春の日ざし

おんなの子の哲学

春の日ざし

おんなの子の哲学

最近の記事

気が晴れると思って散歩に行きましたが、 逆効果なんて、ことは、 聞いていませんよ。 雨上がりのアスファルトを味わいたい欲望に負けて、サンダルを脱いで ペチペチ歩いてみました。 冷たくて、棘があって、苦しくて、 優しい アスファルト 数秒でしたが、私と地面だけの瞬間で、 うそです。 とっても悲しかった、 とっても惨めだった、 とってもとっても幼稚だった、 コントロールできない青い黒い、渦が 私を飲み込みそうで、 怖くて、 アスファルトを味わうことにしたのです。 だか

    • 空想の、暮らし、夜のあし音

      好きなまちの夜 きもちいい風 帰る家は無いのに 家路を急ぐ人ひとにまぎれる ほんの小さな幸せ かりそめの幸せ こんな夜に空想の羽を広げて いつかはここに住んでいるのかもって 隣のサラリーマンはいつかのわたしで 今、ここ、かもしれなくて、交錯するもの 甘いひと時。とろけるような そんな風 かみのけを絡めて、そっと消えた。 頬は、まだほてっていて、 残ったのは夏の微香だけ。

      • 何もやることのない日曜日

        私は何もやることのない日曜日を恐れているのですが、 それと同時に、同じくらい愛しているのです。 それは、光と闇を同時に見るようなことでは無いでしょうか。 有り余った時間を、自分自身をかえりみることに使うのは、時に毒であります。 何度も変わらない答えに着地して、息がもたなくなってしまうこと。 何度も問いかけているうちに、その問いが刃になって貫くかもしれないこと、