みかみともみ

千葉県生まれ。 高校時代に文芸部に所属し、創作活動を始める。 現代詩から短歌へと表現方…

みかみともみ

千葉県生まれ。 高校時代に文芸部に所属し、創作活動を始める。 現代詩から短歌へと表現方法を変え、現在は小説や短歌を執筆。 著書に『オシロイバナの香り』『冬の始まり』(共に文芸社で旧姓 斉藤友美で出版)がある。

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短歌 「夫婦は修行」

好きな人と結婚してもヤなことはだいたいされる夫婦は修行 テレビの音聞きながら君は寝たいんだ 私は無音じゃないと寝れない こんなにも教えられてることごとく君と私が違うってこと 「かっかけて」すくってとってという意味よ 君に通じぬ方言が出る 遠慮せずリクエストするようになり嬉しいけれど、「えっ!? またフライ!?」 君は嫌い私は食べたいこのりんご 作ってやるぜりんご煮ってやつを! 語尾に「ぜ」をつけてさらには倒置法! 浜田省吾に影響受けて せっかちの君にトロ美がくっ

    • 短歌 「バレンタイン」

      お菓子屋の戦略だって利用するバレンタインを賢く使おう 馴れ合いでは見えないものを可視化するバレンタインのクッキー効果 「チョコよりもクッキーが好き」付き合って最初に知った君の好みだ こづかいを取っておいたよCDとクッキーの分二月生まれくん 今の子はバレンタインに告白をしないのかなあ私は古い? 花束を買わない君はわかってる私の場合は花よりだんご 海老で鯛を釣るのは案外難しいホワイトデーはたぶんケーキだ プレゼント交換やめてもいいかなと結婚九年目主婦のこづかい

      • 雑誌に短歌が載りました

        『短歌研究』2月号の短歌研究詠草に、短歌が5首載りました! なんと、特選をいただきました!! めちゃくちゃ嬉しい! よかったら、書店でのぞいて見てください!

        • 短歌 「生命力」

          最近のびっくりニュース アスファルトの隙間に生えた苺なってた! 田舎でも近代化したコンビニの防犯カメラの上にツバメの巣 波を打つ青田の稲の根元のほうジャンボタニシの卵が赤い プランタのトマトの枝にアマガエル一匹ちょこんと住み着いている 緑深く空のはしっこ切り取って浸食しながら伸び上がりゆく どこにでもある雑草のどこにでも適応してる生命力!

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        短歌 「夫婦は修行」

          短歌 「千葉県での君との暮らし」

          ~旅する日本語に捧ぐ~ お互いに相手を制御していると思い込んでる已己巳己夫婦 歳暮れて正月料理の作り置き買い出しをしてやっと弥立つ 君の好きな海鮮シチューハンバーグ君の笑顔で今日が色節 生一本ドラクエタクトに打ち込んでうつむく君を私は見てる 家事終えて車で海まで二十分コーヒー片手に気散じの旅 催花雨が降るころバイクを修理して花見に行こう二人乗りして 結婚して八年たったお互いにだいたいわかる袖摺れの仲 ほとんどを話し合いにて決めるからケンカにならない寧静の日々

          短歌 「千葉県での君との暮らし」

          雑誌に短歌が載りました

          『短歌研究』11月号の短歌研究詠草に、短歌が二首載りました! めちゃくちゃ嬉しい! 興味のある方は、よかったら、本屋さんでのぞいて見てください。

          雑誌に短歌が載りました

          寧静(ねいせい)の祈り

          千葉県の片田舎で、ひきこもり生活をして三年になる。 いつものように家にこもって生活していても、目や耳に飛び込んでくる。 この世界が、コロナで傾きかけてる、ってこと。 コロナは怖いけど、 でも、 コロナは気づかせてくれた。 家族と外食したり、 友達とお出かけしたりできる日々が、 当たり前じゃなく、有り難いものだ、ってことに。 世界中の人が、 日が照ることに感謝して、 雨が降ることに感謝して、 空気があることに感謝する。 花を咲かせ、 作物を実らせることに心を砕く。 心

          寧静(ねいせい)の祈り

          催花雨(さいかう)に打たれて

          「私のことを思ってくれるなら、お前ならできる、って、応援してよ!」  舞は思わず、母に声を荒げた。 「そんなこと言ったって、ダンサーなんて、心配だから」  母はいつも、二言目には、心配だから、と言う。舞はそれが嫌だった。 「そんなに心配されるほど、私はダメじゃない!」  舞はそう、母に言い放って、家を飛び出した。  二月の終わりでも、千葉県の外房では、さほど寒くなった。制服のまま、コートも着ずに、舞は海まで走った。  舞は走った勢いのまま、砂浜に駆け下りて叫んだ。 「お母さん

          催花雨(さいかう)に打たれて

          短歌 「恋する気持ち」

          君のいる休日と君のいない昼こんなに違う長さが違う ルーティンの犬の散歩も君がいる土日は景色が違って見える 汗拭う手のひら少し筋張って君を男と思う瞬間 仕事する君をかいまみて惚れ直す働く男はかっこいいのだ 一目惚れしたときのまま十年間恋する気持ちでダンナを見てる

          短歌 「恋する気持ち」

          短歌 「主婦天国」2

          休みたい日は弁当を買っちゃうよ 作らず食べれるいい時代だね ハンバーグと言い切れなくて謎肉というよこの肉そぼろになるかも 力作ができたよ君も気に入ったキーマカレーを二日続けて

          短歌 「主婦天国」2

          短歌 「犬のいる毎日3」

          共に暮らすペットは家族 茶太郎と黒太という名の柴犬二匹 茶太郎は君がなでるとしっぽ振る 私はちょっとやきもちをやく 柴犬のかわいいところ電柱をくんくんしてる鼻の振動 柴犬が前足で目をこするしぐさキュンキュンしちゃうたまらんかわいい 歩いてる大汗かいて歩いてる真夏の散歩愛犬のため

          短歌 「犬のいる毎日3」

          紹介短歌 「note見て」

          いい歌を見つけて何度も読み返す感動したり感激したり note見ておいしくできたよラタトゥイユ ケイチェルおじさんホントありがと!

          紹介短歌 「note見て」

          短歌 「散歩」

          あの人は白いロングのスカートと麦わら帽子で収穫してる 朝露に草原(くさはら)が白く煙ってる日の出のころに花開く音

          短歌 「散歩」

          夢が覚め今日から仕事もうすでに次の連休チェックしている

          夢が覚め今日から仕事もうすでに次の連休チェックしている

          夏休み3

          君とふたり平日できないことをするお盆休みはドラクエ三昧

          夏休み2

          寝転んでマスカットのアイスバーほおばり夏を満喫してる