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【インターン生Report】成長する、ということ!

福島県白河市にある(一社)未来の準備室にて、2024年9月6日~10月8日までの1か月間、インターンシップをさせて頂いた、林優花こと、ぱやぴです!
この1か月間は、紛れもなく私を成長させてくれた濃ゆ~い時間でした。このままではまともな社会人にはなれない!と院進学を選択し、未来の準備室を探し当てた自分を褒めてやりたいです。

1か月間、ぱやぴにはカフェ業務、うずうずのコーディネーター、高校生伴走をするユースワーカーの主に3つの役割が与えられました。コミュニティ・カフェEMANONの中に一日中居る日もあれば、EMANONを飛び出して仕事や見学をさせて頂いた日もありました。どこに居ても色んな人々に出会って、話をして、刺激を受けることのできる環境でした。

「役割」を通して得たもの

カフェ業務では、本当にカフェのヒトらしいことをさせて頂きました。掃除して、レジを打って、配膳して、片づけて…。コーヒーについての知識が全くなかったのですが、スペシャリティコーヒーなるものがあること、ハンドドリップという作り方?があることを学びました。さえりーや若松さん、シェフに丁寧に業務を教わったのですが、1か月間で亀のような成長スピードだったことをお詫び申し上げます。ですが、私がカフェ業務で一番カッコつけられる瞬間「会員証ありますか」は、様になっていったのではないでしょうか!

6年ぶり提灯まつり開催!

EMANONには、高校生と一般のお客様がいらっしゃいます。高校生びいきがテーマのカフェなのですが、一度、軒先でEMANONに入ろうか、入らまいか迷っている風の高校生達に「寄っていきなされ」とお声がけしたことがありました。当時は、歌舞伎町みたいなことをしてしまった…?と思っていたのですが、1か月のインターンを通して、「いやいや、EMANONを知らずに高校卒業を迎える方が気の毒じゃないか!!」と思うようになりました。

また、EMANONは地域の人たちにとっても憩いの場になっていました。ヘビーユーザーの地域の人達ズに、今日は何をしにいらしたのですか?と問いかけると、決まって「本を読みに来た」「おしゃべりしに来た」「理由はない」「なんとなく来た」と返事をされました。どんな理由でも、高校生を応援してくれていることに違いありません。私も将来、自分が飲むロイヤルミルクティが、誰かを応援する一つの手段になっていたらな、と思いました。

地域の人達ず。1か月で何回会ったか…(笑)

そして、私は「うずうず」という、地域と高校生を”ボランティア”を通して繋げる、という活動のコーディネーターとしての役割を少し任されていました。ここでは私の直属のボスささきしによる丁寧なご指導や、青砥さんの「うずうず」に対する理念を伺ったことで、うずうずは、高校生の主体的な探究活動に繋がるだけでなく、それを受け入れる「地域の姿勢」をも変えていくことを目的とした活動であることを理解しました。高校生は単なる「善意の労働力」ではなく、「地域を一緒に変えていく・育てていく存在」なのだ、ということを地域の人々が自認して、変容していくことを目的としていることを理解し、ぱやぴ自身が組織の中に入り込んで、理念のために役割を全うしたいと思えていることを実感しました。うずうずでは、ボランティア証明書を作成してお渡しするので、受け渡しの来店にて、コミュニティカフェEMANONを知ってもらえるチャンスが到来します。そこで、高校生伴走について知ってもらい、高校生の今後の活動を一緒に試行錯誤していけたら、未来の準備室にとって、うずうずが「次に繋がる活動」であり、その価値や意義は大きいものであると感じました。

うずうずでの高校生と地域の人との交流!
私もがっつりボランティアしたのですが、小学生のエネルギー凄すぎる!!

また、私には、高校生伴走をするユースワーカーとしての役割もありましたが、正直これが最も深入りできなかったです。恐らく、信頼関係が十分に構築できず、高校生がやりたいこと、突き詰めたいことを、真剣に聞く瞬間を作ることができなかったのだと思います。ユースワーカーは、もっと長い期間を頂けたら、必ずやり遂げたい役割です。一方で、インターンが終わる1週間前から通い始めてくれた高校生が居て、その方はぱやぴがEMANONの入り口(誘った人)だったので、最初は、ボードゲームでもしないかい?という声掛けだったのですが、徐々に彼が大学や将来やりたいことについて折り入って話し込むことができました。その子は理系だったので、ド文系の自分は力になれないかも、とビビっていたのですが、社会学的に物事を見る視点は、どんな分野の人とでも話せるトピックなのだと気づきました。

他にも、イベント運営に携わる機会が多くありました。これは、本当に毎回楽しくて、沢山刺激を貰うことができました。鴻崎正武先生の「キメラだるまのワークショップ(以下:WS)」や、多田淳之介先生と原田つむぎ先生の「声を上演する(制服魔改造&ファッションショー)WS」、りえさんの「マイプロミートアップ」など、自分自身も楽しんで参加させて頂いて、自分の好きや興味関心を表現することの楽しさ、嬉しさを改めて実感することができました。頭では分かっていても、中々自分を表現する場所が無かったので、今回のWSを通して、自分自身が一つ、新しくなったと感じています。

自分を表現するって、わくわくしますね!
製作されたキメラだるまたち。かわいい、、、。

自主企画としては、青砥さんのノリ(大変貴重なご助言)によって背中を押され、「上毛かるた大会」を開催しました。私は薄々、EMANONにインターンに来たら何かイベントをやらねばならんらしい、という雰囲気には気づいていました。ですが、他のインターン生のみうみうとばっさーの自主イベントが大盛況で行われているところを目の当たりにし、私にはそんな勇気も度胸もないぜ…と、しらばっくれようとしていました。だからこそ、上毛かるた大会が自分にとって忘れられないイベントになりました。確定参加者が1人(みうみう)決まった段階で、私のパワポ作成には超!熱が入り、翌朝5時くらいにやっと準備が終わり、出勤まで寝ていました。お陰でイベント中は大きめのクマができていましたが、忙しい合間を縫って集まってくださった6名の皆さんと、お電話をくださった市役所の担当者さま(白河かるたも1回戦交えました!)には感謝の気持ちでいっぱいでした。それと同時に、改めて自分が上毛かるたと共に生きてきたことや、かるたが好きなこと(高校時代は競技かるた部でした!)を実感しました。やっぱり、自分の好きを表現することは本当に楽しいですし、自分の成長を実感できる瞬間だと思います。
そんな自分の成長を実感できたのは、ラスト1週間でオセロ大会を強行開催したことです。1か月前の自分は、ぱやぴが2回もイベントを開催しようとするなど夢にも思っていなかったと思います。それほど、EMANONが自主イベントを受け入れてくれる土壌があり、それをサポートしてくれる心強い仲間が居て、私の思い付きを楽しんでくれる「みんな」が居る場所なのだと思います。

上毛かるたと白河かるたを楽しみました!!
総勢、たぶん7人くらいと対戦!

インターンシップでの各イベントについて執筆したnoteは、2024年10月後半から1月くらいにかけて随時記録用として公開していきます!各イベントを通して学んだこと感じたことをつらつら書いていきますので、ぱやぴの生存確認を含めてのほほんとご覧いただけますと幸いです。

「調査」を通して得たもの

ぱやぴは、今回のインターンシップ最大の目的は「修士論文調査」でした。与えて頂いた役割を毎度ギリギリ果たしつつ、ライフスタイル移住をテーマに、スタッフの皆さんを対象にインタビューをさせて頂いてました。そこで感じたことは、EMANONという場所や事業、活動がスタッフの皆さん自身を変容させているということです。そこでは、高校生をはじめとした多様な人と関わること、話すこと、自分自身が動くこと、自分自身を振り返ることを通して、不可抗力的な理由で移住してきた白河市で、EMANONに出会った段階から時計の針が確かに回り出し、自分の好きや興味関心を「表現する」「表明する」段階まで押し上げているという一連のプロセスを見て取ることができました。

私は、将来楽しく働きたい、生きていたいという野望から、ライフスタイル移住をテーマに論文を執筆しています。日本は災害大国で、経済も段々低迷しているとか言われて、お先真っ暗!俺は海外に飛ぶぜ!という言葉をよく耳にします。私も以前はそう考えていて、大学2年生の時にフィジーに1か月半留学してみました。だけれども、やっぱり日本が好きだ!と異国の地で思い知らされました。いや、日本人が持っているあの独特の空気感が、20年も住んでいたら体にすっかり馴染んでしまったのだと思います。バスで知らない人と目が合ったら顔伏せますし、ぽいっとレシート渡されても「Thank you!」って言ってしまうんです。そんな自分とこんな時代に、「ライフスタイル移住」は少なからず人々の生活や生き方に影響を持つ概念であるのではないかと思います。まだまだほわ~とした概念ですが、いずれは世界中の人々が自己のライフスタイルの向上を目的として世界中を移動できる世界になるように、そのために、戯言で終わらない世界社会を実現する人を育てていければ!!と思います。

ここでは詳しく書けませんが、スタッフの皆さんの調査を通して、お一人お一人が、人生ストーリーに題名がつけられるくらい、皆さん各々の「転機」をお持ちでした。そういう瞬間を、持って、向き合って、変化していくことで、人は成長を実感するのではないか、と思いました。人生の転機は何度でも訪れると思いますが、私にとって、未来の準備室に出会えたことは紛れもなく人生の大きな転機の一つです。

最高の1か月でした!

「ホリデー」で得たもの

白河市でのホリデーはとても充実していて、東日本大震災・原子力災害伝承館の訪問と、星の王子様の観劇、那須高校見学、まちなかトークセッションの参加、子どもアドボカシー会議の参加、大学院生のプチゼミなどを行いました。
伝承館では、まだ終わっていない震災を目の当たりにしました。それと同時に、後世に伝えていこうとするかたい意志を感じ、震災の記憶の継承を東北に背負わせるのではなく、唯一無二の地球の一員として、地震や原発事故についての事実に基づいた知識を持ち、私自身も子ども達や大人に伝えていくことが大切であると感じました。

星の王子様は、乾いた心に水を与えてくれるような作品でした。大事な言葉や感情が色んな場面に散りばめられていて、形として手元に置いて何度も確認したい内容でした。この作品に今出会うことができて本当に良かったです。
那須高校では、「魅力化コーディネーター」のお仕事や役割を贅沢にも間近で見させてもらいました。那須高校が地域と繋がろうとしている姿に非常に感銘を受けました。子ども達のために動ける大人でいたいと思いました。
まちなかトークセッションや子どもアドボカシー会議では、地域や社会の問題について情報収集や共有をし、次へ進もうとする意志を感じました。留まることは心地良いですが、変化・変容を目指す行動こそが、社会を変えていくのだと感じました。
勤務後には時間を作って、白河に遊びに来てくれた大学院生と青砥さんを交えたプチゼミナールが開講されました!それぞれの研究について発表し、議論して、気づいたら23時でした。真剣に議論し合える関係性って凄く良いと思いました。お二人の知識、経験量がとても豊富だったので、私も関連論文を読み込んだり、実践の場に飛び込んでいかねば!と気合が入りました!
他にも、VR体験したり、台湾フェス行ったり、我妻豆腐店さんの豆腐ドーナツ、白河の関、南湖、鹿嶋神社、hanare、梅宮、髪と台詞、茶釜、二光、新白河駅前の洋食屋さん、ヨークベニマルなど、白河市のポピュラーからディープ、オールドからニューなところまで、満喫できました。本当に良い所です…✨心のふるさと!!!

時計の針は止まったままじゃない。
鹿嶋神社!
ブランでホットケーキ?焼きました…。
ブランで鍋パ!!
ミセスの良さを再確認した1か月。

インターンシップを通して描いた今後

インターンシップを通して、ぱやぴのやりたいことって本当は何なんだろうか、と考えざるを得ませんでした。常に、私は学校の先生になるんだ!だからこの経験を活かすんだ!という思いでインターンシップに臨んでいましたが、自分の中で最後に残った感覚は、「自分が好きで、自分が素敵だと思うことをしていたい」という思いでした。これまでは、私は学校の先生になる…と自分に暗示をかけていたような気がします。ですが、インターンシップを通して、「社会を面白く教えて、全ての生徒に親身になれる先生になる」という目標から「自分自身を表現することの楽しさを生徒に伝えて共有できて、生徒自身が自己表現を楽しむことができるような先生になる」と変化したと感じます。それは、出会えた仲間、成長していく自分達、そんな自分たちに真剣に向き合ってくれる人、楽しんでくれる人がいてくれたからだと思います。

大好きなゲストハウス「ブラン」の屋上にて!スタッフの皆さんと!

今回のインターンシップは、1回のバンジージャンプを、1か月間かけて飛んだような経験でした。これまで当たり障りない人生を望んでいましたが、今では社会に揉まれる人間になりたい、社会の謎な常識に抗いたい、自分をもっと表現したいと心から感じています。そして、そして、私は1か月間日報を書いてきたのですが、「考え続けること&ふりかえり続けること&整理して他者に共有すること」は「自己回顧を伴う成長」において非常に重要なプロセスであることを再確認することができました。とにかく、後ろを常にしっかり確認しないと、確実な前進は叶わない!都合の良い言葉や文章を並べても、味がないガムを噛んでいるだけで意味がない!思ったこと感じたことを振り返った後に、最後に丁寧にまとめることで、次の自分が見えてくるのだということを、インターンシップを通して知ることができました。

ブランの屋上から見えた虹🌈

1か月間、ぱやぴを育ててくれた全ての皆様に心より感謝申し上げます。
ぱやぴはEMANONの一通行人だったかもしれませんが、私にとっては国会議事堂みたいに大きくて重要な場所です。大好きなパンケーキと、仕事や調査への真摯なご対応、楽しいひと時を本当にありがとうございました!
そして、また、皆様にお会いできますことを心より楽しみにしております。
(文章の構成上、お名前やエピソード出せなかった皆さんごめんなさい。ぱやぴのインターンシップ日報や記録メモにはお一人お一人のことが沢山記載されてますので!忘れませんので!)

ぱやぴ

「本当に大切なものは…目に見えない…。」(星の王子様より)


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