【世界遺産検定マイスター】大問2世界遺産条約説明対策①
おはようございます、チェ・ブンブンです。
世界遺産検定マイスター試験の大問2では「世界遺産条約」を指定された4つの語句を使用して400字以内で説明します。
過去問を分析
過去4回に指定された語句の組み合わせをみてみましょう。
【第48回】
・世界遺産基金の支払い
・従来とは異なる新たな破壊の脅威
・教育・広報活動
・機能・役割
【第46回】
・国際的援助
・報告
・教育・広報活動
・機能・役割
【第44回】
・顕著な普遍的価値
・従来とは異なる新たな破壊の脅威
・教育・広報活動
・機能・役割
【第42回】
・顕著な普遍的価値
・従来とは異なる新たな破壊の脅威
・教育事業計画
・世界遺産条約履行のための作業指針
前4回分の指定語句を眺めていると、いくつかのプロットに分けて400字を埋めていくと理想的な解が出来上がってくると思います。言及すべきポイントは3つと言えよう。
世界遺産条約説明問題の解答構成
1.世界遺産条約とは?(100~150字)
世界遺産条約とは何かを手短に説明します。世界遺産を語る重要なキーワードである「顕著な普遍的価値」指定有無問わず盛り込む必要があるでしょう。
2.世界遺産を認定して保護する理由(100字〜150字)
前3回で「従来とは異なる新たな破壊の脅威」が指定されている。今、ロシアのウクライナ侵攻問題で遺産の破壊に注目が集まっていることもあり、今回も説明する必要があるでしょう。紛争や災害により失われる可能性がある遺産を保護する目的について言及できると良いと思われます。
3.教育について(100字)
継続的に世界遺産を保護していくためには、研究者の育成だったり、発展途上国に対する世界遺産保護の手法の教育を行う必要がある。世界遺産検定マイスターでは、語句を並べるだけではなく、その語句の背景にあるものを読み取る必要がある。何故、世界遺産条約が必要かを説明できれば及第点をもらえることでしょう。
模擬試験
では、実際に書いてみる。今回は第44回の指定語句で記述する。
【指定語句】
・顕著な普遍的価値
・従来とは異なる新たな破壊の脅威
・教育・広報活動
・機能・役割
【解答例】
世界遺産条約とは、国家や宗教などといった枠組みを超えて、人類全体にとって共通した重要性を持つ顕著な普遍的価値を有する生態系保存地域や遺跡を保護するためユネスコ総会にて採択された国際条約である。
都市開発や紛争、また資金不足により保護が困難になるなど、従来とは異なる新たな破壊の脅威に直面している文化財や自然を国際的に保護していく協力体制の確立を目的としている。また、文化と自然が影響しあう遺産を保護するため、文化遺産と自然遺産を1つの条約で規定している。
世界遺産として保護するには、科学的・技術的研究や専門家の育成、遺産の価値や重要性を周知させる必要がある。そのため、条約の中には教育・広報活動の重要性も明記されている。そして、世界遺産は社会生活の中で機能・役割を与えるべきであり、世界遺産は過去のものではなく、社会の中で生きている遺産として守り、後世に伝える必要がある旨も記載されている。
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