創造性と心理的安全
最近心理的安全と言うことがよく言われてね。その代表的な本を読んだんだけれども、これはクリエイティビティー、つまり創造性を高めるために必要だと書かれていたよ。
またチームや組織が学習するスピードを上げるためにも、心理的安全は必要不可欠なんだね。
ともすれば、心理的安全そのものが大事だと思いがちだけれども、そうじゃないんだよ。本当に大事なのは創造性を高めて発揮することなんだ。
そのためにはスピーディーに学習するって言うところが大事で、その前提として心理的安全と言うものが必要だと言うことなんだね。
確かに心理的安全だけやったら、何も進まないし、だらけてだべっているだけの仲良しグループになってしまうこともあり得るからね。
この本には、心理的安全の高い組織が実例としていくつか挙げられているけれども、その代表がアニメーション映画で有名なピクサーだと言うのには驚きとともに、納得したよ。
確かに創造性と収益性と言うのを両立させている会社と言う意味では、あそこ以上のものはちょっと思い付かないからね。
ピクサにビートドクターと言う監督兼プロデューサーの人がいるけれども、もうもうアカデミー賞の長編アニメーションを4回も受賞しているんだよ。しかもすべて名作で、涙なしには見れないよね。
アニメーションと言うのは、機械や技術があれば誰でも作れるはずなんだけども、どうして特定の会社しかヒットが出せないかと言うと、やはり創造性と独創性だろうね。
ピクサーの場合は、監督がまずは一生懸命作るんだけれども、初期の段階で、様々なクリエイターたちがそのプロトタイプを見て、意見を言うそうなんだ。これをブレーントラストと言ってるそうだよ。
そして少しでも良くなるために、またこの作品が社会に良い影響与えるためにと言う深い愛の心と共感を持った上で、建設的な意見をいっぱい言うそうなんだね。
そしてその意見をどれだけ反映するかは、その監督に任されているそうだよ。このダメ出しを、建設的で共感を持ってやるという、暖かな環境作りをするのがリーダーの役割だそうだよ。
だから、創造性と言うのは、組織レベルにしたときには、個人の産物ではなくなるわけだよね。
むしろ創造性を引き出すリーダーの心理的安全への心配りが大きなウェイトを占めると言うことだよね。これは結構新しい発見だと思うよ。
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