコーヒーで酔い覚まし

ジャナイコーヒーでは帰りにコーヒーを渡してくれます。安心してください。決して「お前酔い過ぎだからこれで酔い覚ませ」という意味ではないです。

表向きはコーヒー屋さんなので、カモフラージュとしてコーヒーを渡してくれます!コンセプトに恥じぬ、まさに禁酒法時代のアメリカ。まるでマフィアの幹部にでもなったかのような気分です。

飲み終わったカップは取っておくのが吉。これが次からは交通手形になり、見せるとバーに通してくれます。

ホームページの謎を解こう

バーに入るにはジャナイコーヒーのホームページの仕掛けを解く必要があります。

ヒントなしで解けるとちょっと嬉しいです(笑)。その嬉しさのまま足を運んでしまうのでよく出来てるなと思います。

サイトはとてもスタイリッシュ。見ているだけでもわくわくが止まりません。

気になった方は、ぜひ謎解きに向かってみてください。あなたの貴重な体験を、後押ししてくれるはずです。

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