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早くも息子が中学受験したくないと言い始めた

ある学校の過去の面接問題で「最近感動したことは何ですか」というのがあったので、息子ならどう答えるのかなと問いかけてみたところ、答えられずに沈黙・・。本番だったら沈黙だけで時間切れ、終了です。こんな一般的な問いに答えられないのかととても驚きました。葉っぱが黄色くなって綺麗だったでもいいし、川にいた鳥が真っ白でかっこよかったでもいいし、さっき読んだ本の中で何か感動したことがあればそれでもいいし、小さなことでも大きなことでもなんでもいいんだよ?と助言したところ、完全に時間切れのあとにぼそぼそと友達に話すような調子で「ドリトル先生の話に出てくる犬が~、ご主人さまの事件の真相を知ってて~、その犬の言葉がドリトル先生は分かるから~」と言い始めました。何を考えてるんだ・・なんだその口調・・と言いたくなったのをぐっとこらえ、ここは冷静に大人の口調を保ち「面接官の人にちゃんとお話しする口調で、文章は短めに切って、です、でした、ます、ました、で話してみようね」と助言したら、、泣き出しました。。

こんな些細なことで泣く?軟弱すぎます。続けて、「僕もう中学受験やめた」ですって。はあぁ・・。

中学受験しようと言ったのは息子ですが、その動機たるや今の小学校のクラスメイトの中に授業中歩き回ったりして授業がうまく進まなくなる子がいるから同じ中学には行きたくないというのがそもそもだったので、積極的な動機ではなかったんですよね。今の小学校が好きじゃない、とか、学校へ行きたくない、とかそういう「やりたくない」気持ちはあるけれど、これがやりたいから良い学校へ進みたい、という積極的な気持ちがないので、ちょっと何か嫌なことがあると泣いてもうやらないと言うんでしょう。どうしようもない子だなと我が子ながら呆れました。

別に中学受験しないならそれでも構わないですけど、こんな精神的に弱く、自分の目標のために努力するということができないのは問題です。がっかりすると共に、もう少し息子に負荷をかけて人生の辛さみたいなものもわかってもらう必要があるのかもしれないと思いました。何も努力しないで人生過ごしていくことができる人間なんていないこと、嫌だなと思うことを全て避けることはできないこと、一つ選んだらもう一つは選べないこと(授業を妨害するクラスメイトを避けるという選択をしたら、中学受験をしたくないという気持ちの方は選べない)、今まわりにいる私を含めた大人たちは、それなりに努力したり嫌なことをしたりして、今の学歴や職業や生活を手に入れてきたということ、などを一応説明しました。どこまで分かったかは分かりませんが。

同時に湧いてきた気持ちがあります。こんな努力しない子供のためにどこまで犠牲を払って何かをやってあげるのか、という自分の姿勢への疑問です。考えてみると今まで離婚を含め、フランス留学も、今ここに住んでいるのも、この学校を選んだのも、すべて子供のためにやってきました。200%子どものための人生です。それに対して子供に感謝してもらいたいとは思っていませんが、全く何も理解せず3食栄養のある食事を作ってもらい、中学受験のための塾の費用を捻出してもらい、それでいて何のやる気もない子供を見ていると、もう全国で良い学校を探してやろうとしていたのもバカバカしいかもしれないな、むしろ私自身のための人生を模索するために寮のある学校を探そうかな、なんて考えが浮かんできました。

中学受験するしない、については、一回息子がしないと言ったものの、よく考えてから決めるように言ったので、その答えを待って本当にやらないなら地元の中学へ行かせようと思います。それでもいいです。が、今回のことは自分のための人生について考えさせられた、いい機会でもありました。200%子どものために、をやめ、自分の人生を優先してもいいのかもしれません。


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