ハンバーグを作ったよ

今日はハンバーグを作ったよ。肉をこねているとき、ふとこの牛や豚は自分たちが調理される未来を想像していたのか気になった。なぜなら、わたしはわたしが死んだ後にどうなるかなど微塵も興味がないからだ。

人間は皆平等である。

誰かがそんなことを言っていたが私はそう思わない。若くして病気で亡くなる人や家族に見捨てられた子供。一方で、生まれた家が裕福な人。前者が不幸と決め付ける訳ではない。だが、果たして平等と言えるだろうか。

ただ、皆に共通して平等に訪れるものもある。それが『死』だ。『死』は遅かれ早かれ平等に訪れる。平等に訪れる『死』までをどう生きるのか考える。だから、わたしはその後のことなど興味がないのだ。

わたしは手を休めることなく肉をこねる。肉の粘り気がどこか『生』への執着に感じられ、わたしは初めて『死』の後を考えるのだった。

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