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普通のOLから、チャットレディに転職しました。

2013年、私はアルバイトを探していました。

当時は新卒で入社した会社に勤める普通のOLで、月の手取りは残業代を含めて手取り25万円ちょっと。

自慢じゃないけどそこそこ名の知れた大企業の総合職だったし、収入も社会人としての肩書も申し分ない。

だけど、しょーもない理由のためにお金が必要で「あと5万円、欲を言えば10万円くらい稼げたらいいな」とか考えながら、ネットの求人を眺めていました。

なぜなら私は節約が苦手だからです。

節約できないのなら、足りない分を増やすしかありません。

無い物は働いて増やせばいいのです。

副業禁止だけど、まぁ法律違反ではないし逮捕はされない。せいぜい厳重注意かクビになるかくらいなものだと考えていました。

そこで見つけたのが『チャットレディ』という職業です。

求人ページに書かれていたのは

・お客様とネット越しにお喋りするだけの簡単なお仕事です。

・24時間いつでも好きな時に好きなだけ働けます。

・月収100万円も夢じゃない?!

短時間・高収入・直接会わない・連絡先も交換しなくていい・顔出しも声出しも必須ではない・ノルマもない・・・。

半信半疑で恐る恐る求人に応募をして、それから約1週間後にはチャットレディとしてデビューしました。

最初は週2日くらいだったかなぁ・・・昼の本業が終わった後にチャットルームに通って働きました。

しかし1か月もするとほとんど毎日のようにチャットをするようになり、毎日睡眠時間は2~3時間。

常に眠くて生活に支障出まくりだったけれど「寝る時間を削ってでも、もっとチャットがしたい!」と思うようになってしまったんです。

その理由は、収入がよかったからだけではありません。

単純に、楽しかったんです。

夜な夜なライブチャットで出会う人達とコミュニケーションをとるのは、自分であって、自分でないような、不思議な感覚。

知り合いだけど、知り合いじゃない。

お客様との、そんな不思議な距離感が私にはとても心地よくて、いつしか私にとってのライブチャットは『素より素になれる場所』になりました。

そんな生活を続けて、約3年。

私がやりたい仕事は、私が極めたい仕事は、本当はチャットレディなんじゃないかな?

なーんてことに、うっかり気づいちゃった。

そんなわけで、その後チャットの収入が安定するのを見計らって会社を辞め、チャットレディに転職しました。

『チャットレディ』と言えば、今でも少し怪しい職業と思われます。

どうせ客はみんなエロ目的なんでしょ?

チャットレディって、男の性欲を満たす職業でしょ?

どうせ男を騙して色恋営業で儲けてるんでしょ?

もう、嫌になっちゃうくらい偏見だらけ。

だけど実際にやってみれば、コミュニケーション能力を高めることができて、女性としてきれいにもなれる、おまけにお金まで稼げる。

お客様だって、みんながみんなエロ目的じゃないし、みんながみんな出会い厨じゃない。

全然怪しくないんです、本当は。

「怪しくないという事実」が見えにくいだけ。

私が今見ているライブチャットの世界は、想像していた淫乱で怪しく怖い世界とはかけ離れています。

尊敬できる素敵な常連様をはじめとした、素敵なお客様たち。

女性として憧れる、素敵な同業者様たち。

もちろん嫌な事や辛い事だって無いわけではないけれど、普通の社会で普通のOLとして生きるよりも、私はチャットレディとして生きている今の方が楽しいです。

普通のOLからチャットレディに転職するだなんて、必死で就活をしていた頃も、副業を始めた当時も想像もしていませんでした。

だけど今は職業を聞かれた時、はっきり言うことにしています。

私の職業はチャットレディです」と。

そんな私が見ているライブチャットの世界を、これからこっそりお話しますね。

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