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一期一会③

今日は"The Book of ICHIGO ICHIE"という本のパート3(The Little School of Ichigo Ichie)を読みました。このパートでこの本が終わります。



The Art of Parties

パーティーは様々な形があるが記憶に残るパーティーでないと意味がない。そこで考えるべきなのは「このパーティはどんな事で記憶に残るか?」だ。
パーティーによってコンセプトが違うのでそれぞれのテーマに合わせた事をする必要がある。そこでするべきなのは、お客さんを理解する事、みんなが共有できる話題にする事だ。そうする事でみんなが一期一会の機会を持つ事が出来る。

永遠のロマンス


カップル(カップルだけとは限らないが。家族なども)が良い関係を続けるには毎日、毎時間、毎秒を大切にする事が大切だ。つまり一期一会である。毎日同じ事の繰り返して飽きないためにはプレゼントをあげたり、部屋を模様替えしてみたりする事が大切だ。もし人生を振り返った時に幸せとノスタルジア(郷愁)を感じたいのならばいつものように毎日を過ごすだけではいけない。なにか特別な事を起こしていかないといけない。

仕事での一期一会


仕事がつまらないと言うのならば少しの変化を加えてみる事が大事だ。仕事相手に少しユニークな体験を提案してみたり、仕事仲間に感謝を伝えてみるのも一つの手だ。一番大事な事は愛を持って接する事だ。愛を持って何かの物事に取り組んだ分だけあなたの成功確率が上がっていく。

Collective Mindfulness

繰り返しになるが、私たちがしている事、他の人が助けを必要としている事、様々な瞬間に注意を払う事が大事である。

すべての衝突の原因


現代ではインターネット上で様々な人と繋がれる。しかし本当の意味で繋がっている人は少ない。一期一会は注意力(話などに集中する力)を回復させる事が出来る。一期一会を実践する事で相手の意見を真正面から受け止める事が出来る。

新しい種類の瞑想


自分自身に注意を払う事で周りの人にも注意を払う事が出来る。他の人に注意を払う能力を高める方法を見てみよう。
1.人と話す時はスマホを触らない
これも前で述べた事だがスマホを触らない事で相手に集中する事が出来る。話している時にスマホを触る事は相手に対する侮辱である。
2.人々の言葉だけでなくボディーランゲージも聞こう
人々は何を感じているかを姿勢や声のトーン、目線などで表現する。それらに気づいて相手に合わせる事が大事だ。
3.邪魔にならないように質問する
これも以前書いた事だが話している人が押しつけがましいと思わないように質問する事が大切だ。自分の意見を言うのが大切なのではなく、相手が気持ちよく会話できるようにするのが大事だ。
4.ただ隣にいるだけでよい
多くの場合、他の人が必要としているのは私たちの意見や質問ではない。彼等が必要としているのはただ傍にいる事であり、一緒に痛みや心配を分かちあっていると感じる事なのだ。
5.そっとしておく
ストレスの多い状況では1人にさせてあげる事も必要である。1人にする事で自分の中で整理がつく事もある。


Returning to Now

この章ではメタ認知(Metacognition)について述べる。メタ認知をする時は静かな場所でただ座って頭の中にどんな考えが浮かんでくるかを観察するだけでよい。座っている時は自分の内面に集中し自分が何を考えているのか自問自答する。どんな考えや感情が湧き上がってきたとしても自分のままでいよう。自己と自己の感情を切り離し、俯瞰して見る事によって自分と自分の考えは同じではないと分かる。それによりエゴが無くなり今この瞬間を受け入れ、それと同時に現実を深く本能的に理解できる。

一期一会の敵
今というプレゼントを奪う週間と態度を紹介しよう
1.予想
前に書いたように自分の考えが過去や未来に行っていては”今”という現実から逃げている事になる。
2.注意散漫
私たちは1つの事に集中している時だけ現実を最大限、味わう事が出来る。会話の最中に携帯を触ったり、マルチタスクをしていると現実から離れてしまう。
3.疲労
寝不足の時や働き過ぎなど、疲れている時は”今”を楽しむ体力がなくなってしまう。
4.せっかち
物事が起こるのを待とう。急ぐのではなくどんな事が起こっても対応できるような余裕を持とう。
5.気にしすぎ
すべての事を気にするのはやめよう。時の流れに身をまかせて自分を預けてみるのも大切だ。


いつ時間が止まるのか

時がすぐ過ぎていくのを感じた事はあるだろうか。一期一会の精神で時間に向き合う事ですべての時間に感謝する事ができ、時がはやく経つだろう。しかしそれは時間が無駄になったという意味ではない。自らの悟りの境地にまで足を踏み込んだのだ。

鈴木大拙による悟り

日本の仏教学者、文学博士である鈴木大拙はアメリカに禅をもたらした人の内の1人だ。彼はアメリカで禅を広めるため英語で本を書いた。その中で鈴木は禅、悟りには次のような特徴があると語っている。
1.不合理
悟りの境地に達するには論理では不可能だ。理性を超越しなければいけない。
2.直感的
悟りは口では説明できない。感じる事しかできない。
3.個人レベル
意識レベルから知覚する。
4.人生の肯定
すべての物事を受け入れる。
5.超越した感覚
完全に自由で心が安らぐ境地に達する事が出来る。
6.無機質さ
現実をただ受けとめる。そうするとまわりと一体となり、無機質となる。
7.高揚した感覚
自分の存在が永遠に広がっていくような感覚に駆られる。
8.儚さ
悟りは不意にやってくる。


この世の中には様々な瞑想の方法があるが自分に一番合うものを探していくのが良いだろう。ここでは禅を行う方法を紹介する。
1.平穏な場所に座ろう。誰にも邪魔をされず、あなたが心地よさを感じる場所に。
2.自分の鼻から入って出ていく行きに全集中しよう。
3.集中するために息を10秒単位で数えてみよう。
4.瞑想している途中にどんな考えが流れてきたとしても、そのまま流そう。
5.自分と自分の考えを切り離そう。
6.瞑想が終わった後はすぐに動きだすのではなく、ストレッチをしよう。

What If…?

今の現実が嫌なら新しい現実を作ろう。住む場所を変えたり、仕事を変えたりしてみるのがよい。

魔法のような質問

もし自分が変われないと思っても変わる事が出来る。そもそも人間は環境に適応し、考え、学び、変化するように作られている。人生に活気がないと感じた時は自分に次の質問をしてみよう。

What if … ?

もし何かを達成できたら。もし自分の仕事が変わったら。もし自分が好きな事で生きていけたら。このように可能性を想像してみる事で現実を変える一歩目を与えてくれる。

The Ten Rules of Ichigo Ichie

一期一会のルールを述べて一期一会シリーズを終えようと思う。

1.特別な瞬間を逃さない
人生は一瞬一瞬の繰り返しだ。今そのチャンスを逃せば一生訪れる事はない。だから今訪れているチャンスを掴もう。
2.人生で一回しか物事が起こらないかのように生きよう
私たちは毎日同じ学校、同じ職場に通っているが、同じように見えて毎日違う。毎日の貴重さに気づき大切にしよう。
3.今を生きよう
過去を悔やみ未来を心配するのは”今”に対する侮辱だ。”今この瞬間”にあらゆる可能性が宿っている。
4.今までしたことがない事をしよう
同じ事をしていては違う結果は得られない。記憶に残る事をするには自分の内面を更新し続ける必要がある。
5.座禅を練習しよう
いつもの現実から離れ自分の考えを観察する事は幸福をもたらすだろう。
6.五感を研ぎ澄まそう
自分自身の五感を研ぎ澄まして、物事に対する感度を上げよう。そうする事によって知覚が豊かになるだろう。
7.偶然に気づこう
偶然に気づく事によって世界が私たちに与えているサインを読み取る事ができる。
8.すべてのパーティーに参加しよう
偶然を待ってはいけない。正しい考えで一期一会の機会を作ろう。
9.自分がしている事や周りの環境が嫌ならば変化を起こそう
人間は変化する生き物である。この先の人生が予測できて面白くなかったりつまらない場合は自分自身を変化させる必要がある。
10.特別な瞬間のハンターになろう
ハンターが獲物を獲ろうと練習すればするほど獲物が獲れるようになるように、あなたも特別な瞬間を獲得しようと練習すればするほど特別な瞬間が訪れるようになる。


ここまで読んでくださりありがとうございます。
僕もこの本で学んだ一期一会を大事にして”今”を生きていきたいと思います。

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