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2月初旬のバラの庭、冬剪定

つるバラの芽が動き出しました。

誘引は1月に済ませてありましたが、一部葉を残したままにしていた株もあり、あわてて葉をむしりとりました。

バラ苗はいつの間にか増えていく

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今、私の庭には大小合わせて約40種のバラがいます。

昨年からバラ熱を患ってしまい、気づけばあっという間にこの数です。フェイスブックにあるバラ園芸のコミュニティを見ていると、同じようにバラ苗が増えてしまう病を患っている方が多くて、なんだか心強い気がします。

立派な苗は数千円しますが、千円以内で手に入れられる苗も少なからずあり、手頃な価格で販売されているバラを見つけては買い増していきました。ブランドローズもごく僅か、イングリッシュローズも思い切ってひと苗だけ昨年末に予約し今月中に届く予定です。

待っている間、どこに植えようかとあれこれ思いを巡らせてるのも楽しいのです。昨年はじめには、新苗と大苗の違いもよくわかっていなかったのに、暇さえあればバラのカタログばかり眺めていたので、だいたいの相場観も身について来ました。当初手に入れていた苗は、価格の手頃な新苗ばかりでしたが、新苗より大苗のほうが、価格は高いけれど育てやすいことも学んで、大苗も徐々に増えてきています。

新苗は前年の秋に芽継ぎもしくは挿し木で増やしたものが、翌年の春から出回る赤ちゃん苗です。大苗はそこから1年ナーサリーで育てられているので、大きくしっかりしていて、病気の抵抗性や花つきの良さなど、新苗とは成長に雲泥の差があります。

秋から春にかけて日照時間が短くなる我が家のような場合は、多少高くても、ある程度株が充実している大苗を手に入れて育てたほうが、細いか弱い若い株を苦労して大きく育てるより費用対効果が高いかもしれません。

教科書の内容も、失敗しないと身につかないみたい

バラの栽培は難しいと聞いて最初から本を買って読んでみたものの、実際に育ててみないうちは、なかなか頭にはいってきませんでした。

やったほうがいいことがいろいろ書いてありますが、それをやらないとどんなことが起きるのか想像もつきません。あまり手をかけず育てられたらそれに越したことはないと思い、昨年は農薬やバラ専用の肥料も使わず育ててみました。しかし夏から秋にかけて、葉っぱに黒い点々の斑点出たり、その後の台風もあり、葉をかなり落としてしまったことで、成長が芳しくなく、秋に満足に花をつけることができませんでした。

形よい花を見るにはまず、株を充実させること。株の充実には根っこの生育が不可欠で、根っこの生育にはシーズン中に葉っぱが健やかに茂っていることが重要、というバラを育てている人にとっては当たり前のことが、初心者にはピンと来ていなかったのです。

葉っぱがなくなって、成長が鈍化することで、バラを育てるうえで大切なことを実感した昨シーズン。まったく手入れをしなかったわけではなく、目につく虫を手で駆除するくらいはしましたが、今の私の経験値では黒星病には勝てませんでした。それで今年は心を入れ替え、ひと通りバラの教科書に乗っているとおりに育ててみようと思っています。

2月に入って節々の赤い芽がぷっくりふくらみ始めました。いよいよバラの季節がはじまります。バラが満開に咲く庭をイメージするととてもワクワクします。

秋バラをうまく咲かせられなかったことで、農薬や肥料に興味を持ち、今はその知識を実践してみたくてウズウズしている、バラのお手入れ1年生てす。

ちなみに私が入手した書籍のうち、もっとも参考にしているのは鈴木満男氏の著作「決定版 美しく咲かせる バラ栽培の教科書」と高原 通寿氏の「根力で咲かせるバラつくり―盛り土三層構造で活力アップ」です。特にバラ栽培の教科書は、新苗、大苗など育成過程にそって剪定、肥料の与え方などわかりやすく解説されていて、初心者が困ったり疑問に思うポイントを簡潔にわかりやすく解説されている本でありがたいです。「根力で咲かせるバラづくり」は肥料と農薬の与え方について詳しく紹介されていて、これもこれから役に立ちそうです。

クレマチスも栽培経験1年生

日があたるようになって、鉢植えのクレマチスも芽が動き出してきました。

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秋に1年生苗で迎えたクレマチスロウグチは、地上部はそれほど大きくなりませんでしたが、根は順調に育ち、冬に一回り大きい鉢に植え替えることができました。

ロウグチは、冬になると地上部は枯れこみ春に新芽がでて、あたらしく伸びた枝に花をつける新梢咲きの品種です。クレマチスを育てるのも初めてのことなので、枯れこんだ苗から本当に芽が出るのか不安でしたが、こうやって新芽がみえてほっとしています。今年はアーチに絡まるほど大きく育ってくれますように。昨年はあまりうまく育てなれなかったので、今年は経験値をつみあげていきたいです。

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もうひとつ同じ時期に手に入れたクレマチステッセンは、同じ時期に手に入れたウェッセルトンと一緒に夏の終わりに地植えにしました。しかし、ウェッセルトンは植えた場所が悪かったのか、夏の湿度でやられたのか、影も形もなくなってしまいました。

一方テッセンは、殆ど大きくならなかったものの、なんとか生き延びてくれました。まだ膝の高さまでしかありませんが、日当たりのわるい私の冬の庭でも、すこしずつ新芽を展開し枯れず常緑でいてくれているののが嬉しいです。春から夏にむけて、おおきくアーチを覆うように育てるにはどうしたらいいか、これか、試行錯誤かはじまります。

バラと一緒にクレマチスを植えたくなるわけ

テッセンはつるバラのスパニッシュビューティを誘引したアーチの足元に植えてあります。スパニッシュは一季咲きなので、バラが終わったあとにも繰り返し咲いてくれる花がほしかったのです。

クレマチスは、株元のスペースがコンパクトで、つる性のものは高い位置で花を楽しむことができ、ブルーや紫などバラの花に映える色が豊富にある。クレマチスがバラ愛好家に好まれる理由がわかるようになりました。

このほかにも冬にいくつかのクレマチスを手に入れて、少し大きめの鉢に植え替えてあります。まだちいさな苗なので花を楽しめるのは来年になりそうです。今年はできるだけ根を大きく育てられるよう、枯らさずに育てることが目標です。

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よくみると、枝の節々にちいさな緑のぽつぽつがみえます。根本の土をそっとどかしてみると、どの鉢も新芽が生えてきています。

バラはピンク系の花が多いので、クレマチスは白や紫の苗を揃えてみました。青の苗も欲しかったけれど残念ながら売れきれていて手に入れそびれたので、今年は時期を逃さないようにしたいと思っています。

2月初旬の庭

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上の写真は冬の間ずっと咲き続けてくれているミニバラのほほえみです。つるブルームーンを地植えにしたとき、一緒に足元に植えこみました。
昨年は鉢植えでしたがやはり冬の間花をつけ続けていました。それで冬剪定せずに春をむかえ、花後に株を切り詰めました。それから夏まであまり蕾があがってこず、晩秋になってようやくまた咲くようになりました。花つきが悪かったのは冬剪定しなかったからでしょうか。今年はほかのバラと同じように剪定して、春から秋の生育状況を観察してみたいと思います。

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ピエールドロンサールの足元に植えているフレンチラベンダーは、秋から絶え間なく咲き続けてくれています。

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コスモスは種から育てて2年目の冬にやっと花が咲きだしました。なかなかの暴れん坊で、あちこちに匍匐し、私の小さな庭ではうまく収まってくれません。コンパクトに咲かせるにはどうしたらよいでしょうか。花が終わったら適当に切り戻してみて、うまくゆかなかったらこれでおしまいにしてしまうかもしれません。

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バラアーチのハンギングバスケットにはオキザリスを植えています。秋から蕾が絶えることなく、日があたるとパッと開いて、日がかげると閉じる。おかげで冬の間はほとんど蕾のままでしたが、ようやく日があたようになり、花びらをほころばせてくれています。

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ほかにもキンギョソウやルピナスなどの宿根草がバラの苗間に植えてあります。通販で20株詰め合わせ送料込み2000円。近所のホームセンターよりお買い得だったので、むりくり場所を工面して植え込んでいます。

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ベランダには秋に迎えた今井ナーセリーさんの切り花品種の子供たち。来年花が楽しめるサイズに育成するのが目標です。

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去年台風とコガネムシの幼虫に根っこをやられてしまったロココは、秋に一回り小さい鉢に植え替えたあと、順調に回復してきました。今この時期に葉が開いてしまっていて、枝にめぼしい新芽の予備軍が見えないので、どこを剪定したらよいのか途方に暮れています。

ベランダの整理、コンポストづくりなど

肥料やら農薬やら園芸用品を揃えるようになると、ものが増えてベランダが居心地悪くなってきました。それで園芸用品を整頓するためスチールラックを注文しました。今週中に届くようです。

また、剪定枝や枯れ枝を庭の隅の一角に埋めていましたが、スペースも足りなくなってきたのと、なかなか腐食がすすまないので、いらないゴミ箱の底にドリルで穴をあけて、簡易コンポストをつくってみました。細かく裁断した枝と、庭の土、それに土にえひめAもどきの培養液を入れて生分解がしやすい環境を作ったつもりです。かなり適当ですがコンポストとして、うまく機能するでしょうか。こちらも経過観察を楽しもうと思います。

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暖冬の東京、2020年はどんな一年に

今年の東京は昨年末に続き暖かい日が続き、今週ようやく氷点下を切った日が1日だけありました。

2月第二週の週末も先週に引き続き晴れ。
私の庭は、12月から1月の2か月間ほとんど日が差しません。1月中旬くらいからベランダ、そして庭の一部に日が当たりはじめ、2月に入るとようやく庭全体に日が差す時間帯がでてくる程度です。だんだん日当たりが良くなってくるのが嬉しくて、庭にいる時間も自然と長くなります。

世間では、中国武漢で流行したコロナウィルスが騒がれています。中国からの旅行客が激減し、春節が延長された影響で中国製の商品の輸入が止まるなど仕事上でも影響がでてきそうです。東京オリンピック開催まであと半年、無事大会を迎えることができるでしょうか。

わが家の庭の記録と一緒に今年一年のできごとも、折々残していけたらと思います。

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