他人との価値観の違いが分かる「wevox values card」が良すぎたので語りたい
最近社内で流行っている「wevox values card online」を社内の同じ部署の人たちと Zoom でやってみたんですが、期待の 5 倍ぐらい良かったので書きます。
ゲームのルールは上記リンク先の詳細のとおりですが、ざっくりこんな感じ。
- 最初に各自 5 枚の価値観カードが配られている。手札はゲーム終了まで他人には見られない。
- 山札含めて 90 枚のカード全てに価値観が書かれている。
- 参加者は順番にアクションを行い、基本的には「カードを取る」と「カードを捨てる」を繰り返す。「カードを取る」は山札か場に出ている捨て札を選ぶ。
- 常に、自分が最後に残しておきたい価値観が記載されたカードを手元に残すイメージ。(今回はテーマを「人生において大事にしたい 5 つの価値観」とした)
- 山札のカードがなくなるまで、上記を行う。
- 最後にそれぞれの手札を公開して、なぜその価値観にしたのかをコメントしあう。(このため、プレー中に自分がなぜその手札を残したかをメモしておくと良いです)
やってみたらこんな感じだった
画面イメージはこんな感じ。例えば僕「charlie08」は、手元に「知性」・「発見」・「遊び心」・「公平性」・「ロジック・論理」を残しています。
それに対して捨札に「正直」「リーダーシップ」などがあります(名前の下に出ているカードが捨札)。つまり、僕は「知性」や「発見」より「正直」「リーダーシップ」は優先度が低いことが分かるんですね。
時間は 30 〜 40 分と書いていますが、ルール把握からじっくりやって、1時間20分ぐらいかかりました。
なにがすごいか
正直このゲーム、最初に説明を読んだときはゲームとしての質は悪いと思ったんですよ。wevox ってエンゲージメント解析ツールなので、その事業に紐付けて無理やりゲームとして作り上げたのかなと思って。だって、価値観を知りたいだけだったら 90 のカードを単純に各々が同時に選択しあって、5 枚決めたらそれを話し合えばもっと短時間で効果的に終わりそうじゃないですか。でも、全然違った。ちゃんとこの形こそが最高で、ゲームとして質が高かったです。
まず、時間をかけて 1 枚 1 枚カードを選び、それを捨てるアクションを行う中で、真剣に自分の価値観と向き合う時間が生まれるんですよね。例えば、僕は「公平性」を最後まで持つと自分では思っていなかったんですが、1 枚 1枚比較していくと、「うーん、やっぱり正直より公平性は大事だよな」とかって考えるんですよね。そうすると、その過程で自分が気付かなかった自分の価値観の枠組みがどんどんクリアになっていくんです。これは、このやり方のゲームでしか体験できなかったと思います。
また、価値観を知るツールってよくありがちなのが、「いくつかの質問に答えたら最後に自分が大事にしている価値観を示してくれる」みたいなものです。例えばストレングスファインダーとかですね。それってモヤモヤした自分の内面を誰かが言葉にしてくれるみたいな感じなんですが、このゲームは違います。「自分で、自分が大事にしていることを決める」というのが新しい。ある意味このゲームを通して、自分自身を知ることはもちろん、自分が今後どうありたいかも可視化される気がします。
さらに、他人の選好を見ながら進めるのも良いと思いました。というのも、他人の価値観って自分とは全然違うんだなって気付くシーンが、しばしばあるんですよね。例えば僕が「絶対いらんわ!」って捨てた「励ます」を隣の人が捨札から取ったときに「マジか!」って思ったり、僕が悩んだ末に捨てた「これ絶対欲しい人多いだろうな〜『刺激』!」って出したらその後誰も取ってくれなかったり。想像していたよりも他人の価値観って自分とは違うんだなってのをまざまざと見せつけられました。
ということで
チームだったり友人の価値観を知りつつ、仲良くなりつつ、自分にとっても新たな発見があるので、wevox values card online は超オススメです!