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戦略についてPdM・エンジニア・デザイナーで話しました|プロダクト戦略オープンドア

リモートワークで関係性をつくることは難しい、という話をよく聞きます。アフターコロナでリモートワークから出社に切り替える会社も増えてきました。

こんにちは。Chatworkのプロダクトマネージャーの田中です。弊社のプロダクト開発組織は基本的に全員リモートワークです。今のところ出社義務はありません。住んでいる場所もバラバラで、わたしが所属するプロダクトマネジメント部では、山形、愛媛、熊本などにメンバーがいます。

オフラインで集まることが当たり前ではない状態で、プロダクトマネージャー(PdM)・エンジニア・デザイナーはどうやって関係性をつくっているのか?そのための取り組みの一つが「プロダクト戦略オープンドア」です。今回はその話をしたいと思います。

プロダクト戦略とは

プロダクトマネジメント部ではマネージャーを中心に中期経営計画実現のためのプロダクト戦略を策定し、運用しています。

決算説明資料_2023年12月期 第1四半期より

なぜオープンドアを始めたのか

プロダクト戦略オープンドアは「プロダクト戦略について、誰でも自由に質問などができる対話の場」です。コロナ禍でリモートワークに移行後、並行して開発組織も50人から100人程度に拡大し、プロダクト戦略についてメンバー同士でディスカッションを行う場がほとんどなかったことから、PdM主催で始めました。

これまで3回、すべてオンラインで実施し、開催するごとに参加者は増えて開発組織の4割(40人程度)が参加してくれるようになりました。
(ランチタイムの実施で、完全任意参加です。)

当日の資料より

会の様子

6月に実施したオープンドアでは、プロダクトマネジメント部のマネージャーから社内で公式情報になる前のプロダクト戦略を先んじて共有し、みんなでそれを眺めながら話をしていきました。

  • ユーザー価値指標とビジネス価値指標の違いは?

  • 戦略Aより戦略Bを優先しないのはなぜ?

  • あの施策アイデアは今どうなってる?

などなど、エンジニア、デザイナーが質問していました。

なお、一定以上の人数が集まると声を出すのも勇気が要りますので、ホワイトボードのツール(miro)を使って進めていきます。

ホワイトボードツールを使った質疑応答

みんなからの本気で質問に、マネージャーだけでなく、各領域の担当PdMが自主的に補足を入れるシーンもありました。(マネージャー以外のPdMは任意参加ですが、参加率は高めです。)

開催後は毎回アンケートを取得し、運営方法を調整しています。参加者からは「本音で話してもらえてよかった」「プロダクト戦略についてPdMとフランクに話す機会が持ててよかった」という声をもらえています。

あだ名が欲しい人も

真剣なやり取りの中でも雰囲気は悪くならず、部署や職種を超えて対話が成り立っているのは、メンバーの主体性や誠実さのおかげだと感じています。

オフラインとオンラインのどちらかだけ、ではなく選べること

5年以上前の、誰もが毎日当たり前に出社をしていた頃のことです。ある時、ひとり親をしている同僚が「正直、子どもがいると夜の飲み会とか参加できないんで、仕事の関係性つくったりも難しくて…」とオフィスでこぼしたことをよく覚えています。

当時、子どももいなかったわたしは驚いたと同時に違和感を覚えました。ひとり親であることと、仕事の関係性をつくれないことはどうして繋がってしまうんだろうか、それは正しいのか?と。リモートワーク、在宅勤務のデメリットとして、仕事と家庭(プライベート)の領域があいまいになり、線引きしにくいことがあげられますが、仕事と家庭は以前からいびつに結びついていたのではないでしょうか。

リモートワークという選択肢があり、時間のやりくりがしやすく、場所の制約をなくすことができる今の方が進化した働き方だとわたしは考えています。そして誰もが安心して、公正に参加できる”飲み会”より、誰もが安心して、公正に参加できる”オンライン交流会”の方が設計コストも低いはずなのです。

もちろん、顔を合わせることで得られるメリットは多いので、オフラインかオンラインのどちらか、ではなく目的や場合に応じて選べることが重要です。Chatworkでは全国のWeWorkオフィスも利用可能となり、一人ひとりが目的に合わせてオフィス・自宅・全国のWeWorkを使い分けています。

これからもアフターコロナの新しい働き方や関係性づくりの取り組みを模索していきたいと思います。また書きます!

みんなにも読んでほしいですか?

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