相続土地・国の引き取り

 少子化時代で親元を離れて暮らしている人も多い。そうなると、離れて住む親が亡くなりその不動産を相続しても、管理に困ってしまう人が益々増えてくるのではないか?このことは所有者不明土地の増加にもつながる為、対策として「相続土地国庫帰属制度」が出来た。(施行は来年4月)

 離れた土地を相続しなければならなくなった方には朗報と思ったが、これ少し読んでみると、使いづらい。条件的制約が多すぎるのだ。

 申請段階で建物がある。担保がついている。近隣と境界が明確でない等いくつかの条件に該当すると先ず門前払いされる。そこを通過しても法務局の審査で樹木がある。工作物がある。近隣とトラブルがある等が分かると、やはり承認されない。そこで承認されても10年分の管理費相当を国に納付して初めて国庫帰属となる。

 長い目で見て自分の子供等に苦労させない為、きちんと整理する方はいるだろうが、果たしてどれだけ使われるだろうか?


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