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《EURO2024》決勝トーナメント 準々決勝 スペインvsドイツ(2024/7/6JST1:00)

※今回の観戦記をポストするにあたり以下のツールおよび動画を参考としました。最初に記しておきます。

・ワールドカップのデータベース(代表選手情報等)
ワールドカップのデータベース【WorldCup's world】 (sur.ly)

・サッカーの箱(フォーメーション作成ツール)
アイコン1チーム版フォーメーション図作成|サッカーの箱 (footballbox.club)

・サッカー星取表の作り方(グループリーグ星取表作成ツール)
【Excel】サッカー星取表の作り方|簡単かつシンプルで試合結果を自動表示 - Excel Starter Kit (excel-starter-kit.com)

・WOWOWハイライト映像
・その他海外サッカー関連配信サイト


ちゃあの試合前予想

スペイン3-1ドイツ
スペインは強い。ドイツも強いがスペインも強い。前線、中盤、ディフェンスとそれぞれわずかながら戦力差が生じている印象。

先発フォーメーション

スペイン代表

ラウンド16と同じ顔ぶれ。戦力が充実しケガ人がいないことの象徴。ここにきて私の中でフランスに次ぐ優勝候補2番手。左SBマルク・ククレジャ(チェルシー)がこのスペイン代表にしっかりフィットしているのが大きい。

ドイツ代表

先発メンバーをいじってきたドイツ代表ナーゲルスマン監督。グループリーグから左SBマクシミリアン・ミッテルシュテット(シュツットガルト)や2列目のフロリアン・ヴィルツ(バイヤー・レバークーゼン)を先発起用しなくなった。この先発メンバー起用の違いはズバリ、スペインとの戦力差があるとのちゃあの認識である。

前半

まずは鄭大世さんの解説内容が声も含めて聴きやすくて素晴らしい。まずは開始早々スペインのペドリ(バルセロナ)がドイツのトニ・クロース(レアル・マドリー)と激しく交錯し負傷による交替となってしまう。鄭大世さんはこのときペドリのレガースの低い位置であることをニッチに指摘。ここでダニ・オルモ(ライプツィヒ)が入る。ペドリ残念。両チームともモチベーションの高さが感じられる。ドイツも両サイドから中心のカイ・ハヴァーツ(アーセナル)に合わせるクロスの質も高いし、得点の匂いも充分感じられる。スペインは両翼の若手、右ラミン・ヤマル(バルセロナ)と左ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)がドイツ陣内で再三の仕掛けを見せる。得点の匂いまでもう少し。スペインはアクシデントによる途中交替のダニ・オルモが前半時計が進むにつれてゲームに馴染んできた。

後半

両チームとも後半開始から選手を変えてくる。一番盛り上がっているのは実況席。ドイツはロベルト・アンドリッヒ&フロリアン・ヴィルツ(バイヤー・レバークーゼン)を中盤に投入。しかし先制したのはスペイン。右サイドでドイツを脅かすラミン・ヤマルがドイツのバックラインをじっくり見定めてカットインも前線のパスもできる位置に侵入し、中央マイナス気味にラストパス、これを2列目から飛び込んだダニ・オルモが合わせてスペイン先制。その前にラミン・ヤマルは前線のアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリー)に股抜きのラストパスを通していたのが伏線になったか?

51分スペイン1-0ドイツ(ダニ・オルモ)

試合のボルテージが増してくる。あたりも激しい。ドイツは失点してすぐにまた選手交替。前線にはニコラス・フュルクルク(ボルシア・ドルトムント)が入る。このドイツの動きに対応するかのように今度はスペインが選手交替。選手交替が選手交替を生む。ただその選手交替による明確なシステムの変更はなさそうだ。とにかく両チームとも前線まで運べてボールキープの巧い選手が多いし、またバイタルエリアで細かいパス交換もできるので緊張感のあるプレーが続く。それは後半の時間が進み選手の疲労がたまっているんだろうけどプレーの質は落ちない。遂に残り2分。クロースから広い視野でこの時間帯でもサイドチェンジのパスが通るのは素晴らしい。中央混戦となりヴィルツが最前線から戻ってボールを回収してまた最前線にすぐ戻ったのが良かった。途中交替、左のミッテルシュテットから逆サイドのヨズア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン)へゴール前を横切るクロス、これをキミッヒが捨て身のヘッドで折り返しヴィルツが反応してゴール!ドイツ同点に追いつく!

88分スペイン1-1ドイツ(ヴィルツ)

この場面でゴール前で緊張せずにフィニッシュするヴィルツを褒めたたえる元FWの鄭大世さん。そして試合は延長戦へ。

延長戦

試合巧者はスペインだった。延長戦も時間が進んでPK戦になろうかというときに、どうしても120分で決着をつけたかったのはスペインだろう。残り時間3分というところで観客席を埋め尽くすドイツサポーターは歓喜の雄たけびをあげている。よく同点に追いついてこのまま健闘しているなという思いなのだろう。しかしスペインは試合巧者だった。ずっと右サイドで崩しを図っていたがダニエル・カルバハル(レアル・マドリー)が狭い右サイドから中央へボールを展開させたのが良かった。ククレジャ→ダニ・オルモと左サイドへ逆へと展開しそこから中央へクロス。後ろから飛び込んだ途中交替のミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)が角度をつけたアクロバティックな体勢から身体をひねりながらのヘディングでスペイン勝ち越し!2-1!!

119分スペイン2-1ドイツ(ミケル・メリーノ)

最後の最後、ドイツの一か八かの攻撃もフュルクルクのシュートは枠を捕らえきれず!!

試合後の反応

スペインは120分の死闘を制したけれどもケガ人や累積警告で準決勝のメンバーがいない。勝ち越した後にカルバハルが確信犯的に累積2枚目の警告をもらって次戦出場停止はとても痛い。

ちゃあの試合後感想

両チームともに強かった。いわゆる対日本黒星ダービーだったが内容は素晴らしいゲームだった。ドイツに比べれたらちょっとだけスペインの方がこれ以降も見てみたいチームだったな、とただそれだけである。

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