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君といっしょに、育児のダンドリを。(ピクミン4)

寝る前に、妻と『ピクミン4』を進めている。本作のすばらしい点はたくさんあるけれど、協力プレイもそのひとつだ。小石のエンゴ射撃だけでもそこそこ強力だし、アイテムのサポートもじつにありがたい。しっかり援護している実感が得られる作り。いいバランスだなあ。

「まず道を作ったら?」「オッチンに運ばせるのはもったいなくない?」「すぐピピーってして!」ダンドリに関しても、わいわい話しながら進めている。とてもとても楽しい。

もうそろそろ終わろうか。そう思っていた24時過ぎ、2階からムスメの声がした。最近は寝つきがいいから、夜に起きるのはめずらしい。見に行ってみると、何か月ぶりかのおねしょをしていた。おおー、こりゃまた、なかなかの量だ。子供なんだからおねしょをするのはしょうがないし、むしろいい思い出になる、とさえ思っている。なにせ、私は小学生になっても治らなかったのだ。こんなことで怒ったりはしない。

ただ、考えなくてはならないのは、僕らが共働きの夫婦であり、明日も仕事があるということだ。睡眠時間をできるだけ確保したい。急がねば。ふたりのダンドリバトルが始まった。

私が、1階に降りて浴室乾燥が終わった洗濯物をこむ。妻が、濡れたマットカバーとシーツをはがして1階に運ぶ。
私が、洗濯機の中にあるタオルを回収しながら畳む。妻が、ムスメをお風呂に連れていき、シャワーできれいにする。
私が、マットカバーと古いパジャマを洗濯機にかける。妻が、ムスメを新しいパジャマに着替えさせ、お茶を飲ませる。
私が、2階に上がり、お客様用のふとんを敷く。妻が、ムスメとともに2階に上がり、寝かしつける。
洗濯が終わったら、ふたりで浴室に洗濯物を干す。浴室乾燥をONにする。
最後にシーツを洗濯機に入れて、洗濯と乾燥をスタート。おしまい!

一方に押しつけるでもなく、眠いよとグチをこぼすでもなく、お互いの最適なフローを理解してキビキビと動く。言葉を交わさずにここまで連携できたのは、直前まで『ピクミン4』をプレイしていたからだろう。ぼくらの深夜のダンドリバトルは、まさにパーフェクトだった。

翌朝、ごはんを食べながら、ムスメは「またピクミンやって!」とせがむ。オッチンがお気に入りなのだ。ゆうべ、おねしょのダンドリは済ませたからなあ。そうぼやくと、洗面台にいる妻がふっと笑うのが見えた。

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