レスターvsトッテナム マッチレビュー

プレミアリーグ第1節 レスターvsトッテナム 「感想」

日本時間 8/20 火曜 午前4:00から行われた試合は1-1という結果に終わった。

まずはじめに、レスターシティのプレミアリーグ復帰はとても嬉しいことだ。筆者がこの試合で感じたことの一番は試合内容云々ではなく、レスターの懐かしいメンバーが見れたことへの喜びだった。

トッテナムについて

 スパーズは今季もポステコグルーの超攻撃的サッカーを続行する事が改めて分かり、とても嬉しい気持ちになった。
 少し話を脱線するが近年のサッカー離れを解消するにはやはり見る側にとって面白い試合をしなければならない。この場合の面白いは戦術的な興味深いという意味ではなく、単純に大味な試合が望ましいということだ。その点を鑑みると、この守備戦術が発達してしまった現代サッカーに対して、プレミアリーグという舞台でスパーズのようなフットボールが展開されることはサッカー界に大きな影響を与えると思う。
 さて、話を戻す。まず、スパーズのポゼッションは2CB+キーパーの参加で始まる。ここにベタンクールやマディソンなどが降りてくることもあるが、基本はこの2-2-5-1のような形である。攻撃はウィングないしサイドバックを張らせてワイドな布陣を展開、これにより相手の守備選手のスペースを開け、そこへのドリブル突破やパスワークでの崩しから中へのセンタリングといった感じだ。対して守備は脆い。それを承知のフォーメーションだろうが、やはりカウンターに弱い。特に中央(ミッドフィルダーとセンターバックの間)が薄く、CBに負担がかかるサッカーをしている。また、意外とハイプレスに弱いと感じた。ゾーンではなく人マークのプレスで中盤の選手を捕まえられるとかなり危ういと思った。スパーズのMFは運ぶorさばく能力は高いが、剥がす能力は低い。

選手フォーカス

ソンはやはり左で張らせるのがベストだろう。CF、STの役割でも十分こなせるが右足のコントロールショット、左の高速クロスを持つ彼は左が輝く。

マディソンはこの試合のMOMだ。特にコーナーキックの精度は凄まじい。今季はセットプレーが武器になること間違いなしだ。

ソランケは移籍してすぐの試合だったが、フィットするとかなり怖いと感じた。スパーズは決定力、中で合わせる選手が必要だと思っていたがラストピースは埋まったと見ていいだろう。


レスターについて

 苦しい展開の中で数少ないチャンスをものにしたレスターは強いと思う。カウンター時の繋ぎが最短距離で非常に効率の良いカウンターが炸裂した。そしてゴールをとる決定力はさすがといった感想を持った。守備もクロスを入れられる前までの対応は素晴らしい。   
 逆に言えば、クロスを入れられた時の対応が危うかった。まず、先に相手に触られる。そしてギリギリのクリア。セットプレー時の対応も中途半端にあまいと感じた。


選手について

ヴァーディは衰えは見られるが、動き出し、ポジショニングはストライカーとして模範の働きであった。今季もぜひ二桁得点を期待する。

イサハクは知らなかった選手でした。勉強不足ですみません。
 彼はかなり良かった。1人で打開できる力があるし、我欲も見られた。年齢も20と若く、今後とも注目して見ていきたい選手であった。個人的にはセリエA当たりが似合うプレイスタイルだと思った。


第2節 エバートンvsトッテナムホットスパーについて

筆者はエバトニアンのため、エバートン視点で書く。 この試合はとてもインテンシティの高いゲームになると予想する。私はダイシにハイプレスのサッカーを期待したい。もちろんカウンターで刺す戦略も必要だが、レスターよりカウンター完結力が低いため、スパーズを前に運ばせないサッカーをするべきだ。ここで重要なのはベタンクールを誰が捕まえに行くか、どう捕まえるかである。たぶん彼は出場はしないだろうから役割を彼に代わって行う選手をだ。個人的にはドゥクレに行ってほしいが、ゲイエあたりが無難だろう。逆に特別な選手マディソンには行くべきだが、行き過ぎると剥がされるので自由にプレーさせない対応をするべきであろう。ここがゲイエだと多分カードをすぐ貰うから悩みどころだ。
 とにかく勝ち点1は欲しい。今回のレスター戦を参考にするとけっこう勝てるのではないかと思う。そしてエバートンのオープニングゴールは誰になるのか早く見てみたい。


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