おしゃべりモンステラ

モンステラのひとりごと フォトエッセイ

おしゃべりモンステラ

モンステラのひとりごと フォトエッセイ

最近の記事

復活の不思議

春は生命力と不思議に満ち溢れた季節だ 冬の間骸骨のようになった木々が一気に目を覚ましだす シアトルは今日はマイナス10℃ 寒くても花を咲かせていたサルビアがとうとう枯れてしまった 昨日まで元気に咲いていたクリスマスローズがぐったりしている こんな寒さが続いていても春の予感は庭のあちこちにある 赤い小さな蕾を付けるしもつけ シアトルには栃木県出身のしもつけが至る所で咲いている 冬が来て、植物たちは死んだように眠り(いや、一度死んでいるのだろうか?) 春が来ると再び芽を出し

    • 神様のつかい

      私達が口にする野菜や果物、その3分の一がミツバチの受粉によってできている ミツバチがいなくなったら、私たち人類はその4年後には存在していないかもしれないとアインシュタインは言った 受粉だけでなく、ミツバチは蜂蜜を作り出す力を持っている あの黄金色に輝く、トロトロとした甘い液体 蜂蜜には抗菌作用があり、古代からやけどや傷口に塗って炎症作用をおさえ 治癒効果を高めるといった使い方もされてきた 美味しくて薬にもなる蜂蜜 ミツバチは神様から特別な任務を受けて、この地上に存在して

      • 冬眠者

        天気予報によると今週はずっと雨らしい 朝、布団の中からも雨が家をリズミカルに叩く音が聞こえた この時期は冬眠中の熊のようになる 朝のろのろと起きだして、大きなモコモココートを羽織る キッチンでお湯を沸かしている間とりあえずラジオ体操をやる 熊が人間に戻る瞬間だ こんな雨の日は窓から庭の景色を眺めるのが好きだ うちの猫たちも雨を眺めるのが好きみたいだ 窓の外には私と同じくらいの背の高さになった紫陽花がある 猫は紫陽花の葉っぱの上で跳ねる雨雫をじっと見つめているかと思うと