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茶屋のお便り11月号《前半》~そばの収穫量と品質~

 こんにちは。茶屋ファームです。農作業は終わって特に写真がないので、村の風景写真を載せてみました。今月号の前半では、そば栽培の結果について触れていきたいと思います。


■ そばの収穫量

  • 「信濃1号」⇒ 1,440kg(64袋)、反収は約76.2kg

  • 「常陸秋そば」⇒ 135kg(6袋)、反収約42.7kg

 富山県の本年の基準が反収60kgとのことなので、「信濃1号」はそれを上回ることができました。反収とは1反あたりの収穫量で、1反とは1,000㎡で10コースの50mプールくらいの面積です。

 「常陸秋そば」は豆谷地区に播種したものがイノシシにより壊滅したので、その分を計算に含めると反収約1kgとなり悲惨な結果でした。残念ながら販売に回せるものはなく、来年に播種する分を賄うだけの収量に終わりました。

 来年は栽培面積も増やして収穫量増大を目指したいです。大事な耕地を茶屋ファームに預けていただけるか、その交渉が冬の仕事になりそうです。

■ そばの品質

 「信濃1号」の容積重は686g/㍑で、それなりに中身の詰まった実であると言えると思います。容積重とは、そばを1リットルの容器いっぱいに入れたときに重さは何グラムになるのか、といったことです。

『そばの等級基準』

 容積重は等級を判断する基準となっていまして、640g/㍑以上であることが1等級の要件のひとつとなっています。実需者の評価基準として、容積重が一定程度確保されていれば製粉歩留まりも確保できるということから重要視されるようになっています。

 次に香りと風味ですが、やや弱いというのが自分なりの評価です。第三者の客観的なご意見も伺いました。こちらにつきましては後半でお話しします。

『星はいくつ付いたのでしょうか。』

 今年は10月に入ってもなお気温が高い日が続き、昼夜の寒暖差があまりなかったことが風味が弱かった原因ではないかと思っています。あとは刈り取りのタイミングですね。

 もう少し早く刈って、青い実も混ぜれば香りの弱さは補えたかもしれません。ただ、早すぎると実が詰まらず容積重の数値が低くなるかもしれません。彼方立てれば此方立たぬです。収穫量、等級、香り、風味すべてで最高得点を出すのは難しく、それぞれに折り合いをつけながら丁度いいところを模索しなければなりません。

 天候についてはどうしようもない部分がありますが、各要素のバランスが取れた刈り取り時期を見極められるよう、研究していく必要があるなと感じています。

『研究してる雰囲気を出そうと書籍を散りばめるが、スマホで漫画読んじゃう。』

 私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。

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画像は「ぱくたそ」さんのフリー素材を使用しています。

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