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ファンから抜群の好感度、アードベッグ! 《アードベッグ⑤:最終回》
■前回まで
今までアードベッグについてお話をしてきましたが、その最終回です。
▼アードベッグは超臭いのに、超人気!
▼でも、1980年~1997年は操業していなかった期間も長く、操業したとしても少量を細々と生産していた
▼1997年のグレンモーレンジィ社による買収。その後のモヘ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社(LVMH社)によるグレンモーレンジィ社の買収が、今のアードベッグ人気へと繋がっている。
▼その人気復活の理由は、
① つくり手
→ ビル・ラムズデン博士の貢献が大
② ブランディング
→ A)イメージ戦略
→ B)ファン対策
前回はブランディンのうちの(A)ブランド・イメージ戦略についてご紹介しました。
今回はアードベッグのブランディングのうち、(B)のファン対策についてご紹介したいと思います!
■コアなファンを大切にする!
アードベッグはラフロイグ同様に、ピート香が非常に強いでの「好きになるか、嫌いになるか」のどちらかだと思います。
その商品特性上、コアなファンを大切にするプロモーションをしています。
◇アードベッグ・コミッティ
アードベッグコミッティー | 世界が熱望するアイラモルト ARDBEG (ardbegjapan.com)
簡単にいうと無料で入会できる、アードベッグのファンクラブです。
このコミッティ限定のボトルが定期的に発売されています。
当然、アードベッグのコアなファンにはグっと来るわけで、こういう戦略もさすがですね。
で、このアードベッグの熱狂的なファンにことを、こう呼びます。
◇アードベギャン
このアードベギャンというフレーズも、勇逸だと思うんですよね。
「アードベッグ・マニア」とか呼ぶとちょっとオタクな感じがしますが、
俺って、アードベギャンなんだよね!
あの人って、アーベギャンらしいよ!?
と言えば、なんか「ちょいワル親父」的にイケている感じがあります。
自称でも他称でも使えますし。
■アードベッグ・デー
オフィシャルサイトから引用します。
◇アードベッグ・デーとは
アイラ島では毎年5月最終週から6月第1週にかけて、ウイスキーの祭典「アイラ・フェスティバル(Islay Festival / Feis Ile)」が開催されます。
期間中、日替わりで各蒸留所の「オープン・デー」が開催され、熱心なモルトファンが現地でしか購入できない限定商品を求めて蒸留所を訪れます。
「オープン・デー」の最終日を飾るのがアードベッグ。
この日を「アードベッグ・デー」と定め、アイラ島に集結するアードベッグファンのみならず、世界中のアードベッグファンと一緒にお祝いしています。
アードベッグ・デー 2024 | 世界が熱望するアイラモルト ARDBEG (ardbegjapan.com)
アイラ島のウイスキーの祭典と結びつけて、アードベッグ・デーを設定。
アードベッグ・デーに向けて限定品を毎年発売するだけでなく、同時に世界中のアードベギャンが楽しめるイベントも開催するという、アードベギャンにはたまらない「特別な日」の演出。
このアードベッグ・ファンに喜んでもらう仕組みは、素晴らしいですね!
■《まとめ》アードベッグの人気が高まっている理由
◇アードベッグ 人気復活の理由
① つくり手
⇒ ビル・ラムズデン博士の貢献が大
② ブランディング
⇒ カッチョ良い超COOLなブランド・イメージ(秘密結社的)展開
⇒ コアなファン「アードベギャン」を大切にしている!
◆コアなファンを大切にすることで
Ⅰ)既存顧客に、より一層、商品を好きになってもらう!
Ⅱ)新たなアードベギャン(=新規顧客)を取り込む!
マーケティング戦略として、このⅠ・Ⅱの両輪がうまく回ることで、人気を高めることができているのだと思います。
■マーケティングの4P
マーケティングに4Pというフレームワークがあります。
◇マーケティングの4P
Product(製品)
Price(価格)
Promotion(プロモーション)
Place(流通)
マーケティング の4P・4Cとは?戦略を事例でわかりやすく解説します - マーケティングオートメーションツール SATORI
アードベッグでは、とくに下記に2つのPが秀逸なんだと思います。
Product(製品)=つくり手
→ ビル・ラムズデン博士
Promotion(プロモーション)≒ブランディング
→ A)イメージ戦略 = 秘密結社的
→ B)ファン対策 =アードベッグデー
/ 限定品 / アードベギャン
1980年代にはほぼ廃業寸前だったのに・・・
モヘ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社の商品力・ブランディング力、さすがです!
■以上で
アードベッグのお話は、一旦の完了となります。
長々とお付き合い、ありがとうございました!!
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