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【介護スキル】観察力


こんばんは。

ミニマム介護士 chata です。



今日は介護士として働く上で、とても重要な〝観察力″についてお話したいと思います。

観察とは       (goo辞書より引用)
1 物事の状態や変化を客観的に注意深く見ること。「動物の生態を観察する」「観察力」
2 《「かんざつ」とも》仏語。智慧によって対象を正しく見極めること。

◎介護士の観察力はなぜ必要なのか?


高齢者の病気は感覚機能の低下や、認知機能の低下などから自覚がない事が多いです。
また一般的に発熱や咳・痰など症状が出るはずの病気(例えば肺炎など)でも、高齢者の場合症状が出ないこともあります。

(病気だけでなく、居室の環境や家族・施設入居者との関係、精神状態など観察のポイントは多岐にわたります。)

そんな時に介護士が
「最近、食事の量が減っている」「モノをよく落とす」「夜中にトイレに行く回数が増えてる」「つまずいているのをよく見かける」
など、ちょっとした違和感に気づくことで


①転倒や誤嚥などの事故を未然に防ぐことができる
②病気の早期発見、早期治療につながる
③入居者の生活をより良くする方法が見つかる


ことが出来ます。



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実際に、わたしが経験した②につながった時のことですが

いつも食べこぼしなどなく、お箸でキレイに食事を召し上がるA様がいらっしゃいました。

ある日の朝食中、A様が何度もお箸を落とされる様子を見かけます。「おかしいな」と思いながら食事のお手伝いをし、朝食を終え居室に戻ろうと廊下を歩かれるA様。

その姿を見てみるといつもは問題なく真っ直ぐ歩行できているのに、その時は壁にぶつかりそうなほど斜めに歩かれていました。

ちょうど看護師が出勤したため、すぐに状況を報告。

急きょ医療機関を受診する運びになり、脳梗塞の前兆「一過性脳虚血発作」(TIA)だったと判明しました。


普段のA様を見ていてよかった。そして看護師にすぐ報告して本当によかった、と思う出来事でした。


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観察力はすぐに身につけられるものではありません。

なぜなら普段のその人を知らなければ、違和感に気づくことはできないですよね。

まずは入居者一人ひとりの普段の言動や習慣・傾向などをよく観察し、普段のその人を知っておく。

そしてちょっとした違和感に気づいた時は自分ひとりではなく、スタッフみんなで情報共有するということが大切です。


一緒に観察力を身につけ、よりよい介護をしていきましょう^^





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