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【南大沢土木構造物めぐり】No.39 南大沢・多摩ニュータウン橋コレクション⑥下柚木三丁目地区を歩く

多摩ニュータウンの南大沢周辺の橋をなるべく抜けが無くすべて紹介しようとしており、そのシリーズも5回目。このシリーズ以外の記事で紹介した橋も含めると、かなりたくさん紹介したつもりですが、まだまだ紹介しきれていないです。それほどこの地域には歩道橋や立体交差の橋があるのだということを改めて実感できると思います。今回は下柚木地区、とりわけニュータウンの遊歩道や団地の広がる三丁目地区を中心に紹介します。

【下柚木地区とは】
下柚木地区とは、南大沢駅の北側、東京都立大学のキャンパスがある丘を越えた先に主に広がる地域です。ニュータウンの団地が広がる三丁目、大栗川周辺の住宅地がある二丁目、そして野猿街道沿いなどに広がる「下柚木地区」(一丁目という名前があえて付いていない)からなっています。
余談ですが、隣の「上柚木」、さらに隣の「鑓水」地区も、あえて「一丁目」という名前はついていません。昔からの営みが残る地区に敬意を表してこういう地名のつけ方になったのでしょうか。大変興味深いです。ちなみに「南大沢」「別所」地区は、「一丁目」がありますが、「堀之内」地区は「一丁目」がありません。昔の地名から変わった新しい地区ですが、地名のつけ方にも流儀があるようです。

少し話がそれましたが、橋の紹介をしましょう。

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【①遊歩道を跨ぐ、華やかな道路橋】~柳沢橋~
最初にご紹介するのは、柳沢橋。都立大学を掘割で抜けた遊歩道の上を跨ぐ道路橋です。隣接する柳沢池公園を意識してか、また下柚木地区へのメインルートとなる歩道を跨ぐからか、どことなく華やかな感じがする橋です。

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【柳沢橋 1989年2月 東京都建造 上部工:富士ピーエス(株)
 下部工 1988年3月 永光建設株式会社】

【②柳沢池の下流に架かる歩道橋】~柳沢池歩道橋~
次に紹介するのは、柳沢池公園付近から、東西方向、上柚木公園の方向に向かう遊歩道に架かる柳沢池歩道橋です。この辺りは緑も深く、昼間に散歩するのには非常に楽しい気分になれる場所です。

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【③柳沢池歩道橋と兄弟橋】~馬具沢歩道橋~
次は、柳沢池歩道橋と同じ交差点の南北方向に架かる歩道橋です。道路の幅が少し狭いからか、柳沢池歩道橋よりも若干橋長が短いですが、高欄のデザインもほぼ同じ。「兄弟橋」と言っても良いでしょう。

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【④大学のキャンパス内の橋】~東京都立大学の橋~

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上の写真、2つの橋が見えますが、どちらも東京都立大学のキャンパス内の橋です。キャンパスを突っ切るように下柚木地区に向かう遊歩道が通っているので、上に橋が架かっています。
高いほうの橋を上から見たいのですが、残念ながら今は関係者以外立ち入り禁止になっているので、入れない場所です。仕方が無いので、GoogleMapで見てみると、こんな感じです。ドラマ等でもおなじみの美しいキャンパス。地元民にとっては美味しい学食や「みやこ祭」という学祭でおなじみです。再び往来できる日が楽しみです。

都立大のキャンパスは、東西に長く、丘の上をつなぐ形で広がっています。東の端のほうにももう一つ歩道橋があります。この写真は富士見台公園内から撮影しているので、少し離れていますが、こちらは鋼橋のようです。

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【⑤富士見台公園の近くにある曲線橋】~新富士見橋~
新富士見橋は、富士見台公園の前を走る道路と、丘を上下する道路が立体交差する道路橋です。この橋、カーブした中に設置されているので、下から見るとなかなか複雑な形状をしていることがわかります。

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【1989年3月 東京都建造 下部施工:東海興業株式会社】

【終わりに】
下柚木三丁目地区は、丘の上の緑が生い茂った中に団地が建っている場所です。富士見台公園は、広い芝生広場が心地よく、頂上にある展望台からは周辺の山並みが見渡せる場所です。東京都立大学のキャンパスが隣接しており、地区内の下柚木小学校は学校林を持っているなど、特色ある街です。柳沢池公園も、昔ながらの谷戸の池が保全されています。起伏に富んだ場所なので、歩道橋や道路橋、キャンパス内の橋が見られる場所です。ふらり散歩するには楽しい場所がある場所です。

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