その相談相手、合ってますか?

こんにちは!障害児ママのためのキャリアカウンセラー、あまだゆみです。

皆さんは、キャリアについて困った時や悩んだ時、誰に相談していますか?
家族、友人、同僚や先輩、上司など、様々だと思います。
キャリアカウンセラーとして様々な方とお話する中で「ここに来る前に、相談先を間違えてしまったんだなぁ」と思うことがよくあります。ひどい言葉を投げつけられて、とても傷ついた状態で私のところにいらっしゃる方もいます。

些細な悩み、ただ聞いてほしい愚痴、言ってしまえばスッキリすることなら、相手はあまり選ばなくて良いかもしれません。
でも、どうにか解決したい時、前に進みたい時は、”誰に相談するか”もちょっと考えてみましょう。

1.フラットな意見を言ってくれる人
2.後押ししてくれそうな人

1.フラットな意見を言ってくれる人

ここで言う”フラットな”という言葉は、「先入観や偏見や利害関係にとらわれず、客観的な視点で」という意味で使っています。
そのため、あなたの気持ちに寄り添ってくれる相手かというと、そうではないかもしれません。
共感力が強く、はっきりモノを言うのが苦手な人は、寄り添いすぎて事実が見えなくなったり、正直な意見を言ってくれなかったりする時があります。特にキャリアという領域においては、結果的に、それがあなたのためにならない場合もあるんです。

もう一つ注意したいのは、利害関係の有無。例えば、職場の直属の上司などです。
異動や配置転換を願い出たい、今後の自分のキャリアの方向性が定まらない、といった時は、上司に相談するケースも多いと思います。
上司の人柄や社風によっても異なりますが、悪いケースでは「今この人に抜けられたら困る」という気持ちから、「今のお前の実力では、異動を希望したって通らない」「勝手なことを言って、周りの人に迷惑がかかるという自覚はないのか」などとネガティブな言葉を浴びせられることもあります。「私はあなたのことを思って言ってるんだから」など、反論しづらいように追い込んでくる人もいます。

すごいパワハラですよね。相談者の方々とお話していると、今のこのご時世でも、平気でこんなことを言ってしまう人が、まだまだたくさんいるんだ!と本当に驚きます・・・。

本当にあなたを思っている相手ならば、厳しいフィードバックがあったとしても、「今のあなたに足りないのは○○。補うために、今後はこういう業務に挑戦してみてはどうか」など、前向きな選択肢を提示してくれるはずです。

2.後押ししてくれそうな人

手前味噌な事例で恐縮ですが・・・
私は、第一子の時、保育園や実家のサポートを受けながら仕事を続けてきました。第二子の息子を妊娠していた時も、仕事復帰する前提でいました。
ところが、息子が生まれてすぐ、難聴が発覚。息子のことが心配で、身を切られるような焦りと不安を感じる一方、「私、仕事続けられるかな?」という不安もむくむくと湧いてきました。

悩みの大小問わず、私がよく相談する相手は、夫と母です。
夫は、もちろん子どもたちの父親でもあるので、今回については悩み相談というより、パートナーとしてこれからどう乗り越えていくかを話し合う相手でした。

となれば、母に相談、というのが私の通常の流れ。でも、仕事復帰については、母には相談しなかったんです。

私の母は薬剤師の資格を持っています。結婚して仕事を辞め、私が中学生になったタイミングで再就職しました。姉と私という女の子二人を育ててきた母は、「これからは、女性であっても働く時代。ママが元気なうちは、可能な限りサポートするから働きなさい」とよく言っていました。実際、本当によく助けてもらっています。

ですが、昭和の価値観の名残りもあります。「こんなに小さいうちから、保育園に預けるなんてかわいそう」と言われ、ショックを受けたこともあります。
でも、子どもたちが楽しく保育園に通い、先生やたくさんのお友達からいろんな刺激を受けて大きくなっていくのを見るにつけ、今ではすっかり「保育園もいいものね!」なんて言っています。

母の中の昔ながらの価値観に触れた経験から、きっと「息子くんがきちんと言語を獲得できるまで、あなたは側にいてあげなさい。それが母親としての務めよ」と言うんじゃないか、と思ったのです。
言わなかったかもしれませんけどね!でも、もしそう言われてしまったら、ますます希望が見えなくなって、とことん落ち込んで、そうするしかないような気持ちになってしまう・・・と思い、「今回は相談しない」と決めたのです。

結局この時私が頼った相手は、勉強仲間でした。その当時、ブランディングについて学ぶオンライン講座を受講していました。年齢も職業も背景も様々な、でもエネルギッシュで受容性の高い温かいメンバーが集まっている場でした。
精神的に追い詰められ、睡眠不足も続き、泣き腫らした顔を映すのもためらわれて、映像も音声もオフで参加していた時のこと。最後の最後、講師であり、リクルートの同期でもある大薗史奈ちゃんが
「ゆみ、しんどい?大丈夫かな。声聞ける?」
と声をかけてくれたのです。

今口を開けば、泣き言が漏れてきてしまう。みんな忙しいのに、残り時間も少ない中、私なんかのために時間を使わせていいのか。
でも、聴いてもらえたら、すごくうれしい。

おずおずと口を開いた私に、みんなは真正面から向き合ってくれた。
涙で言葉が続かない時は、時間が過ぎても、じっと待っててくれた。
オンラインなのに、みんなの手のひらの温かさを感じる。そっと背中を撫でてくれ、抱きしめてもらったような、そんな感覚でした。

私は、みんなが否定しないってわかってた。「あなたが心の底からそう願っているのなら、絶対にできるよ」って応援してくれるのが、言う前からわかってた。
きっと、だから私は、みんなに相談したんだと思います。

もし、あなたにも「この人は絶対に味方でいてくれる」と思う人がいたら、その人の力を借りてみてください。

いかがでしたか?
悩み迷っている時は、とにかく話を聞いてほしい、いろんな人の意見を聞きたいと思いますよね。
でも相談先を間違うと、逆に悩みが深くなったり、傷ついたり、全然前に進めなくなってしまうこともあります。
キャリアのことであれば、プロであるキャリアカウンセラー・キャリアコンサルタントに相談するのもオススメ。昔に比べてキャリコンも増えてきましたから、選択肢が多いのはとても良いことだと思っています。相性がとても大切なので、ぜひご自身に合う人を見つけて相談してみてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?