秋そばが成熟期に入りました。【茶屋のお便り9月25日号】
いよいよ10月を目前としていますね。利賀村はすっかり肌寒くなり、今は袢纏をひざ掛けにして、この記事を書いています。
■ 黒化
花が落ちて、実が成熟して黒くなっています。このことを黒化といい、黒化率が80%ぐらいで収穫期を迎えます。播種したのが早い畑だと来月5日ぐらいから刈取適期に入りそうだと予想しています。
黒化率が100%になるまで待たないのは、そばの実は脱粒しやすいからです。待っている間に次々と落っこちてしまいます。それに青い実の方が香りに優れるので、混ざっている方が風味が豊かになります。
こちらの「にいがた農業ナビ」によると、黒化率78%の香り評価が一番高くなっています。当ファームは自前のコンバインを持っておらず、刈り取りは委託しているので、いいタイミングで順番が回ってきてほしいものです。
■ 残念なことがありました。
先週の雨風のおかげで、豆谷地区のそばが倒伏してしまいました。面積にしたら全体の5分の1ほどですかね。豆谷地区の畑は何年か使われていなかった畑があって、良くも悪くも休息十分な土壌でした。僕の背丈(約170cm)ほど伸びているのもいて「ちょっと危ないかも。」と思っていましたが、案の定でした。
ただ地面に完全に突っ伏しているわけではなく、少し浮いているのでコンバインの先ですくい上げながら収穫することはできそうな状態です。
電気柵の線に倒れ掛かってしまったそばは、残念ながら刈払い機で刈り落としました。線に掛かっていると漏電して電圧が低下してしまいます。それに線が下がるとそこからケモノが侵入してしまう恐れもあります。断腸の思いでした。
でも強がりではなく、そこまで気落ちせずに済んでいます。それは蜂たちのおかげです。畑に近づくとブーンブーンと羽音がすごかったです。普段ならびびって逃げていそうなくらいに。そばは踏ん張って次の種を残そうとしているし、蜂たちはそれを手伝ってくれています。落ち込んでいられないですよね。
同情心を買うつもりはなく、みなさまには正直にありのままをお伝えしたいと思い、ネガティブな内容でしたが書いてみました。順調なことだけを書くのもなんですしね。
倒れながらもギッシリと実を付けており、意外と収量あるのではと楽観視しています。収穫した結果どうなるのか、またお伝えいたします。不安半分、期待半分。
おしまい。
私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。
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