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大切にしたことを思い出す

私は文を書くのは好きだ。こうして毎日のように文章を書いているが苦にはならない。しかし文字にするのが得意な分野と不得意な分野があると言うことはだんだんとわかってきた。そのことは今まであまりしてこなかった、自分の観察という経験が教えてくれている。

デンマークのフォルケホイスコーレでは自分のことは自分でする、それは当然のことではあったが、家族のように自分を相当程度理解して助けてくれる人はいないし、トラブルが起きた時にどうしたらいいかと言うことも、日本と同じなのか違うのかすらわからない生活であったので、体調を崩したりしないように自分を厳しく管理する必要があった。

その中で、自分をなるべく客観的に観察すると言うことを学んだのだと思う。というのも、自分が漠然と思って行動していることは周りの誰も理解できないと言う現実があったからだ。当時は自分の体調管理が精一杯だったが、帰国して思い返してみるとこの、自分を観察するということは自分が大切にしているものを客観的に表現するために必要なのだと気がついた。

例えば、今日、具体的に自分は何を大切にしただろうか。妻が作ってくれた食事を美味しいと食べることだった、と気づく。年老いた父親に付き添って買い物をした時間だったと気づく。このように1日を思い返して自分は何を大切にしていたかということを文字にするのは自分の幸福を確かめる一つの手段になる。それはやはりデンマークが教えてくれた多くの中の一つである。

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