夢中になれるは素晴らしい
5/8から新型コロナウイルスが「5類」に移行したことで、働き方に変化をもたらした。
これまで、ほぼ2日に1回在宅勤務を許されていたので、通勤片道1時間45分の道のりも、何とかやってこれた。
これまでが特別措置だったわけだし、週5で出勤なんて当たり前っちゃ当たり前なので、会社への不満は一切ないが、とにかく不安だった。
いざと言う時は有給を使えばいいのだけど、少しでも早く、今立てているスケジュール通りに有給消化→産休→育休に入りたく、できれば使いたくない。
あと約4週間も出勤すれば、休みに入れるわけだけれど、日に日に大きくなるお腹、痛くなる腰、暑くなる気候。乗り切れるか不安だ。
そんな不安が爆発した昨夜。
きっかけは、夫の「趣味」について。
夫は、とにかく、寝ても醒めてもゴルフ。
ここ数年、ゴルフにハマっている。
私もゴルフはやるのも見るのもそこそこ好きだし、ゴルフを趣味にする職場の先輩方と何度もラウンドに行かせてもらい、お金こそかかるが、とても健全で良い趣味だと思っている。ギャンブルなんかに使うより、よっぽど健康的である。
趣味は、生きがいであるし、何より仕事を頑張るモチベーションにもなる。それを否定・制限するつもりは毛頭無かった。
ゴルフは夫婦の共通の趣味・話題でもあるし、私も無事に出産を終えたら復帰戦をしたい。いつか、家族でラウンドにも行きたい。そんな夢まで持っている。
だから、今は出来ないけど時々練習に付き合ったり、ゴルフショップに着いて行ったり、夫のゴルフ仲間の配信なんかを一緒に聞いたり。とにかく、私なりに理解を示してきた。私が中途半端に関心を示しているせいか、夫はこれに飽き足らず、
「このクラブが欲しいけどどう思う?」
「割安な1人予約で行くより、〇〇さんとラウンド回った方が練習になるかな?」
「プレー費が高いから高速使わない方が良いよね?」
と、会話の9割がゴルフだ。
それに、そんなことは自分で勝手に決めて欲しい。
子どもが産まれて、ますます生活が慌ただしくなっても、こんな質問を私にし続けるのだろうか、ゴルフYouTubeのBGMが爆音で部屋に流れ続けるのだろうか、とにかく不安でしょうがない。
本当はこの不安を思うがままに夫にぶつけたいところであるが、
昨日、お風呂場の排水溝掃除を頼んだ時、文句も言わずに「オッケー👌🏻」と言い、リビングに聞こえるくらいにゴシゴシ、ゴシゴシ、一生懸命に排水溝の網を磨いてくれていた。「これでいいかな〜?」と眼鏡を濡らしながら聞いてくる純粋な姿に、好きなことはやらせてあげたいな。と素直に思えた。
そもそも、夫が趣味について妻の許可を得るという構造はおかしい。
たしかに、あまりにも高額な買い物は相談してくれると助かるが、
我が家は生活費も貯金も、すべて情報を共有していて、今のところ共同運営だ。
その家計状況を理解した上で、どれくらいを趣味に使うかは、自分で判断するべきだと思う。
きっと、今の私に同じくらい夢中になれる趣味があれば、夫の言動もさほど気にならないのだろう。
しかし今は妊娠7ヶ月。
思うように身体を動かせず、日常を送るだけでどっと疲れてしまう。メンタルを保つためのカフェインやアルコールも控えなければならない。
“妊娠によるホルモンバランスの影響″
こう言えば、おそらくこれも一理あるし、一言で片付いて都合がよい。
しかし、しかしだ。
おそらく、出産を終えてもこの葛藤は終わらないと思っている。私が私自身の人生を謳歌出来なければ、隣で何かに夢中になる夫に対し、延々と不満を感じてしまうだろう。解決策は、夫よりも趣味に忙しくなることだと考える。ちょっと行き過ぎた考えにも思うが、そんな夢中になれる何かを私も見つける必要があると思う。
子が生まれるまでに、自分の人生について、親としての自分について、じっくり考えたい。
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