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クインジ展⑥

クインジ展開催中の1月下旬に、この絵が盗まれた。

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この事件は、日本のニュースでも流れた。

あとで、防犯カメラの映像を見ると、堂々と持ち出していた。
それで、この絵が展示されていた場所を担当していた人は解雇された。


その後、クインジ展の展覧会場も変化があった。
たとえば、絵のすべてにアラームが取り付けられた。
また、絵に近づきすぎないように、柵を置いたり、床にテープを貼ったりした。
これは、他の博物館でも近づきすぎると頻繁に声をかけられるようになったので、再発防止の通達がいっていたのだと思う。

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そして、盗まれた絵の横には、警官がずっと立っていた。

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また、防犯カメラもこの通り、たくさん設置された。

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この事件が起きるまでの、トレチャコフ美術館の学芸員さんは、各部屋の椅子に座っているだけだった。観光で来ているときも楽な仕事だなあと思ったのを覚えている。
しかし、事件後は、職員と分かるように、専用のスカーフを身につけ、職員証もつけるようになった。日本の職場では当たり前にしていることがやっと徹底されたようだ。

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学芸員さんも自分の担当する部屋で何かが起これば、解雇されると思うと、必死に目を光らせるようになった。


最後に、盗まれた絵だが、盗まれる前に写真を撮ったものとと盗まれた後に写真を撮ったものを載せる。

これは、盗まれる前の10月に撮影したもの。

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これは、盗まれた後、2月に撮影したもの。

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