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新設「BX部(ブランドエクスペリエンス部)」始動してました

2021年1月、Chatworkに「BX部(ブランドエクスペリエンス部)」という部署が新設されました。BX部第1回目の投稿は、マネージャーのはづき(@hazuki8mona)が部署設立の背景や役割について紹介します。「デザインと広報の統合」「人事とBXの密な連携」という、組織として新しい試みを始めています。

きっかけはブランド認知調査

BX部はその名の通り、ブランド体験を提供していく部署です。これは社外(アウターブランディング)に限るものではなく、社内(インナーブランディング)もスコープに入り、コーポレートブランディングとプロダクトブランディングの両方を担います。

部署が新設された背景には、昨年実施したブランド認知調査がありました。調査の結果、Chatworkに対して想起できるイメージがないという結果が明らかに。Chatworkは2011年にサービスの提供を開始してから一度もマスメディア広告など大々的な宣伝を行ってきていません。良くも悪くもChatworkには何の色もついていないことが調査でわかりました。

これからさらにビジネスチャット市場が激化していくであろうと予測される中で、この状況はマズい。会社として戦略的にブランディングをリードできる組織が必要であるという判断に至り、ブランド戦略の策定から実行までをリードできる部署「BX部」が誕生しました。

実は過去に部署を横断したメンバーでタスクフォースを組み、ブランドコミュニケーションを強化するプロジェクトを試みています。しかし、プロジェクトの重要性が浸透しきらず、かつタスクフォースにアサインされたメンバーの評価に直結しなかった結果、ブランドコミュニケーションの優先度が下がり、個人目標として設定されている業務の片手間でやるような事態に。当然、このような状態では期待していたアウトプットや効果が得られず、この取り組みは失敗に終わっています。

過去の失敗の学びから、主体性を持ってプロジェクトをリードし、アウトプットをちゃんと評価できる体制にするため、部署を新設する運びとなり、BX部設立に至ります。

で、何やるの?BX部の役割

新部署をスタートさせるにあたり、BX部のミッションと役割を明確にし、部署の存在意義や目的の共通認識を持つようにしました。

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BX部では「創造」「先導」「伝達」という3つの役割を設定しています。Chatwork「らしさ(ブランド)」を「創造」し、Chatworkの「らしさ」とはどうあるべきかを「先導」する。さらにその「らしさ」を社内外に「伝達」していく。それが部署の役割です。

上記の役割を果たし、ミッションを実現していくにあたり、今期取り組むべきことの方針とやることを決めました。

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これらの活動や、部署として役割を果たすためにまずやったことなどはnoteで紹介していきます。例えばこちら↓

組織の構造

Chatworkの組織は「プロダクト本部」「ビジネス本部」「コーポレート本部」そして「ピープル&ブランド本部」という4つの本部で構成されています。

BX部は「人事広報本部」下にあった旧広報部と、CEO直下にあった旧ブランドデザイン室を統合し、「コミュニケーションチーム」と「クリエイティブチーム」の2チーム構成の部としてスタートすることになりました。また、今回の部署統合により、旧BD室のメンバーはCEO直下から外れ、「人事広報本部」は「ピープル&ブランド本部」として生まれ変わりました。

旧広報部と旧ブランドデザイン室の統合により、デザインと広報の機能・強みを活かしながら、より上流であるブランド戦略の策定部分から主導していくことが可能な体制になっています。

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BX部と人事部の関係性

BX部は「ピープル&ブランド本部」という人事部と同じ本部下に配置されています。人事部とBX部ではインナーブランディング領域でスコープがかぶる可能性あるため、BX部の設立にあたり、予め管掌領域を整理しました。

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オレンジ色の部分がBX部管掌、水色の部分が人事部管掌の領域です。アウターブランディングは、BX部では主にユーザーやメディアをメインターゲットとしてブランディングを行います。これまでの広報の手法も活かしつつ、その他の手法での情報発信なども手がけていきます。

インナーブランディングはプロダクトのブランディングとコーポレートのブランディングに分かれます。プロダクトのブランディングは「らしさ」のビジュアル化から浸透、反映までBX部が担います。コーポレートブランドの方は、MVVの可視化と、メンバー自らがMVVを体現していくまでの空気を醸成するインナーコミュニケーション部分をBX部が担当し、それ以降のメンバーにMVVを根付かせるための育成や組織配置などは人事部が担います。

会社のミッションやカルチャーを浸透させていくようなコーポレートのインナーブランディングは、人事との協業が不可欠な中で、ブランディングを担う部署と人事の連携がスムーズにいかないという他社の話も耳にします。

Chatworkでは人事部とBX部を同じ本部下に配置することで、連携を密に行い、ピープル&ブランド本部だけでMVVを浸透させるためのインナーブランディングを一貫して行えるようにしました。一気通貫でインナーブランディングを担うことの効果がいかほどのものになるのか、組織運営において新たなチャレンジと言えます。

ちなみにインナーブランディングとアウターブランディングは切り分けるべきではなく、つながっています。まず社内でメンバー自らがブランドを理解し、体現できないと、社外に対してブランド価値を提供できません。そのため、Chatworkでは1つの部署がインナーブランディングとアウターブランディングを両軸でみていくことが重要だと考えています。

BX部が目指していくブランドの未来

BX部が目指すのは、「Chatwork」というブランドが企業体そのものを象徴するようになる状態です。

「Chatworkであれば働き方を変えてくれる、新しい価値を提供してくれる」という期待を持ってもらえるようなブランド体験ができているか。それを想起させる体験を記号化、言語化、ストーリー化していくことがBX部のチャレンジです。長期的な視点でブランディングに取り組み、ステークホルダーが望むブランド体験を継続的に提供し続けることが、Chatworkのファンを作り、ひいては「強いブランド」につながると考えています。

BX部はまだスタートしたばかり。まだまだ試行錯誤の連続ですが、Chatworkのブランドの考え方やブランディングを推進していくための取り組みなど、いろいろと情報発信していけたらと考えています。イベント参加や登壇、取材などお声がけいただけるとありがたいです!

新生BX部をよろしくお願いします。

#BX #ブランディング #自己紹介


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