大切にしていることは何か

今日は、発見があった。

実はちょっとしたことで家族と気まずい空気になってしまった。一晩寝ていれば、お互いにすっかり忘れてしまうようなたわいのないことではあるが、その一瞬には私はとても残念という気持ちと少しの憤りを感じた。普段はその感情をかかえたまま別のことをして気を紛らわせようとしたりするが、今日はちょっとその前に立ち止まって考えることができた。それは自分の感情を見つめたことである。自分は今どんな感情に支配されているのか。その感情はなぜ起きたのか。それを考えてみたのである。

感情が起きるのは個人の価値観と大きく関係していると思う。なぜなら、感情はなんらかの判断によって生じ、その判断は個人の価値観に照らして行われると思うからである。つまり感情が沸き起こっているということは、自分の価値観に照らして何か判断が行われたということだ。自分の価値観というのは大体無意識の中に入っているようで、ほとんど自覚することがない。しかし感情という副産物を発見した時、無意識に価値観が使われていることをなんとか自覚することができたのだ。

今日の発見は「感謝」だった。はじめは自分が「感謝」という感情を大切にしているのかと思ったが、よくよく考えてみたら、自分がいろいろなものに「感謝」しているということ、それらを大切に思っていたということであった。人によって、何に感謝しているかは千差万別だ。だから、自分ではなんともない発言や行動も誰かの感謝しているものを傷つけたりする可能性がある。だから難しい、だからものを言わない、だから人付き合いが嫌だ、ということではない。それはデンマークの体験が教えてくれている。だから対話なのである。

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