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声に出す

声に出すってなんて勇気がいるんだろう
周りの目を感じる度に
僕の言いたいことは喉の奥へと消えていく
心の奥底に溜まっていく

勇気をだして声を出してみても
無視されたり流されたり傷ついたりするのが嫌で
また僕の口は開いては閉じてを繰り返してる

僕の心の中には言いたいことがいっぱいあるのに
溜め込んだ言葉達は容赦なく僕の心にのしかかるんだ
言いたいことを言えと周りの人は言うが
それを言えない環境があることもまた事実

自分の心を言葉にして口から発する
僕はそんなことですら最近はできないんだ
声を出すのが怖いんだ
いやそもそも声が怖いんだ

周りの笑い声、叫び声、話し声、ヒソヒソ声
僕の周りに溢れる声が僕の声をかき消すんだ
声が溢れたこの世界
僕の声は小さすぎるのかな

声を大にして口から発することができれば
どんなに楽だろうか
でも読まなければいけない見えはしない空気
見えもしないのにどうやって読めばいいのか
そんな押し付けられる細かな気遣いもまた
僕の声を小さくしていく

今にもミュート寸前だよ
僕なんてそこら辺の無機物みたいなもんなのかな
なんて思った日もある
声に出す、簡単なようで難しいよ

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