泣かないちゃつみ
ちゃつみ小学生
とてもよく泣きよく笑う子だった
小5の時に好きな子が被ってしまった女子に呼び出され好きな男子の前で「ちゃつちゃんと私どっちが好き」と思わぬ形で私が好きだって事を男子に告白されてしまい、悔しいのと恥ずかしさで悔しくて泣いた。
「同情?泣けばいいと思ってんの」
みたいなことを言われスーッと
涙がひいていくのを感じた。
この日から私は人前で泣かなくなった
好きな人とお別れしても、友達と喧嘩しても人前では泣かず歯を食いしばり目を見開き世にも恐ろしい顔をしながら帰宅。
家に入った瞬間オイオイと泣いていた…
そんなちゃつみに彼氏ができても
1人で大丈夫だよね
ちゃつは強いね
俺はいらないよね
泣かない女は別れを告げられても
うん!平気とか言ってしまう
可愛げのない人になってしまった。
のちにお付き合いした彼は私にはもったいない
優しい楽しい人で、涙とは無縁の恋愛をしていた。それでも一緒にいると喧嘩したり我慢していたり色々あって泣きたくなる時もあった。
ねぇ、ちゃつは泣かないの?泣けないの?
と言われたことがあった。
なんでこんなことを言われたのか記憶にない
でもそう言われたのは覚えてる。
「泣かない」と返事をしたら
手をぐっと持ってずっと分かってたと言われた。
もう何年分もの涙がドバドバ流れ溢れ出し
泣きたい時は泣けばよかったのに…って(涙)
5年生からずっとガマンしてきたことを話すと大爆笑。
彼に出会わなければ私はまだ
泣かない女でいたかもしれない…
泣けない女になっていたかもしれない。
ありのまんまを見てくれた人
ありのまんまを好きでいてくれた人
自然体でいられる心地よさを取り戻してくれた人
これが旦那と言いたいけど違うんです。
だけど偶然に出会うことがあり今はよきよき友人
あの頃の話はすることはないしお互い家族があるので子供がどうだとかこうだとか(笑)
でも彼にはとっても感謝している
今の私があるがまま恥ずかしげもなく過ごせているのは彼のおかげなのは間違いない
小5のあの時のたった一言が自分を縛り付け
自分を押し殺して生きていくことになるなんて
言葉って怖いね
でも優しいね
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