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【イベントレポート】ベンチャー企業のCOOと新卒社員が語る就活とキャリアのホンネ

みなさん、こんにちは!Chatwork採用企画部の宮本です。
今回は、12/5に開催した新卒向けキャリアセミナーのイベントレポートをお届けします!

  • 就活の軸に悩んでいる

  • 大手・メガベンチャー・ベンチャーどの規模の企業を選択すればよいか迷っている

  • ベンチャーの育成環境が知りたい

  • 先輩の就活事情が気になっている etc…

という、就職活動中の学生のみなさんの参考になれば幸いです。

イベント登壇者
・取締役COO兼ビジネス本部長:福田升二(伊藤忠商事出身)

・ビジネス本部マーケティングユニット マーケティングソリューション部:神谷瞬歩(2021年入社)

・ビジネス本部カスタマーエクスペリエンスユニット セールス&サクセス部:石井勇輝(2022年入社)

聞き手
・スローガン株式会社:松尾賢人

COOのキャリア観について

── 福田さんは伊藤忠商事という大手総合商社に新卒で入社されましたが、今、新卒入社する場合も大手総合商社に入ると思いますか?

福田:昔に戻るとしたら商社に入ると思いますが、今だったら入らないです。大事なのは、みなさんがどういうモチベーションを大事にしているのかが重要だと感じています。
今だったら商社を選ばない理由としては、僕の中での今の「優秀の定義」が商社と全然違うからです。実際、学生さんにやりたいことが明確にあるかというと、そうではない人も多いので、その時、今後のキャリアの幅を広げると言う観点で、今なら僕は成長している業界のベンチャーを選びますね。
一方で、国益に近く、グローバルで、何百億と投資を行うことにとても喜びを感じるっていう観点だと商社の方が良いと思います。

── 昔と今の違いは?

福田:今の時代、コロナやウクライナ問題・アメリカの金利での円安など、変化の大きい世界・マーケットに変わりつつある。そこに対応できる人材にどうなれるか、ということが昔と今では全く違います。「変化に対応できる人材」こそが優秀だと思います。商社って、会社として時代の流れの変化に乗るのは上手いけれど、個々人が「変化に対応する力」を磨くのは、少し難しいかもしれないですね。

神谷:商社は1つの部署で多くの時間を過ごすことがほとんどで、異動はあまりないと聞きました。Chatworkは、事業責任者やスペシャリストを目指し、経営に必要なスキルを身につけるために、入社後に色々な部署をジョブローテーションしますが、商社も同じような考え方がありますか?

福田:ほとんどないと思います。「一人前」の時間軸が、ベンチャーと違うからですね。商社は一人前と言われるのが10年〜15年、ベンチャーだと早くて2〜3年。そこが全く異なります。

神谷:僕だったら一人前までの期間が長くて耐えられないと思うんですが(笑)。商社から若手が転職する場合は、どこに行かれることが多いんですか?

福田:早くて1〜2年でベンチャーへ行く人が多いと思います。そうするとキャリアがリセットされちゃうので本当にもったいないですね。

取締役COO兼ビジネス本部長:福田升二

大手からベンチャーへ転職した理由とは?

── 伊藤忠、エス・エム・エスという大企業を経て、ベンチャー(Chatwork)に転職した経緯や、きっかけ・考え方などを教えてください。

福田:一言でいうと、事業のポテンシャルが大きすぎて、壮大な仕組みなどをやり切るためには、年齢的にもキャリア的にも集大成だと感じたことがきっかけですね。例えば、Chatworkが対峙している競合企業は、グローバルのテックジャイアントみたいなところが多いですが、日本企業で大手と対峙するってなかなかできないと思うんですよ。
あとはSaaSの中でも誰もできないと思っている「中小企業のDX」を、多分日本で唯一できるのがChatworkだと思っています。
それぐらい伸びしろのあるフィールドに対して、将来多様な事業を成立させていくためには、優秀な学生さんたちを採用する事が最重要だと思っていて、そういう人たちを、今後たくさん生まれてくる事業を任せられるぐらいのスピードで育成しないといけないと考えています。

── そこで新卒採用をとても大切にされてるわけですね。

福田:はい、そうですね。

新卒社員とのコミュニケーションについて

── 今までのみなさんの距離感を見ていると、とても仲が良いなと感じます。普段どんなコミュニケーションを取っていますか?

福田:新卒社員とは、1on1を月1で実施していますね。

神谷:福田さんとの1on1は3ステップがあり、①最近の調子はどうなのか②困ってることがないか③「ご飯に行こう」の3つなんですけど(笑)。
困ってることがないかというのは、実際に困っていることの相談というよりも、日常業務で改善した方が良いところなどのアドバイスをもらっています。

── 石井さんも同じようなコミュニケーションですか?

石井:はい。補足するとしたら、普段聞けないことを質問したり壁打ちしたりします。福田さんは、なんでも話を聞いてくださるので、フラットでオープンなところも特徴的だと思います。

新卒社員の就活軸について

── 就活のホンネをお伺いできればと思います。就活時代、どういう意思決定をされましたか?

神谷:僕、すごく負けず嫌いな性格で、企業側に選ばれるっていうのがすごく嫌だったんです。なので、中途社員の方に負けないぐらいの実績を大学時代に作っちゃえば良いんじゃないかと思い、在学中にSaaS企業の社員になって営業活動をしていました。その時に、「Chatwork」を利用していてサービスが好きだったこと、会社としての数字の伸び、中小企業の方に生産性を提供できる、ということに共感して応募しました。

── 神谷さんの決め手を教えてください。

神谷:理由は3つですね。①プラットフォーマーとしての資質、②待遇、③企業の従業員数が少なく新卒採用を始めて若い、というところです。
①については、「Chatwork」と他のサービスをつなげることにより、お客様が機能的に便利に使っていただくことができます。また、相互送客効果があるので、その分、大きな効果が得られると感じたからです。
②については、給与水準が高い、という点です。
③については、キャリアパスが明確になっているため、新卒採用を始めたばかりであればチャンスの確率が高いと思い決めました。

神谷瞬歩(2021年入社)

── 石井さんの就活のホンネを教えてください。

石井:僕は、就活を始めたのがだいぶ遅かったんです。Chatworkの2022年卒の内定式が終わった後に、初めて面談を受けました。
その時期は、在学中からの個人事業をそのままやっていくのか、就職するのかで迷っていました。ただ、売り上げを10倍にできるかと考えた時に限界を感じ、個人として動くことに無理に拘らなくても良い、組織に所属するという選択肢もあると考えるようになりました。せっかく就職するなら、とびきり面白いフェーズの組織に入りたいと思い、リソース(時間的、金銭的、人材的など)のある環境でかつ若手から裁量権を持てる企業に就職することを決めました。

── 改めてChatworkを選んだ理由を教えてください。

石井:そもそも面接を受ける前にIR資料を読み、面白すぎて面接を受ける前からChatworkに入ると決めてました(笑)。
面接は確かめる感覚で受けました。数字の具体性の部分と、組織のフェーズとして人が増えるということは、上に立つ人を外から採用するか、中で育てるかのどちらかで、良い意味で組織が整っていないカオスな状態だと思いました。だからこそ、新卒で入ることはチャンスでしかない、というところに魅力を感じました。

石井勇輝(2022年入社)

参加者からの質問

── 将来なりたいキャリアは、長期戦略で考えた方が良いのか。それともいきなり飛び込んでチャレンジするかだとどちらが良いのでしょうか。
また、入社当初から描いていたキャリア設計に変化はありましたか?

神谷:長期戦略が良いと思います。イメージとしては何年後に〇〇な経験をしたい。そのために〇〇の仕事をして力をつけたい。くらいで良いと思います。
キャリア設計に変化はありました。入社当初、2年以内に採用をしたいと思っていましたが、上司、役員からのFBを受けるなかで興味関心が変化していきました。また、実力がついていく中で見える世界が変わってきたように思います。
成長するにつれて、築きたいキャリアも変化していきます。柔軟性をもって理想のキャリアを都度修正していけば良いと思います。

── 石井さんは、どのように過程を経て、Chatworkに決められましたか?

石井:フリーランス時代に色々な業務をおこない、対応する事業人数の幅があったので、現状の従業員人数、従業員の増加スピードや新卒と中途社員の割合などの定量的な情報から「どんな職場だろうか?」というリアルな現場感を仮説ベースで立てました。そして、一定考えた後は「えいや!」と踏み込みました。正直、運要素もあると思います。当時はChatworkが新卒採用をしていることも知らなくて、紹介されて知りました(笑)。 

── 就活生にとって、大手かベンチャーか、どちらにするか迷いどころですがポイントはありますか?

福田:キャリアに対する向き合い方は、変化が大きい世の中だからこそ、「計画的偶発性」みたいなものを重要視するとよいと思います。明確に目標を持ってキャリアを積み上げていくことって結構難しくて、偶然起こる機会を積み上げて必然に変えていくことが重要かなと思います。逆算して考えるのは、なかなか難しいと思っていて、今やりたいことがあっても将来的には変わる人が大半なので、「ない」に等しいです。「分からない中で何を選択するか」が、とても重要かなと思います。

── 選び方で明確に差がつくわけですね。

福田:変化の多い時代だと、優秀な人の定義って変わっていくんですよね。その中で、少なくとも、その瞬間瞬間において「優秀さの定義」を考え、それに近づく努力ができるかっていうのが圧倒的に重要かなと。

当日回答できなかった参加者からの質問

── Chatworkに入社した後、どのようなキャリアを積めますか?

人事担当者より:「重要なポジション」を担ってもらえる方を採用しており、そのために幅広い経験と能力開発をサポートします。
約1年単位でセールス、マーケなどジョブローテーションしながら経験を積み、3〜5年で責任者などに就いてもらえるよう計画しています。やり方を1から10まで教えるのではなく、成果を出すためにどうしたら良いのかをやり方から考えて行動していただくので、かなり大変だと思います。
ただ、福田との1on1(毎月)や、上長との1on1(適宜)おこなうなど、フォロー体制を整えています。採用枠も10名と少数精鋭の採用をおこない、優秀な同期とお互いに切磋琢磨しながら圧倒的に成長できる環境があります。

── Chatwork事業の今後のビジョンは?

人事担当者より:私たちは、ビジネスチャットを運営しているだけの会社ではありません。2025年以降、「Chatwork」をプラットフォームとしたビジネス版スーパーアプリ化を目指しています。そのため、みなさんが入社する頃には新規事業が多く立ち上がっている予定です。
下記の資料にも詳細を記載していますので、ぜひお読みください。

新卒の育成環境について

── 入社後のベンチャー1年目、2年目のリアルを教えてください。

福田:自信を持って育成環境をちゃんと設定したものの、それに沿ってしっかりと育ってくれたなと感じています。2人はタイプが全然違いますが、最初の配属先がインサイドセールスで、2人とも先輩社員もいる中で成績が1位になったんですよ。本人たちの苦労ももちろんあったと思います。

──1位という実績を出せた理由や苦労は?

石井:今の業務内容をどれだけ高速でインプットしてアウトプットを繰り返せるか、しかないかと思っています。仮説を立てて実行して回していくことがパズルのような感覚で、質や量で結果が出る・出ないがわかりやすく明確です。個人的にこういう作業がとても好きなので、気づいたら実績に繋がってましたね。
実際に入社してで言いますと、中途社員で年上の方が多い中、自分だけ目標値が上がっていくところに気まずさは感じましたが、フラットな社風なので、伸び伸びと仕事ができているところが良いです。これは役員と社員との関係性でも同じだと感じます。

福田:Chatworkは答えを教えないので、自由にしてもらいたいんですよね。教えた方がすぐ成果が出ますが、PDCAを回す回数が減るため育成の段階で型にはめず、裁量権を与えながら失敗もしてもらいつつ成功も体験してもらいたいと思っています。自分が新卒だったらこんなこと絶対できないと思います(笑)。

── 神谷さんの1位という実績を出せた理由や苦労を教えてください。

神谷:①スタンス②顧客理解③オペレーションの3つだと思っています。
①でいうと、圧倒的に大事だと思っていて、狂気的なスタンスで「絶対に達成する」と思って取り組んでいます。
②でいうと、お客様の業界や職種に合わせた言葉や具体の内容をヒアリングして提案する必要性があるので、そこのインプットが必要だと思いました。
③でいうと、思考している時間がもったいないので、効率化するためのオペレーションが大事だと思っています。

入社してから感じたことは、想像以上に自由にさせてくれたなってところがあります。
ただみなさんに気をつけていただきたいのが、「裁量権」と「野放し」って全然違うっていう話で、Chatworkには裁量権があります。適切に育成されるのか・バックアップしてくれる存在がいるか・相談できる環境があるのかはきちんと見た方が良いと思います。

── 福田さんは、育成についてどうお考えですか?

福田:今までたくさんの方を面接してきて、どういう環境にいた人が成長してきたかがわかるんです。100人に1人優秀な方がいたとして、2〜3年後には1000人に1人に減ってしまいます。これは、環境がとても影響していて、自分達の会社はそういう事はしてはいけないなと思っています。しっかりと、Chatworkに入ってくれた学生のみなさんには成長機会を提供していきたいですね。将来、Chatworkはこのプラットフォームの上に多くの事業を乗せていく予定です。この2人含めてこれから入ってくる新卒の人達がそこのトップに立ってくれるくらいまで成長してほしいと思いますし、そうなってくれないと我々が掲げる戦略を実現できないとも思っています。

また、よく池で例えますが、魚がたくさんいる池を渡しちゃうと簡単に答えが出るので、成長しているって勘違いしちゃうんですよね。僕たちは魚はいるけど釣るのが難しい池を、釣り方を教えずに渡すことで、試行錯誤する。そういう環境を整備する・育成するということはとても大事だと思っています。

石井:本当に教えてくれなかったですもんね(笑)。

福田:(笑)。成果が出る仕組みとかプロセスを作ることに対する思考を深くしていくことが圧倒的に重要だと思ってるので、乗り越えていってほしいと思っています。

石井:やっていく中でやっぱり苦戦する時もあって、時間がない中で効率性をどこまで重視してやらなきゃいけないとか、バランスをどう意識しなきゃいけないってのは、また違う壁にぶち当たって目標達成できないときの苦しみを初めて感じました。
これを糧にもう一度結果にコミットする姿勢みたいなところがどれだけ重要なのかって再認識できたなと思います。

福田:良い壁にぶち当たってるね(笑)。どちらかというとみなさんも成長環境という部分を最初に見て、その後に自分が興味がある分野やプロダクトなどに目を向けて行った方が良いとは思います。

これからの展望と夢

石井:中期経営計画から見ても、事業が立ち上がった時にそこを任せられるくらいの自分でいられるように、どうやったら最短距離で向かえるのかってところを考えています。

神谷:Chatworkはチャットを提供している会社ですが、今後は他のサービスを含めて世の中のより良い働き方を提供したいと思っています。僕はマーケティングもしているので、変数を理解しながら今後事業家を目指していきたいと思います!

福田:個人的な意見というよりも、会社としてという観点だと、責任がとても重大だと感じていて、自分たちがやり切らないと中小企業のDX化という大きな課題が解決されないと思っています。それくらい意義が大きい事業を行っていますし、その中で大きな役割を若手に担ってもらうために、そういった環境を作り続けることが大きな責任なのかなと思っています。

最後に…

いかがでしたでしょうか? 私自身も、こうした形で新卒入社2人の話を聞くのは初めてでしたが、今目の前にあることを高速でPDCAを回していくことで、大きな成長を本人たちも実感しているんだと感じました。
今後は、様々な職種をジョブローテーションしていきながら事業責任者などに必要な知識・多角的な視野を学び、将来のChatworkのリーダーとして育っていってほしいと思います!

Chatworkが目指す未来とは?どんな新卒メンバーを求めているのか?
興味がある方は、ぜひご覧ください!


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