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「なんかやる気出ない」って日こそ、手打ちうどんのすゝめ
ここ最近の私といえば、朝夫を見送り、猫のトイレ掃除をし水を換え餌をやる。ソファで二度寝をする。生産性のない毎日を送っている。
日中はいつも眠くて、うとうとしてはハッとして「寝ちゃダメ寝ちゃダメ」と思いながら寝るせいで、変な夢を見て目が覚める。
昼間に細々と眠っているせいか、夜もよく眠れずに深夜に目を覚ます。そのせいで日中睡魔に襲われ、寝たくないのに寝てしまってまた夜眠れない。なんとも悪循環である。
寝不足のせいか、やる気も起きない。私のやる気スイッチはどこにあるのか。
だがやる気というのはあとからついてくるものだそうで、これを作業興奮というらしい。体が動けば、連動してやる気スイッチも押されるんだそうだ。
これなら私も自身のスイッチを探す必要はない。
ならば行動してみようじゃないか。
ということで、手打ちうどんを作る。
讃岐ももちろん好きなのだが、今私が食べたいのは、コシというよりは、がっしりむっちりゴワゴワした、食べ応えのある太いうどん。いわゆる武蔵野うどん的なものである。
水100mlに塩10gを溶かしておく。
強力粉と薄力粉を125gずつ、合計250g。こうすれば中力粉になる。
粉に水を入れて混ぜる。最初はボソボソだが、少しこねれば大体まとまる。この時、表面が荒れていても、後々こねたり踏んだりすれば綺麗になってくれるから、気にしなくてもいい。
ジッパー付きの袋に入れて少し休ませたら、袋を二重にして足で踏んでいく。平になったら折りたたんで踏む、というのを何度か繰り返す。
するともっちりつるっと、いい感じの生地が出来上がる。丸めて、今度は1時間休ませる。
なるほど、なんだか動く気になってきたので、休ませている間、掃除でもしてみることにする。
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1時間経ったら、打ち粉をして伸ばして切って、茹でるだけ。
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とりあえず、13分茹でてみた。茹でると膨らむから、大きな鍋で。
茹で上がったら流水でぬめりをとって、氷水でしっかりしめる。
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つゆは武蔵野うどん定番の肉汁に。めんつゆを少し濃いめに希釈したら、酒とみりん、豚肉とネギを入れて煮れば完成。私的に少し甘めにすると美味しい。
茹でている時から思っていたが、かなり太い。が、これはこれで食べ応えがあって良い。13分茹でてもしっかりかための噛み心地。まさに、がっしりしたうどん。すすると不規則なねじれが大暴れして、つゆが飛ぶ。
美味しかった。家にある材料かつ、思い立ったらすぐできる。うどんの良いところだ。
それにしても、少し食べすぎたかもしれないな。
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汗をかきながらうどんを踏んでいる私を見つめる猫。
きっと「何やってんだコイツは…」と思っている。