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《EURO2024》決勝トーナメントラウンド16 スイスvsイタリア(2024/6/30JST1:00)

※今回の観戦記をポストするにあたり以下のツールおよび動画を参考としました。最初に記しておきます。

・ワールドカップのデータベース(代表選手情報等)
ワールドカップのデータベース【WorldCup's world】 (sur.ly)

・サッカーの箱(フォーメーション作成ツール)
アイコン1チーム版フォーメーション図作成|サッカーの箱 (footballbox.club)

・サッカー星取表の作り方(グループリーグ星取表作成ツール)
【Excel】サッカー星取表の作り方|簡単かつシンプルで試合結果を自動表示 - Excel Starter Kit (excel-starter-kit.com)

・WOWOWハイライト映像
・その他海外サッカー関連配信サイト


ちゃあの試合前予想

スイス0-2イタリア
前回覇者のイタリアがノックアウトステージ初戦に登場する。ここを勝てば次の相手はどうせ調子の上がらないイングランドだ。準決勝までの見通しは立てられそうだ。FW陣の得点が少ないので前線の選手が奮起すれば道は開ける。初戦も5分で立て続けに2得点挙げたではないか!

先発フォーメーション

スイス代表

3バックを採用しているチームの中では最も機能しているように見えるスイス。中央のマヌエル・アカンジ(マンチェスター・シティ)が本当に高い壁で相手チームの並みのクロスを全部排除してしまう。それとスイス最大の発見は中盤のミシェル・エービシェル(ボローニャ)だ。ボール回収能力に長け、スピードもあり、視野が広い。あとは前線だ。FWブレール・エンボロ(ASモナコ)の動きがなんか重くてドスドスしている鈍さが大会も進んでそろそろ解消されたらい~んじゃない?

イタリア代表

決勝トーナメント進出の立役者の一人であるリッカルド・カラフィオーリ(ボローニャ)が累積警告で出場停止のためメンバーの入れ替えがあるのはわかるが、何故にジョルジーニョ(アーセナル)がいない??ニコロー・バレッラ(インテル)をアンカーに据えるのか?ブライアン・クリスタンテ(ASローマ)が前か?それともダブルボランチか??バレッラ後ろ&クリスタンテ前の縦関係は機能しないと、予選リーグ解説時にて日本で林陵平さんもお話しされていたではないか??

前半

驚いた。タイミングにもよるけどイタリアは4-1-4-1みたいな陣形でボランチの1のところをニコロー・ファジョーリ(ユベントス)が担当しているように見えた。スイスの前線3枚、特にエンボロが最前線に張っているときに新たにスイスが1枚2列目から上がってくるとファジョーリの担当カバー領域は横に広がりすぎて手に負えない。テレビ画面で観ると芝生の濃淡がくっきり分かれているあの色の薄い部分を右端から左端まで、1人で3人を面倒見ている雰囲気。バレッラやクリスタンテが下りてくる前にスイスに両サイドを使われ、簡単にワンタッチで折り返され、目の動きと体の動き間に合わないまま自陣ゴール前まで侵入される後手を踏む。スイスの先制点もイタリア守備陣の不調を突いたものだ。最後方のアカンジから最前線のエンボロに縦が通ると右サイドからダン・エンドイェ(ボローニャ)が左サイドへ何の妨害も受けずに左サイドへ侵入。その左サイドにてルーベン・ヴァルガス(アウグスブルク)との数的優位を作られてしまったイタリアは修正ができないまま自陣右サイドに広大なスペースを与えてしまい、2列目から中央に飛び込んできたレモ・フロイラー(ボローニャ)に決められてしまい1-0。

37分スイス1-0イタリア(フロイラー)

まぁしかしイタリアは自陣でスイスにボールを回されて、アナウンサーはボールをパスしているスイスの選手名しか口にしない。まぁしかしここまでなんとボローニャ所属の選手たちが多く登場することか!!

後半

今大会初先発起用の左WGステファン・エル・シャーラウィ(ASローマ)は機能しないまま後半開始からマッティア・ザッカーニ(ラツィオ)が投入される。アナウンサーに救世主と紹介された選手だ。イタリアの心意気はわかったがこれが裏目にでてしまう。キックオフ時にイタリアはGKとCB以外の8人をセンターラインに集めてスイス陣内への侵入を狙った。しかしファジョーリの中途半端な縦パスはグラニト・ジャカ(バイヤー・レバークーゼン)にカットされそのまま自陣右サイド奥深くまで侵入を許す。ここでエービシェル・ヴァルガス・ジャカの3人に数的有利を作られてしまい、先制点献上と同じ守備機能不全に遭遇する。スイスのポジションチェンジに対応できずヴァルガスがカットインで持ち込んでいい角度からゴール!オレはもう右足が振り上げられた瞬間に「入った!」と叫んだもんね。

46分スイス0-2イタリア(ヴァルガス)

前線の選手を変えた直後にいきなりの失点。次にイタリアのルチアーノ・スパレッティ監督が手を打ったのは20分後。そんな簡単に選手交替で局面打開できるイタリアではないからね。その途中交替のマテオ・レテギ(ジェノア)もゴール前いい位置取りにはいたと思うが周りの前線とは波長が合わなかった雰囲気だ。大型CFで期待のジャンルカ・スカマッカ(アタランタ)はクロスのターゲットにもくさびにもならなかった。1回だけポストをかすめたシーンがあったけどあれくらいかな?スパレッティ監督ってどんな試合展開であれ選手交代のタイミングっておんなじだよね??2点差つけられてるんだぞ??ジャカはノッてるね!体の向きを傾けながら相手DFを騙しながらラストパスを送るのはカッコいいね!!もうイタリアはスイスから守り切れるっ!!と試合が終わる前に見くびられてしまった。試合終了。

試合後の反応

やはりチームの心臓ジョルジーニョの不在について納得のいく説明が我々に届いておらず、スパレッティ監督の不可解な采配に疑問が集中している。私はここまでのことを言える資格がないので何とも言えないのだが、選手起用も含め明らかに100%のパフォーマンスを発揮せずに大会を去ることについて投げかける言葉がない。スイスは大チャンスだ。DFリカルド・ロドリゲス(トリノ)は代表でしか活躍しないイメージはあるけど、確実に今大会計算できるプレーヤーとなっている。今日名前の挙がらなかった中盤のファビアン・リーダー(スタッド・レンヌ)も良い出来栄えだった。誰が出ても一定の好パフォーマンスが期待できるのは強い。

ちゃあの試合後感想

決勝トーナメントになり4強はスペイン・フランス・トルコ・イタリアと予想したのだが早速その予想はズッコケてしまった。もう予想なんてするもんじゃないと思うのか、これだから辞められないと思うのかは本人次第。

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